事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2022年9月号PART2 長州の人

2022-09-30 | ニュース

Chicago - Hard To Say I'm Sorry (Official Music Video)

PART1「日傘」はこちら

「会場は日比谷公園だったのですが、当時の資料によると、政府は何万人もの参列者を想定したのに、来たのは数百人だったといいます。生前の不人気を反映したのでしょう。国葬したからといって神格化されることはないですよ」

雑誌「宗教問題」編集長の小川寛大さんが、国葬によって安倍晋三という人物が神格化されるのではないかという懸念を否定して語ったエピソード。誰の国葬だったかというと、あの山県有朋である。

そうだったのか。金に汚くて長州閥を徹底的に利用して、某事件で暗躍したあの人は人気がなかったわけだ(笑)。つくづくと思う。長州閥の最新の人物であった安倍晋三のことを、これほど慕っている人がいたことの方が驚き。ほんとに、あの人のことを畏敬していたんですか。イベント感だけじゃなくて?

本日の1曲はシカゴの「素直になれなくて」

謝罪シリーズの最後を飾るに最適の曲です(笑)。給食だよりでもかましたんだけど、今日は歌ってとは言われませんでした。みんな知ってるしね。あ、これも歌唱力を見切られたせいかしら。

2022年10月号PART1「火の玉ストレート」につづく

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今月の名言2022年9月号PART1 日傘

2022-09-29 | 受験・学校

Elton John - Sorry Seems To Be The Hardest Word ( Live at the Royal Opera House - 2002) HD

2022年8月号「2世信者」はこちら

「『新しいことを取り入れるとトラブルが起きるに違いない。だったら根こそぎ禁止にしておきましょう』というのが、学校に長年染みついている思考回路です。発想そのものは分かりますが、トラブルを想定しすぎるがために、がんじがらめになっているのです」

ご存じ、名古屋大大学院の内田良教授の指摘。今回は日傘の禁止問題。今年の夏も猛暑だったわけで、だから熱中症対策は喫緊の課題だ。特定の材質の日傘は明らかに有効らしい。しかし、学校も自治体も一歩踏み出して推奨することをしない。それどころか禁止しているところも多いのだとか(一部の自治体は推奨している)。保護者負担という理を使っているところもあるけどね。

ただ、コロナ対策を経験したのでこの業界も、さすがに“健康”“危険”的なことにはナーバスになっているわけで、一気に導入が進むことは大いに考えられる。日傘?あれは女性が使用するものでしょ、という発想もまた、別の意味で駆逐されることだろう。

あれはなんのCMだっけ。むかしの西欧では傘をさす習慣がなく、だから勇気ある男性が雨傘をさして歩いているのを、まわりは嘲笑していたのだった。それが今では……

シャツイン、シャツアウトの問題もそうじゃないですか。明らかにシャツアウトの方が理にかなっているのに(そしてかっこいいのに)シャツインを強要する学校はまだいっぱいある。かっこよくてはいけないんだよね、中学生は。荒れた時代を知っているわたしですら思う。やれやれと。

本日の1曲はエルトン・ジョンの「悲しみのバラード」

なんでかっていうと、sorryという言葉を使った歌を謝罪シリーズで給食だよりで紹介したかったから。

職員が挑発する。

「あたし知らないですこの歌。歌ってみてください」

「イッツア・サッドサッドシチュエイション♪」

「知らないです」

「……」

こういうのって、むかし勤めていた小学校で女性職員たちがクリストファー・クロスのコンサートに職員旅行で“偶然”行ったのにびっくり。

「すごいな!」

「すごいの?」

「風立ちぬを歌った人だぞ」

「歌ってよそれ」

以来の経験ですかね(T_T)どっちもわかってもらえませんでした。歌唱力の問題?

PART2「長州の人」につづく

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日本の警察 その134「教場X」長岡弘樹著 小学館

2022-09-28 | 日本の警察

その133「機龍警察 白骨街道」はこちら

教場シリーズ最新作。といってもまだ風間が警察学校に赴任する前のお話。指導官として若手の刑事をみちびく連作集。この設定はよく考えてあるなあ。これなら、所轄にこだわらずどんな事件にも風間を關係させることができる。時系列は

「教場0」

「教場X」

「教場」

「教場2」

「風間教場」

のようです。違ったっけ?ちょっとひねりすぎのような短編もあるけれども、とにかく読ませます。風間の顔が初めて表紙に描かれ、どこかで観たことがある人にそっくり(笑)

その135「リバー」につづく

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国葬

2022-09-27 | 国際・政治

Madonna - Miles Away (Live from the Sticky & Sweet Tour)

国葬。

わたし、吉田茂の国葬をかろうじておぼえています。何事かのビッグイベントが今行われているのだろうと。小学生だったのかな、保育園児だったのかな。

子どものことなので、総理大臣というのは佐藤栄作という人がやるものだとずっと思っていた。あの人はずっとやっていたし。

今の子どもたちも、あれだけ長いことやったのだから総理大臣というのは安倍晋三という人がやるのだと思っていたかも。佐藤栄作以上の長きにわたって彼の治世は続いた。この2人が血族であることの意味は後に知ることになるだろうけれども。

よそ様の葬式に異を唱えることは控えたい。

ただ、国葬ということになるとわたしも身内ってことになるのかな?香典を出したことになるわけだし。実はそれもたいした話ではないと思っている。経費は16億円?2万人の警察官に警備させておいて、そんなもんですむわけがないわけだけど。

しまったなあ、と現首相は思っているだろう。なんでこんなに国民から反発がくるんだと。理屈としてはある程度理解できる。テロで亡くなった人物を称揚することで日本の体制を維持したいとか。

でも違うでしょ?本当は、自分とは考え方が違う清和会にアピールしたかったわけだ。あなた方のトップである人物のために、わたしはこれだけのことをしましたよと。それがまさかこんなことになるとは。

会場は日本武道館。千鳥ヶ淵、九段下など、わたしにもおなじみの土地。

わたしは葬式に出るかどうかは“その人が尊敬できたか”で決めることにしている。だからかなり欠礼もした。その意味でこの国葬にも

「あ、そう」

とだけ考えて目を背けている。世論の反対があったものだから、学校での黙禱や半旗の掲揚といった指示がなかったことは、学校にさまざまな指示を押し込んだ、亡くなった彼の最大の貢献かもしれない。

本日の1曲はマドンナ。女王だよなあ。

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「るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning」(2020 WB)

2022-09-26 | 邦画

伝説の最期篇はこちら

レンタルの棚を眺めていて「あ、なんでこれを観てなかったんだろう」と、るろうに剣心シリーズの第4作と第5作を借りる。もうこれまでのストーリーはほとんど忘れているので新鮮な気持ちで観ることができました(笑)。あ、窪田正孝が出てたんだって驚きましたもの。


でも一応、タイトルに反してファイナルが先でビギニングがあとだということぐらいはおぼえてました。

これまでの作品の何がよかったかといえば、もちろんそれはアクション。スタントコーディネーターの谷垣健治が導入した(そして監督の大友啓史が積極的に後押しした)香港映画の手法と剣技の融合は衝撃だった。そして佐藤健をはじめとした俳優たちもきちんと対応している。

今回のお相手は新田真剣佑。お父さん(千葉真一)ゆずりの運動神経が炸裂。もうこれだけでお腹いっぱいです。彼がなぜ剣心を執拗につけ狙うのか、という動機はちょっとなあとは思ったけれど。

ワーナーが邦画をつくりはじめてから、なかなかヒット作が出なかった。だからいったいなぜとうの昔に連載も終わっているジャンプのマンガを映画化するのか不思議に思っていたが、びっくりするほどの大ヒット。

作り手の本気度を、客も察したのか。にしても、アクションも大変だったろうに、齋藤一役の江口洋介はのべつ幕なしにタバコを吸っていなければならず、そっちも大変だったろうなあ。

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鎌倉殿の13人 第37回「オンベレブンビンバ」

2022-09-25 | 大河ドラマ

第36回「武士の鑑」はこちら

サザエさんのお話であったこの大河が、一転してゴッドファーザー、いやむき出しにマクベスを引用することが明らかになった回。

マクベス夫人はもちろん宮沢りえ。夫の北条時政(坂東彌十郎)をそそのかし、鎌倉殿の拉致、そして平賀朝雅(山中崇)への権限委譲を迫れと。このドラマのなかではどう考えても無理筋。協力を求められた三浦義村(山本耕史)が、腹の底でせせら笑っているのがわかる。

決行の日。時政は息子と娘たちに会いに行く。磯野家のお茶の間のようなやりとり。そのシンボルが「オンベレブンビンバ」という意味不明な言葉だ。ちゃんと由来があったのにとっくに忘れてます(笑)。

陰鬱な回になることは当然なので、やはり三谷幸喜はコミカルに装って見せている。大河ドラマ史上これほどふざけたタイトルがあっただろうか。そしてこのフレーズですら泣かせのツールにするのだ。

時政の企ては、三浦義村が北条義時(小栗旬)に内通していることや、平賀自身が「そんなの受けるわけない」と拒否していることからも絶望的であることがわかる。そして、時政もそのことを承知していたと。

このお話は、りくという時政の妻が激しく魅力的でなければ成立しない。

宮沢りえ

この人がいてくれたおかげで日本の芸能界がどれだけ救われたことか。

圧倒的な美貌。CMで人気が出てから、とんねるずの番組で「ざけんなよ」と放つ奔放ぶり。衝撃のヌード写真集、「たそがれ清兵衛」「湯の沸かすほどの熱い愛」……すべてこの美貌があったからこそ成立している。ただねえ、この人は男の趣味が。あ、余計なことでした。

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「むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。」青柳碧人著 双葉社

2022-09-24 | ミステリ

前作の特集はこちら

今回のネタは「竹取物語」「おむすびころりん」「わらしべ長者」「猿蟹合戦」「ぶんぶく茶釜」。

時間ループもの、フーダニット、密室、ハードボイルドなど、みんなが知っているお話を利活用しているからこそ、小説的冒険ができている。まあ、お話を考えるのは大変でしょうけど、登場するその動物の特性をちゃんとミステリの主眼にしているのもうまい。

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ススキの犯罪。

2022-09-24 | 日記・エッセイ・コラム

ミズヒキ篇はこちら

「伍長、またヒゲとかわけのわかんないのを」

「うちにもススキが生えるようになったんだー」

「ところで、ラーメン画像がないですけど」

「あ、今月食べてない」

「生物として弱ってるんですね」

……マジで弱ってるんだと思う。新人戦のお留守番のときもセブンイレブンのサンドイッチですましてたし、刈屋に梨を買いに行ったときもそのままうちに帰ってた。

蒙古タンメン中本のまぜそばをスーパーで買ってて、妻の留守にそれをいただいたときも、途中でギブ。おいしいんだけど食べきれない。ああ食が細くなってるんだなあ。カップ麺を食べきれないって……

ススキに関しては解説が必要でしょうか。うちの職場近くに流れる川沿いに、ススキは繁殖している。んで、それを勝手に刈って飾るのがルーティンだったの。でもうちにも生えるようになったからもうそれやんなくていいかな。

よく考えたらこれまでが犯罪?

猫型ロボットのネクタイにつづく

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日本の警察 その133「機龍警察 白骨街道」月村良衛著 早川書房

2022-09-23 | 日本の警察

その132「隠蔽捜査9 探花」はこちら

ミャンマーという国がよく理解できない。いやもちろん存在としてのアウンサンスーチーとかロヒンギャとかは認識していても、あの国がどのようにして情勢が二転三転しているのか、さっぱりわからないのだ。理解が「ビルマの竪琴」レベルで止まってしまっている。

月村良衛は機龍警察シリーズの新作の舞台にミャンマーを選んだ。特捜部長の沖津は、警視庁の傭兵(これって会計年度任用職員ってこと?)である姿、ライザ、オズノフの三名を、指名手配犯の身柄を引き取るために派遣した。

どう考えても成功するはずのない作戦。しかも、ミャンマーに行くということは、彼らが機龍=ドラグーンに騎乗できないのだ。

現実のほうもこの小説とシンクロしはじめ、雑誌連載中に軍事クーデターが勃発。頭をかかえた月村は、しかしこの状況をすら巻き込んで豪胆に突き進む。

白骨街道とは、第二次世界大戦におけるビルマ戦線で行われたインパール作戦(日本軍にとって史上最悪の作戦として知られる)のため、日本兵が死屍累々と連なる道のこと。陸軍の無責任体質の象徴であり、月村は現在の日本も、同様の道を進んでいると感じることからこの名をつけたそうだ。

威勢のいいことばかり言い連ねた元首相の死にざま、多くの借金をのちの世代に押しつける経済政策、金まみれの五輪……確かにこの作品のキャッチコピーである

「日本はもう終わっているのか?」

を実感。ミャンマーも腐っているが、日本もまた。

しかし特捜部のメンバーたちは、そのことに抗っている。抗い続けている。メカの動きの描写からは、機械油の匂いまで立ちのぼるかのよう。傑作だ。

その134「教場X」につづく

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勝手に人生相談Vol.66 恥を知ってください。

2022-09-22 | うんちく・小ネタ

Love Is the Answer

Vol.65「しつこい男」はこちら

60代の女性。40代の長男夫婦と同居していますが、今は、嫁一人が家庭内別居状態です。

原因は息子の浮気です。3度目です。嫁が私たち夫婦のもとに証拠写真を見せに来た際、夫が

「もてる男の正妻なんだから、どんと構えろ。無理なら出ていけ」

などと、どなりつけてから別居生活が始まりました。

現在、息子と私たち夫婦が1階、嫁が2階で生活しています。ここまでこじれれば離婚もやむを得ないかなとも思います。

息子に浮気の理由を聞くと、最初は妻の妊娠。その後は、事あるごとに嫁に責められたことで、尊厳を踏みにじられ、逃げたかったとか。浮気相手は皆、小ぎれいで支えたくなる魅力があったそうです。

嫁も自分の欠点と向き合い、全てを水に流してくれるとよいのですが、どう話を持っていけばよいでしょうか。家を出ていかない以上、やり直す見込みはありますか。
(福島・H子)

回答者の最相葉月さんの怒りが爆発。

「恥を知ってください」

誰に向けた怒り?この相談者にです。それはまあ、どなりつけた義父もひどいし浮気を繰り返す夫もいかがなものかと思う。

でもこの義母と夫の関係もかなり歪んでいる。浮気の相手がどのような人物だったのか、あなたは同情しながら聞いてやったのでしょう?尊厳を踏みにじられたのは浮気されたお嫁さんの方だったのに。

にしても、二階を“占拠”したお嫁さんも肝が据わっていますよね。出ていけない事情があるのかもしれませんが。いったいどんな間取りなんだろう。玄関などで顔を合わせることもあるでしょうから、どうも気まずそう。子どもはいったいどうしているんだろう。

夫を甘やかしたつけが回ってきたわけです。最相さんが言うように、あなた方は何もしてはいけません。なんか近ごろ、おいしい相談がないなあと思っていたら、メガトン級のがいきなり。怖い怖い。

本日の1曲はトッド・ラングレン。しみじみと、いいですわ。愛こそが答です。

Vo.67「妻の仕返し」につづく

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