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YouTube: David Gilmour Wish you were here live unplugged
2011年6月号「過去形」はこちら。
「今の政権は首相の独裁政権のように映るが、本当の独裁者なら具体的な(政策の)裏付けをやる。一番悪い独裁者じゃないか」
……西岡武夫参院議長の記者会見における発言。これが議長の発言とはおそれいる。
どうやら支持率などを見ても、日本はいま首相を辞めさせたくてたまらない人たちが多いようだ。政治家以外でも、岩見隆夫、田中秀征などの比較的温厚な(と言われてきた)評論家たちも菅嫌いの姿勢が露骨だし、フジサンケイグループと日刊ゲンダイという、小沢一郎がらみでは真っ向からぶつかるメディアが、こと菅直人については悪口雑言の嵐という点で一致している。
いったい何だろうこの大合唱は。ほんとうのところ、何が不満なのかよくわからない。前から人格攻撃は多かったので、そりゃあつきあいづらい人なのだろう。でも、未曾有の災害からまだ復興の手がかりすらなく、ようやく国民の間に原発への疑問が定着し始めた時点で(反原発をいちおう主張している)現首相をとっかえる理由がほんとうにわからない。いったい、どうしたいのみんな。菅を辞めさせて、すっきりしたその先は?
「原田芳雄に向かって自分が弔辞を言う、こんな馬鹿げた、悪ふざけはあるだろうか。ただただ、ただただ、おまえが今ここにいてくれればいい。おまえが今ここにいて、これは冗談だと言ってほしい。」
……原田芳雄の葬儀における石橋蓮司の弔辞。これは、原田の松田優作への弔辞
「お前は今まで、テレビドラマや映画の中で何度も死んでは何度も生き返ってきた。それは優作、お前が役者だからだ。役者だったら、もう一回、生き返って見ろ!」
への返歌にもなっている。Wish You Were Here。原田がここにいてくれれば。合掌。
2011年8月号~女の覚悟につづく。