17作目「炎上フェニックス」はこちら。
西口公園シリーズも18作目。フルーツショップの店員マコトと、池袋に君臨するタカシの物語。時事ネタを積極的に取り入れ、マコトのフットワークとタカシの組織力でトラブルを解決していく。
ワンパターンといえばそのとおりだが、これだけ続けることができる石田の筆力もすごい。
もちろんイメージキャストはTBSのドラマだった長瀬智也と窪塚洋介。
今回のメインは、書名にもなっているペットショップをあつかった中篇。ペット業界に対する石田の怒りが叩きつけられている。気の弱い読者は途中でギブアップしてしまうかも。
ペットショップで子猫を買い、以来同居しているわたしは、作中の獣医の指摘が痛くて痛くて。
「プレミアムだかなんだか知らないが、1年も2年も平気でもつようなものを、自分の赤ん坊にたべさせる親はいないでしょう。明日から手づくりのごはんをあげてください。なあに毎日同じものでいいんだから、慣れたら簡単だ。帰りに受付でワンちゃんのレシピを受け取るように。体重別で食べる量が決まっているので、それだけは厳重に守るように」
すみませんキャットフードを毎日与えています。
でも、わたしのしょっぱいおつまみも食べさせて17年。うちの老猫はそれでも元気です。っていうか、わたしがホッケを食べているときにこいつはタラを食べています。お互いに白身魚が好きなのはいいにしても、お前はいいもの食べ過ぎじゃないのか。しかもト一屋(地元のスーパー)のを。
「神の呪われた子」につづく。
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