梁石日篇はこちら。
元NHKのディレクター。テレビにしてはめずらしくアート系の人だった。
わたしが高校生のころに小学館が漫画文庫を刊行しはじめ、ラインナップのなかでひときわ異彩を放っていたのがつげ義春の「紅い花」だった。
わたしは熱狂した。
漫画ってこんなこともできるのかと。ガロなど知りもしなかった田舎の高校生にとって、こんなショックはなかった。
「のう、キクチサヨコぉ、眠れや」
というラストにはうなった。で、この作品や「ねじ式」「ゲンセンカン主人」などの短篇をアレンジしてオンエアされたのが佐々木昭一郎の「紅い花」だったわけ。これまた傑作。
おかげで佐々木の「四季・ユートピアノ」や「川の流れはバイオリンの音」も観ることになった。どちらも主役は中尾幸世。魅力的だったなあ。
2024年7月号PART1 ロバート・タウン篇につづく。
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