事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の訃報 2025年3月 スタンリー・ジャッフェ 84歳没

2025-04-05 | 芸能ネタ

BAD NEWS BEARS | Official Trailer | Paramount Movies

ジーン・ハックマン篇はこちら

高名な映画製作者。作品を列挙すればそのすごさがわかるはず。「さよならコロンバス」「クレイマー、クレイマー」「危険な情事」「告発の行方」そして「ブラック・レイン」……わたしがこの人の名前を意識したのは「がんばれ!ベアーズ」だった。

問題児だらけの弱小野球チームが、さえない元プロ野球選手の指導のもと、勝ち続ける物語。コーチにウォルター・マッソー、ベアーズのメンバーにテイタム・オニールやジャッキー・アール・ヘイリーなど。

さまざまな人種がいるベアーズは、もちろんアメリカのメタファーだろう。そのアメリカに、少し苦い結末を用意するあたり、ビル・ランカスター(バート・ランカスターの息子ですよ)の脚本が冴えていた。

プロデューサーとしてのジャッフェは、だから脚本が“読める”人だったわけだ。

いしだあゆみ篇につづく。

 

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今月の名言2025年3月号PART3「ナイアガラの人」

2025-04-04 | 音楽

金沢明子 : 1982 : イエローサブマリン音頭

PART2「バックラッシュ」はこちら

「僕は大瀧さんのラジオ番組、Go!Go!NiagraやSpeech Balloonや山下達郎さんとの新春放談を録音した音源を、車の運転をしているは間ずっと聴き続けています。もう50年近くになりますから、僕が「その人の声を最も長時間聴いた人」は家族でも友だちでもなくて、大瀧さんなんです。それだけ聴いても大瀧さんの音楽史的知識の深さと広さには追いつかない。」

ああ、リスナーとしても内田樹さんの気合いはわたしとは段違いだ。

新春放談はわたしも大好きで、福生の人である大瀧詠一にかなうわけないじゃんと最初からギブ。

ロングバケイションをアナログ盤で発売初日にレコード屋に買いに走ったことだけが誇り。

ってことで本日の1曲はナイアガラのテイストでイエローサブマリン音頭を。このクレイジーキャッツぶりはただごとじゃない。金沢明子はよくこの仕事を受けたなあ。

御上先生篇につづく。

 

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今月の名言2025年3月号PART2 バックラッシュ

2025-04-02 | ニュース

Mt. FUJI JAZZ FESTIVAL'95 / DAVID SANBORN GROUP / THE DREAM

PART1「記者クラブ」はこちら

「日本のトランピズムがまだ局部的、局地的なものに収まっているのは、リベラリズムの進展が十分でないからだとも言えます。日本がどんどん移民を受け入れて、LGBTQなど性的少数者の権利が広がっていったら、それらに対する反動は強くなっていくと思います。」

作家のティム・オブライエンがインタビューに答えて。つまり、昨年のアメリカ大統領選においてトランプが勝利したのは、リベラリズムが進展している証拠でもあるのか。いまはバックラッシュ、つまりは反動の時代にあの国はいるわけだ。

本日の1曲はデイヴィッド・サンボーン。ああ去年亡くなっていたんだ。なんで今月の訃報シリーズで見逃したんだろう。彼の楽曲に熱中していた時代が、わたしがいちばん幸せだった時かも知れない。

かつてわたしが勤めていた学校に、吹奏楽部に入って「サックスなんてやりたくない!」とほざく小僧がいた。

「いやそう言うけどさあ。アルトサックスって人間の声にいちばん近い楽器なんだぞ」

「そうなの?」

簡単な時代。

PART3「ナイアガラの人」につづく

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今月の名言2025年3月号 記者クラブ

2025-04-01 | ニュース

Up From The Bottom (Official Music Video) - Linkin Park

山下達郎と浜田省吾篇はこちら

「文春や赤旗の記者とも付き合いはありますが、飛び抜けて優れているとは思いません。取材してものを書く点では、むしろ新聞記者のクオリティーは高い。なのになぜ、文春と赤旗なのか。」

多くの記者をかかえるマスコミよりも、文春や赤旗がスクープを連発するのは、記者クラブに加盟していないからだとジャーナリストの青木理さんの考察。取材対象と癒着して、捜査情報を“もらう”ことが常態となっているようでは、権力のチェック機関としてのマスコミの存在意義がなくなっているではないかと。

しかも中居正広のスキャンダルをスクープしたのは、女性誌の女性セブンだったのである。ものすごい判断だったと思う。他のマスコミよ猛省してほしい。

バックラッシュ篇につづく

本日の1曲はリンキン・パーク。このお姉さんはほんとにいい。

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第13回「お江戸揺るがす座頭金」

2025-03-31 | 大河ドラマ

第12回はこちら

大河ドラマにはガイドブックがつきものじゃないですか。ドラマの背景とか撮影裏話とかがきっと満載なんでしょう……というのも、わたしは買ったことがないのでよくわかりません。なぜなら、先々のストーリーがわかっちゃったら面白みが減りませんか?

特に蔦谷重三郎(横浜流星)のように、あまりメジャーとはいえない人物の場合は、彼がどのような人生を歩むのか、オンエアを待ったほうがいいような。

とか言いながら、わたしは我慢できずに吉川永青の「華の蔦重」を読んでしまったのです。ほぼ伝記。いやはや出てくる出てくる有名人たち。

山東京伝、太田南畝、喜多川歌麿、東洲斎写楽(彼がなぜ消えたかの理由はかなり考えてあった)、松平定信……そして朋誠堂喜三二。尾美としのりが演じたこの人物が蔦重にとってかなり影響力の大きい人物だったと知れる。

さて、重三郎がどのようにして亡くなるかまで描いたこの本のことは、一生懸命に忘れなければなりません(笑)。

わたしは近ごろ、アニメのキングダムを見終えたので、ちょっと前のテレビドラマを見るようにしています。わりと面白かったのが「探偵が早すぎる」。滝藤賢一が事件を未然にふせぐ有能な(だけれどもだいぶ変わった)探偵を演じているのだが、彼が守ろうとするのは5兆円(額がばかばかしく大きいのがいい)の遺産を受け取る広瀬アリス。そして彼女の育ての親である家政婦を水野美紀が演じていて、これがなかなかのコメディエンヌぶりなの。

踊る大捜査線」の雪乃さん役のイメージを覆すために「恋の罪」でフルヌードになるなど気合いの入った人なのだが、めざしたのがアクション女優だというのが泣かせる。この大河でも凄艶なところを見せてくれているのでうれしい。

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マイベスト2024 世界興行成績篇

2025-03-29 | 映画

北米興行成績篇はこちら

それでは世界興収篇をいきましょう。

1 Inside Out 2 $1,698,863,816 $652,980,194 38.4% $1,045,883,622 61.6%

2 Deadpool & Wolverine $1,338,073,645 $636,745,858 47.6% $701,327,787 52.4%

3 Moana 2 $1,058,707,411 $460,244,029 43.5% $598,463,382 56.5%

4 Despicable Me 4 $969,126,452 $361,004,205 37.3% $608,122,247 62.7%

5 Wicked $738,847,120 $473,231,120 64% $265,616,000 36%

6 Mufasa: The Lion King $716,683,445 $252,489,804 35.2% $464,193,641 64.8%

7 Dune: Part Two $714,644,358 $282,144,358 39.5% $432,500,000 60.5%

8 Godzilla x Kong: The New Empire $571,850,016 $196,350,016 34.3% $375,500,000 65.7%

9 Kung Fu Panda 4 $547,689,492 $193,590,620 35.3% $354,098,872 64.7%

10 Sonic the Hedgehog 3 $489,511,229 $236,011,229 48.2% $253,500,000 51.8%

毎年言っているように、いちばん最後の数字が北米以外でどれだけ稼いだかを示している。でも北米興行成績篇とほとんど変わらない作品がならんでいる。というのも、海外では続篇やシリーズ作品が強い。それは理解できますよね。おなじみの作品なら、映画館に行くハードルは低くなる。しかしそれが北米でもいっしょだとすれば、やはり新しい強力な企画が必要とされているのだろう。

そんなことを言いながら、この1月に公開された中国映画「Ne Zha 2」が向こうではバカみたいなヒットになっていてあなどれない。ま、タイトルからしてこれも続篇なんですけどね。

とすれば日本映画の出番じゃないですか。世界に冠たるアニメや怪獣で、今が攻めどきだ!

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マイベスト2024 北米興行成績篇

2025-03-26 | 洋画

2023年篇はこちら

さあそれでは北米興行成績篇。2024年の結果は……

1 Inside Out 2 $652,980,194 4,440 $652,980,194 Walt Disney Studios Motion Pictures

2 Deadpool & Wolverine $636,745,858 4,330 $636,745,858 Walt Disney Studios Motion Pictures

3 Wicked $432,943,285 3,888 $473,231,120 Universal Pictures

4 Moana 2 $404,017,489 4,200 $460,233,062 Walt Disney Studios Motion Pictures

5 Despicable Me 4 $361,004,205 4,449 $361,004,205 Universal Pictures

6 Beetlejuice Beetlejuice $294,100,435 4,575 $294,100,435 Warner Bros.

7 Dune: Part Two $282,144,358 4,074 $282,144,358 Warner Bros.

8 Twisters $267,762,265 4,170 $267,762,265 Universal Pictures

9 Godzilla x Kong: The New Empire $196,350,016 3,948 $196,350,016 Warner Bros.

10 Kung Fu Panda 4 $193,590,620 4,067 $193,590,620 Universal Pictures

……おそるべきことに気づいてしまいました。わたし、この10本のなかで、デューンの2作目しか見ていない。興行成績ランキングのなかでですよ。

 理由はさまざまだろうけれど、やはり今、ハリウッドは勢いを失っている。マーベルやDCのコミックもので稼ぎまくったのはいいが、どうやら客も少し飽きてきているし(今年に入ってからキャプテンアメリカの新作はヒットしていますけれども)、脚本家のストライキの影響からも脱せていない。そして、地殻変動としての“配信”がなんといっても大きい。

期待できるのはトム・クルーズだけなのか。彼のミッション:インポッシブルの新作はまだか。やっぱりわたしはハリウッド映画が大好きなのである。好きなの。

世界興行成績篇につづく

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マイベスト2024 非ミステリ篇

2025-03-25 | 本と雑誌

ミステリ篇はこちら

つづいては非ミステリ篇。

1位「僕たちの保存」長嶋有著 文藝春秋

2位「日本蒙昧前史 第二部」磯崎憲一郎著 文藝春秋

3位「落語速記はいかに文学を変えたか」桜庭由紀子著 淡交社

4位「その昔、ハリウッドで」クエンティン・タランティーノ著 文藝春秋

5位「日本特撮トンデモ事件簿」桜井顔一&満月照子著 鉄人社

6位「海を破る者」今村翔吾著 文藝春秋

7位「青姫」朝井まかて著 徳間書店

8位「ともぐい」河崎秋子著 新潮社

9位「一線の湖」砥上裕將著 講談社

10位「不思議な時計 本の小説」北村薫著 新潮社

……また長嶋有がトップぅ?と言われそうだけれども、大好きなんだから仕方がない。「落語速記~」はまさしくわたしが知りたかったネタがてんこ盛りでした。

北米興行成績篇につづく

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第12回「俄(にわか)なる『明月余情』」

2025-03-24 | 大河ドラマ

第11回はこちら

思えば80年の映画「翔んだカップル」はすごい作品だった。

・薬師丸ひろ子と鶴見辰吾の初主演作

・相米慎二監督のメジャーデビュー作品

・脚本は「探偵物語」(日テレのやつね)などの丸山昇一

・石原真理子の映画デビュー作品

……よくぞキティは金を出したよなあ。こんなギャンブルはあそこでなければなかなか(映画で稼ごうとはせず、音楽でもうければいいと社長の多賀英典は思っていたらしい)。

ラストシーンの、有名なもぐらたたきのシーンを見てわたしは呆然とした。なんだこりゃあ!大傑作じゃないか。

薬師丸ひろ子はひたすらに愛らしく(「ハンコぅも押しました」「寄りそい合って生きるって、素敵なことよねというセリフはかわいかったなあ)、石原真理子はひたすらに美しく(まさか後年にあれほどのお騒がせ女優になるとは思わなかった)、長回しを基調にした相米演出も新鮮だった。

わたしは同じ相米=薬師丸コンビの「セーラー服と機関銃」よりもはっきりと上だと思う。

そしてこの映画には、重要な役どころで尾美としのりが出演していたのだ。

劇団ひまわりに所属して子役で活躍していた彼が、この作品の次に出たのがあの「転校生」だった。尾美と小林聡美の心が入れ替わってしまうトリッキーな作品だけど、そんなことを言ったら新海誠の「君の名は。」はまさしく「転校生」へのオマージュだったわけで。

そして「転校生」を契機に、彼は大林宣彦監督と組んで名作を連発する。そして今も、彼はメジャー作品に出演しながらもどこかマイナー感もあるという微妙なありようで存在感を示している。要するに、演技がうまいんだよね。

だから、「オーミーをさがせ」とばかりにこれまでチラッとしか映さないという壮大なシャレも機能した。さすが、尾美としのり。あ、今回は彼のことしかふれられなかった。

第13回につづく

コメント (2)
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マイベスト2024 ミステリ篇

2025-03-23 | ミステリ

2023年版はこちら

それでは例によってマイベストの読書篇はミステリと非ミステリに分けて特集します。

まずはミステリ篇。わたしのベストテンは

1位「地雷グリコ」青崎有吾著 KADOKAWA

2位「両京十五日」馬伯庸著 ハヤカワミステリ

3位「ちぎれた鎖と光の切れ端」荒木あかね著 KADOKAWA

4位「冬季限定ボンボンショコラ事件」米澤穂信著 創元推理文庫

5位「浜村渚の計算ノート」青柳碧人著 講談社文庫

6位「エレファントヘッド」白井智之著 KADOKAWA

7位「同潤会代官山アパート」三上延著 新潮社

8位「琴乃木山荘の不思議事件簿」大倉崇裕著 山と渓谷社

9位「ハンティング・タイム」ジェフリー・ディーヴァー著 文藝春秋

10位「ギャンブラーが多すぎる」ドナルド・E・ウエストレイク 新潮文庫

次点として「戒名探偵 卒塔婆くん」(高殿円)を挙げておきましょう。笑えました。

非ミステリ篇につづく

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