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つづいてはキネマ旬報ベストテン外国映画篇を。
1位「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン)ビターズエンド、ユニバーサル
2位「瞳をとじて」(ビクトル・エリセ)ギャガ
3位「関心領域」(ジョナサン・グレイザー)ハピネットファントム
4位「哀れなるものたち」(ヨルゴス・ランティモス)ウォルトディズニージャパン
5位「ファースト・カウ」(ケリー・ライカート)東京テアトル=ロングライド
6位「ホールドオーバーズ」(アレクサンダー・ペイン)ビターズエンド、ユニバーサル
7位「シビル・ウォー」(アレックス・ガーランド)ハピネットファントム
8位「夜の外側」(マルコ・ベロッキオ)ザジフィルムズ
8位「落下の解剖学」(ジュスティーヌ・トリエ)ギャガ
10位「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」(グレッグ・バーランティ)SONY
つくづく、オッペンハイマーを観ていてよかった。そうでもなければベストテンを1作も観ない一年になるところだった。
にしてもやはりクリストファー・ノーランはすごいと思う。強烈な作家性を発揮しながら、娯楽大作としてまとめあげるその手腕。オッペンハイマーは彼の最上作ではないかもしれないが、わたしはひたすらに堪能した。
2位の監督名を見てびっくり。ビクトル・エリセってまだ現役だったの?あの名作「ミツバチのささやき」の人だよ。わたしレーザーディスク買いました。そして「瞳をとじて」は彼の40年ぶりの長篇劇映画なんだとか。しかもこの人、80何年も生きてきて、わずか4本しか撮っていないのである。キューブリックもびっくりの寡作っぷり。
わたしが残念だったのは、「シビル・ウォー」を見逃したこと。わたしの信頼する評論家が例外なく絶讃しているし。
個人賞は、主演女優賞は文句なく河合優実。主演男優賞は「夜明けのすべて」の松村北斗。助演女優賞は「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の忍足亜希子。助演男優賞はもはや演技賞のレギュラーのような池松壮亮。監督賞は三宅唱、そして脚本賞は「ラストマイル」の野木亜紀子さんでした。納得。
マイベスト2024映画篇につづく。