お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

死別の悲しみ

2009年01月14日 | 仏教
 ご門徒Mさんのお葬式・・・
 通夜、葬儀は、住職が勤め、
 三日参り(葬儀・火葬の後、ご遺族、親族がお寺にお礼のお参りに来られる)は、私が勤めさせていただきました。

 50代の若さでご往生なさったMさん。病に侵されてから、おつらかったでしょうに、気丈に振舞われていました。とても人柄のよい、魅力的な女性でした。

 ご遺族のお気持ちを考えると、お話させていただくのもツライ・・・

 どんな慰めの言葉も白々しい・・・だからこそ、「阿弥陀如来の救い」をお話させていただけることは、本当に有難い。

 Mさんは、病に苦しみながらも、ご家族の愛情の中に精一杯生き抜かれた・・・ 
 「つらかったね。よくがんばったね。もう、何も心配ないよ」と、阿弥陀様にいだかれ、浄土(悟りの世界)に往生し(往って生まれ)、尊い仏と誕生された・・・

 今は、阿弥陀さま と 同じはたらきの仏(智慧と慈悲の完成者)と成られて、私たちを導いてくださっている・・・目には見えないけれど、心の中でいつでも逢える、いつも、私のそばにいてくださる・・・私を心配し、見守っておられる・・・

 「死」を単なる不幸としない、
 悲しいけれど、尊い出来事・・・と受け取らせていただくこと。

 これが生死をこえる 阿弥陀様の あたたかい導き・「救い」なのであります。

コメント
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