お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

恩愛の情 絶ちがたく

2020年01月03日 | 仏教
組内、H寺前住職G・T師が、12月31日ご往生。
1月2日お通夜、7日本葬(門徒葬)でした。

 97歳のご高齢でしたが、晩年まで、若々しい(私が約40年前法専寺に嫁に来て、組内ご住職として、G先生にお世話になるようになって以来、全くお変わりありませんでした)佐賀教区の人間国宝のような布教使さんでありました。
 90代になられても、声量も衰えることなく、熱く厚く、命懸けのご法話をいただきました。
筋の曲がったことはビシッとご指摘いただきましたが、優しい師でした。

お若い時は、太平洋戦争に出兵され、南方にて、次々亡くなる兵士の遺体を埋める穴堀りをし、
「お前は坊主だろう」
と命じられ、読経の日々であった、壮絶な体験をお聞きしたことがあります。

戦後、入寺され、ご住職として、また布教使さんとして、伝道に尽くされたご生涯でした。
体調が悪化され、2週間の入院で眠るようにご往生。
見事に最後まで生ききられ、頭が下がります。

長年、お導きいただき、本当にありがとうございました。
南無阿弥陀仏

 
 
 
コメント
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