保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

台湾からの新婚さんカップル。

2005-01-15 15:45:29 | 船頭
昨日はしっかり待ちぼうけを食らったはっちん。
今日は朝一番の船に乗船するべく早朝出勤です。

まったく暇だった昨日と違い、今日は土曜日。
そこそこお客さんも来られるとの予想もたち、気合が入ります。

10時を過ぎた頃に来られたはっちん船のお客さんは
台湾から来られた新婚カップルさんでした。
しかも二人っきりの貸切船になりました。
物腰もやわらかい紳士然とした男の人とかわいく愛想良しの女の人。
お似合いのカップルさんです。
船はラブラブムードの漂う中、嵐山へ向かい出発しました。

このお二人、とても日本語が上手なのです。
ほとんど、私達の会話を理解されているご様子で
受け応えもしっかりされていました。
日本語の発音も確かで、ほとんど日本人と会話せている感覚でした。
聞けば二人とも日本に来たのは今回が初めてらしいのです。
その流暢さからてっきり日本での留学経験があるものとばかり、
思っていたので、びっくりです。

現地に住まなくても、語学はマスターできるものなのですね。
日頃甘えている自分に喝をいれなば・・・と思った次第。

約2時間の間、私達船頭3人と彼ら2人で楽しく会話しながら
ささやかな国際交流をさせて頂きました。
彼らのも「私達二人とって、日本でのいい思い出になりました」
と喜んで頂けたようで、最後に記念写真を皆で撮りました。

このような親密な雰囲気の内に下れるのも、
冬の船ならばこその魅力の一つと思います。
彼らの門出に少しでも花を添えられたこと
船頭冥利に尽き、嬉しく思う次第です。

国際交流には共通の言葉を話すことは大事な要素ですね。
恥ずかしながら我が保津川下りの船頭には中国語や広東語を
話せるものは誰もいません。

去年、台湾から日本に観光で来られる人の数は
約100万人に迫る勢いだということです。
中でも京都は人気№1の観光地と聞いております。
保津川にもたくさんお越しいただいてます。

今年も台湾はもとより香港や韓国、また中国などの
アジアからお越しになる観光客は益々増加することとでしょう。

私達保津川下りも京都いや日本を代表する観光地として、
このワールドワイドな流れにしっかり対応できる様、頑張っていきたいです。