保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

これは事実ですか?津波被害者への国の対応!

2005-01-21 02:17:56 | 船頭の目・・・雑感・雑記
先日、コラムニストの勝谷誠彦氏がある本に
「スマトラ沖大地震の『津波』というパスワードを入れてみて。
津波被害にあわれた日本人に対する外務省の信じがたい
内容が現地邦人から報告されている」と書いてありました。

早速、検索してみるとまさに信じがたい恐るべき仕打ちが・・・
詳しくは見てもらうほうがいいと思いますが、概要を少し。

命からがら身一つで助かった日本人被害者に、
帰国に必要な証明書の発行手数料をにわかに請求し、
現金を所持してない人には日本円にして約5万円ほどの
お金を貸して与えてあげるから、その中から手数料は
払ってね!ということ。
被害者はこの現金でもう一度飛行チケットを買って
各自で帰らなくてはならないのに、まったく足りない額です。
しかも証明書の紙代約6円もまけることなく、
しっかり請求しているというのです!

そんな惨めな扱いを受けている目の前で、被害者を出した先進各国は
大量の職員を派遣してただちに帰国書類の発行と
母国までの足を確保したそうです。
もちろん書類の発行などは無料で足はそれぞれの政府が派遣した
無償の特別機をチャーターして帰国されて行ったというのです。

各国の人々が政府チャーターの直行便で帰国するなか
日本人被害者たちはタイ政府の飛行機でバンコクへ向かわされます。

欧米など他国は国旗を持った職員たちが出迎え、
国が無料で用意した市内のホテルでの休息してからの帰国だそうです。

それに引き換え私達の国、日本政府は何いう冷酷さなのか?
これはその外務省の人に原因があるのではなく、
杓子定規なシステムに問題があるのでしょうが・・・酷い話です。


また、それ以上に不可解なのは、日本の大手メディアの報道です。
日本ではあの地震による津波被害が出てからというもの
現地に記者が飛び連日連夜、現地からのレポートを送ってきています。
ワイドショーなんかもショッキングな映像を何度も流し
お茶の間に現地の悲劇的な状況を伝えています。

その場で取材を続けている彼ら報道マンなら、現地における
日本人被害者の外務省からの恐るべき仕打ちについて、
当然知っているはずです。
なのにこのような実態はまったく報道された記憶がありません。

おりしも、高島肇久外務報道官が20日に記者会見し、
スマトラ沖地震・津波被害に対して政府が緊急支援を表明した5億ドルの無償資金
(私達の税金)を21日に全額の払い込みが完了すると発表しました。
既にインドネシア、スリランカ、モルディブへの
直接供与分(2億5000万ドル)は支払いを終えたそうです。
残る国際機関向けの送金を21日中に済ませるというのです。

でも日頃から税金を払い、国を支えてきた自国民の
被害者にはビタ一文もまけることなく、お金を
請求するという姿勢は本当に正しいのでしょうか?

日頃から人権だの民主主義だのと正義の味方を
自認する日本マスコミはどうしてこの実態に
まったく触れようとしないのでしょうか?
ただただ無性に悲しいです。

以前私が現場の人間として日本マスコミに抱いた大きな疑問が蘇ります。
日本の政府は今までも関西大震災で倒壊するまでの高速道路の安全性や
HIVの血液製剤、北朝鮮の拉致事件の事実、本当は処理できていない
不良債権の実態、改革という名の独立行政法人の増設など
政治に無関心な国民をいいことに多くの間違った情報操作を
してきた事実があります。

この国の本質、性質を国民の誰もが見える土俵に乗せ
議論させる事がマス・メディアに与えられた使命のはず!

まさか?東京のクラブへの配慮からか?国(外務省)のご機嫌を損ねるような
記事はなるべく報道しないようにと各社談合なさっているのでしょうか?

先日、文部科学省から教育改革として「愛国心を持つ子供に育てる」と
いう項目を設けるという発表がありました。
いったい誰の為の愛国心の発揚なのでありましょうか?・・・