保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

40年ぶりに復活、保津の火祭り

2005-10-21 18:59:29 | 京都情報
昨日、40年ぶりに大人の「火回り」が
復活した「保津の火祭り」に行ってきました。

丹波開拓の伝承と五穀豊穣を祝い、保津峡の
入り口にある請田神社と保津八幡宮の合同
で行われる祭りで、今年は約10m以上も
舞い上がる大きな火柱の周りを、大人が
太鼓みこしを担ぎながら3回まわる「火回り」
が40年ぶりに復活。
境内には、その模様を一目見ようと町内外から
大勢の見物客で賑わいました。


神輿や高張提灯などを持った神幸行列が、町内を練り歩いて
いる中、境内では、小さな火を焚いて行列の着くのを
お待ちします。

そこへ太鼓神輿を担ぎながら、子供たちが到着です。
子供みこしも火柱の回りを3周します。

続いて長い榊(さかき)を持った子供達が、火柱の回りを
同じように3周し、八幡宮内に建ててある請田神社の祠の
前に謙譲し、祝詞をあげてもらいます。

これら子供達の行列が終わると、いよいよ40年ぶりに
復活する大人による「火回り」の準備に取り掛かります。


焚火の係りの人が「気合」とともに大人用の木枝を「火」の中に
掘り込むと、3~4mだった炎は一気に10m以上の大きな
火柱へと変わり、俄然、祭りムードは最高潮へ。
大焚火の半径3~4mはあまりのも熱くて、近づくことが
出来ないほどです。



そこへ火柱の加減を計りながら、お宮前の通称「どんど坂」で
待機していた大人みこしなど行列が、太鼓のお囃子を勢い
よく打ち鳴らしながら、境内に押し入ってきました。

火柱は勢いを増し、暗い夜空が朱色に染まってきます。
いよいよ、大人みこしの出番が整ったようです!
境内に大きな歓声と気合がこだまします!
いよいよ祭りのクライマックス!
40年ぶりの「大人火回り」が始まります!



大きな火柱を囲んでいた大勢の観客の中から、勢いよく
大人みこしの一団が飛び出してきました!
太鼓を勢いよく打ち鳴らしながら、大焚火の回りを
3周します。最も火柱上がってる横を通っていく
「おとな火回り」は迫力満点です。
猛烈な熱さの火柱に近づく為、神輿の一団は
頭と顔を手ぬぐいで覆っていました。

「保津の火祭り」・・・荒っぽいまさに男の祭りです。
昔から収穫の秋に保津川が氾濫するという
厳しい風土で培われた男気あふれる「火祭り」!
大人の火回りは今年のみの復活だそうですが、
出来れば、これからも残していってほしい
郷土の祭りだと感じました。



火回りが終り、小さくなった焚火の前でポーズを
とるはっちんと娘・マリ。
大焚火の近くにいたので目が・・・燃えている。