保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

丹波の秋を彩る、亀岡祭。

2005-10-24 00:30:20 | 京都情報
秋は祭りのシーズン。
はっちんブログにも最近、祭りの
ネタが多く見られるようになってきました。
そんな中、10月の23、24,25日は私達船頭が
住む街亀岡の代表的なお祭である
「亀岡祭」が行われます。

亀岡祭は、昔保津峡を切り開いた時の
鍬を奉納したと伝えられる「鍬山神社」
の例祭として、毎年、丹波に秋が深まる
この時期に開かれております。

起源は中世に神社が建てられいる、
矢田荘の鎮守に、鍬山大明神を祭ったことが
始まりで、祭は室町時代から行われる
様になったと伝えられています。

当時、保津川の氾濫で被害を受けた町衆が
水害封じを祈願するために行ったといわれる
保津川ともかかわりの深い祭りなのです。


亀岡祭は山鉾が並び丹波の祇園祭といわれるほど、
京都の祇園祭に似ています。

亀岡祭の山鉾は、全部で11基あり、祇園さんよりは
小さいのですが、綴錦や刺繍で飾った懸装品はどれも
雅で美しく、手作りの品もあり、昔からこの祭りに
かける町衆の意気込みを感じます。

山鉾は祭りの最終日25日まで、旧亀岡町内に並べられます。
その間を宵々山、宵山という祇園さんと同じ呼び名で
夜間は提灯などによりライトアップされ、山鉾を幻想的に照らしています
また夜店なども出ており、一日楽しい祭りです

亀岡市ではこの祭りを、貴重な民俗芸能として
無形民俗文化財に指定し、山鉾の復活などを支援してきました。


亀岡祭の祭主である「鍬山神社」はJR亀岡駅から国道9号線を
南に超えた高槻街道の入り口にあり、京都縦貫自動車道の
天岡山トンネルの下に位置しています。

鎮座する『鍬山神社(矢田社)』(祭神・大己貴神(おおなむちのかみ)は
和銅2年(709)に創祀されたと云われとても歴史の古い神社なのです。
社も鍬山宮(町民と百姓)と八幡宮(武士)の2つの社があります。

平安時代には丹波国桑田郡十九座のひとつに数えられました。

神社の紅葉もとても美しく、亀岡の地元住民のみならず
他府県からも大勢の観光客が訪れる、紅葉の隠れた名所です。

ちなみに私はっちんの友人である京懐石「門」さんは
この「鍬山神社」のすぐ北隣にあります。
鍬山神社を訪れる機会があれば、是非、本格的な
京懐石を食べに立ち寄ってあげて下されば嬉しいです。