保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

酷すぎる!保津川のゴミ投棄

2007-08-22 23:44:04 | 保津川エコ・グリーン委員会
多忙を極めた保津川下りのお盆シーズンも一段落。

余裕ができたのか、周りの景色をふと、見てみると
あるわ!あるわ!遊船乗船場対岸の河原に散乱している
ゴミの山!

お盆休みの約一週間に河原でBBQや花火をした後の
ゴミが堂々としかも大量に捨ててあります!

さすがに見かねて市環境政策課に通報し、今日の
朝からシルバー派遣の方がお二人、炎天下の中、
懸命に清掃活動をして下さいました。
私も乗船まで少し時間があったので、お手伝いを
させていただきましたが、悪臭を放つBBQの腐った残飯、
タレがこべり付いた容器、それにまだ使えそうな椅子に
焼き場セットまでが放置されています。

「もったいない!」などという言葉は今や日本には死語で
無縁であることを証明するかの様な大量の残飯。

若者たちだろうか?自分達が楽しんだ花火のゴミを
全て持ち帰らず置いていくのでしょう~
あちらこちらの場所に捨ててあります。

炎天下での、ゴミ清掃は僅かの時間でも大変な労力です。
一向に減らないゴミを拾いながら「いったい、何の為に
自分はこの清掃をしているのか?」正直、疑問に
思ってくるくらいのしんどさです。

掃除の後、シルバーさんと少しお話をしたところ
週二回、亀岡市要請で市内のいろんな場所へゴミ清掃
に出られているということでした。
ゴミ投棄の惨状は保津川だけではなく、市内いたる所に
あり、電化製品や産業廃棄物なども凄まじい状態である
事を教えて下さいました。
シルバーさん達はお仕事とはいえ、なんとも大変な作業を
二人という少ない人員でされているのです。

今日の様に本当の現場を知る人のお話を聞くとまだまだ
ゴミの問題について知らない自分がいる事を発見!
しかし、僅かな人員のシルバーさん頼りでの、ゴミ清掃や
不法投棄物回収だけでの対策で十分なのでしょうか?
もっと実践的なシステムをつくり上げる必要性を感じます。

写真のゴミはこのお盆休みだけ、しかも保津川乗船場対岸
という限られた場所だけで出たゴミの量です。

‘豊かさ’とは一体何でしょう?
こんなにモラルの低いマナー意識の低い人種たちを大量に
つくるなら、今の日本の平和と自由に何の価値があるか!

私は今この時も衣食住に事欠く絶対的貧困者そして
その子供達の姿を思い出さずにはいられません。

捨てる人に「ゴミを持ち帰れ!」と言ったところで
中々進展は遅いでしょう。
まずは心ある人達が、口だけではなく実践し自らが
活動していく以外に、はっきり言って今のこの
大量のゴミを減らす方法はない!

もし、それもできなのなら、この国は本当に
一度リセットした方がいいのではないか!
という絶望的な気持ち駆られるのです。