保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

水位は大丈夫?保津川に雨降らず・・・

2008-08-24 23:51:44 | 船頭
保津川に‘雨’が降りません。

期待した昨日の雨も川の水位を上昇させる
程には至らず、相変わらずマイナス水位のまま。

上流にある日吉ダムの貯水率も50%を下回り
ダム放流量を通常より制限する取水制限が只今
行われています。

雨が降らなければ同然、ダムに流入する量も低下が続き
現在のダムの貯水率は44%弱まで落ち込んでいます。
このまま雨が降らなければ28日から更なる取水制限が
行われる予定で現在の放流量の約半分にまで制限される
おそれがあるとか。

そうなるとさらに川の水位が減少し、我々保津川下りの
営業にも大きな影響が考えられ、運航に支障をきたす
事態にもなり兼ねないのです。

そんな保津川流域の状態を尻目に、周辺の京都市内はじめ
近畿地域には前線と低気圧の影響でいわゆる「ゲリラ豪雨」
なるものが猛威を奮い各地に河川の氾濫や土砂災害を
引き起こしていると聞きます。

昨夜も保津川が流れる亀岡市の隣京都市内では、深夜から早朝に
掛けてその「ゲリラ豪雨」が雷雨を伴い激しい雨を降らしました。

世界遺産である伏見の醍醐寺などは、この落雷により
准胝堂(じゅんてい)」が全焼するという大変な事態
まで引き起こしました。

ちょうど私もその時間頃、伏見・南区を車で走行中で
「ゲリラ豪雨」を体験したのですが、ワイパーも
間に合わない激しい雨で前方の視界が確保できず、
徐行程度の慎重な運転でなんとか帰って来た次第です。

保津川と日吉ダムがある南丹や流の京北地域には
全く雨が降らず、山を越えたお隣の地域には
広い範囲で豪雨が降りまくる。
こんな雨の降り方は私が船頭になってからも
記憶にはないことです。

一体今年はどうなってしまったのでしょう?

このままではかなりヤバイことに・・・

自然環境の微妙な変化を肌で感じる私達の仕事。
なにやら「いやな~」予感が脳裡をよぎる今日この頃です。