保津川下りの船頭さん

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天気一変!今年最初の「ゲリラ豪雨」が降った保津川。

2009-05-30 19:16:37 | 船頭
今日の保津川は、朝から薄曇のすっきりしない空模様でしたが、
午後になると青空が広がりまぶしい日差しが差し込む初夏のような天気へ。
川面を照らす射光で、川がキラキラと輝き、岩にぶつかりはじけ散る
水しぶきが白銀色に輝く最高の川下り日和!

と、思いきや・・・・夕方に近づくと急激に雲行きが怪しくなり、あたりは
薄暗く不気味な雲に覆われてきました。


そして午後5時の合図とともに、大粒の雨がポツリポツリと降り出したかと思うと
突然、空が光りを放ち怒り出し、激しい雨が地面をたたきつける天気に変わりました!

今年最初のゲリラ豪雨です!
東海地域に停滞していた湿った空気が吹き込み、近畿南部の低気圧が刺激されて
発生した雨雲からは、1時間に約20㍉の激しい雨が降り、保津川の水位も
1時間で約23cmもアップ。
雨水が流れ込むのに時差のある渓谷内部でも3時間で52cm(国土交通省・河川情報・発表)という大幅な増水量を示しています。

幸いだったのは、舟が嵐山に到着するまで雨雲が行っていなかったことと、
営業時間後だったことです。
お客さんが乗船頂いている時間内で、今日のようなゲリラ豪雨に遭遇すると
大変です。いくら屋根付きの舟とはいえ、強い横風も吹く「ゲリラ」と呼ばれる豪雨です。
お客さんを全く濡らすことなく操船するのは至難の業ですから。


私も家に帰宅していて、難を逃れた訳ですが、外へ出てみると前の側溝から雨水が
溢れ出し、小さな川をつくり出すなど、「ゲリラ」という名にふさわしい凄い雨でした。

天気予報によると、まだ深夜に掛けて雷をともに1時間に30ミリという激しい雨が降るおそれがあるようです。

川周辺地域では浸水害や河川の増水に十分ご注意してください。

私たちも川岸に係留している舟の管理状態に十分注意したいと思います。