突如思い立った私は、倶知安に向かうことにした。理由は最終的に小樽のバーで一杯やりたいのだが、それまでどこか行ったことのない所に行ってみたいからである。街好きの私は、小樽近辺で最も人口の多そうな街を選んでみた(倶知安、仮にも後志支庁所在地である)。
午前10時半に琴似を出発し、倶知安駅についたのは午後1時である。やはり札幌に比べて雪が多く、寒い。空腹な私は、駅前から真っ直ぐ伸びる通りを歩きながら食事をする場所を探した。見ると名物なのであろうか、蕎麦屋が多いようだ。迷って商店街の
はずれに来てしまったので、何の変哲もない店構えの「そば処Y」に入った。あまり期待せずに注文したもり蕎麦は、適度に麺が硬く、つゆは濃い目・甘目である。偶然私好みであった(520円)。
駅で割引券を見つけた、「小川原修美術館」へと向かう。途中で見える羊蹄山は平地から姿を現しているせいだろうか、驚くほど大きく見える。約2キロは歩いて、町外れの美術館に着いた。第1展示室にはチベット、中国を旅して描かれた画があり、第2展示室には倶知安の風景・動物達が描かれている。何よりも、見学者は私一人だけ。美術館独り占め状態で絵を見るのは楽しいものだ(その後、夫婦が1組)。
ちょっとメルヘンが入った画風だがなかなか楽しめた。美術館の受付のおばちゃんも暇なのか、コーヒーをご馳走してくれたので、記念とお礼に絵葉書セットを買う(200円)。近くに寄ったならば行ってみても損はない美術館だと思う(2割引で400円)。
いつもの時間つぶしで公民館の図書室にしばし滞在。途中で窓が窓枠から外れるのではないかと思われるほどの豪雨に襲われる。4時半まで粘るが、やむを得ず図書室を出て飲み屋街へ。飲み屋街はなぜかすし屋が多い。倶知安ですし屋でもなかろうと4時から開いているらしい、居酒屋「K」に入った。
お母さん二人でやっている店に入ると、濡れてしまった上着を「ストーブの前で乾かしなさい」と、声を掛けられた。何しろ寒いので、燗酒とおでん(大根、竹の子、豆腐)を頼む。薄味のおでんは辛子を効かせるとうまく、体があたたまる。
倶知安の飲み屋事情を聞くと、自衛隊・JRが縮小したため、飲み屋街も寂れてきたとのこと。妙にすし屋が多いのも、一時はかなり宴会需要があったらしい。身欠きにしんを焼いてもらい、さらに酒1合。実にいい気分になり、店を出ると雨がすっかり小降りになっていた。住むのはちょっと辛いだろうが、私は倶知安に好感を抱いた。
軽い酔いの中、ワンマン電車で小樽へ向かう。小樽ではいつものバー「A」に行った。ジンフィズ、アレキサンダー、シャンゼリゼ、ウォッカギムレット、ギムレットと大量に飲む。さらにもう一軒「DF」という所にも立ち寄るが、ちょっと酔っ払いすぎていて反省。
これにて帰宅。
午前10時半に琴似を出発し、倶知安駅についたのは午後1時である。やはり札幌に比べて雪が多く、寒い。空腹な私は、駅前から真っ直ぐ伸びる通りを歩きながら食事をする場所を探した。見ると名物なのであろうか、蕎麦屋が多いようだ。迷って商店街の
はずれに来てしまったので、何の変哲もない店構えの「そば処Y」に入った。あまり期待せずに注文したもり蕎麦は、適度に麺が硬く、つゆは濃い目・甘目である。偶然私好みであった(520円)。
駅で割引券を見つけた、「小川原修美術館」へと向かう。途中で見える羊蹄山は平地から姿を現しているせいだろうか、驚くほど大きく見える。約2キロは歩いて、町外れの美術館に着いた。第1展示室にはチベット、中国を旅して描かれた画があり、第2展示室には倶知安の風景・動物達が描かれている。何よりも、見学者は私一人だけ。美術館独り占め状態で絵を見るのは楽しいものだ(その後、夫婦が1組)。
ちょっとメルヘンが入った画風だがなかなか楽しめた。美術館の受付のおばちゃんも暇なのか、コーヒーをご馳走してくれたので、記念とお礼に絵葉書セットを買う(200円)。近くに寄ったならば行ってみても損はない美術館だと思う(2割引で400円)。
いつもの時間つぶしで公民館の図書室にしばし滞在。途中で窓が窓枠から外れるのではないかと思われるほどの豪雨に襲われる。4時半まで粘るが、やむを得ず図書室を出て飲み屋街へ。飲み屋街はなぜかすし屋が多い。倶知安ですし屋でもなかろうと4時から開いているらしい、居酒屋「K」に入った。
お母さん二人でやっている店に入ると、濡れてしまった上着を「ストーブの前で乾かしなさい」と、声を掛けられた。何しろ寒いので、燗酒とおでん(大根、竹の子、豆腐)を頼む。薄味のおでんは辛子を効かせるとうまく、体があたたまる。
倶知安の飲み屋事情を聞くと、自衛隊・JRが縮小したため、飲み屋街も寂れてきたとのこと。妙にすし屋が多いのも、一時はかなり宴会需要があったらしい。身欠きにしんを焼いてもらい、さらに酒1合。実にいい気分になり、店を出ると雨がすっかり小降りになっていた。住むのはちょっと辛いだろうが、私は倶知安に好感を抱いた。
軽い酔いの中、ワンマン電車で小樽へ向かう。小樽ではいつものバー「A」に行った。ジンフィズ、アレキサンダー、シャンゼリゼ、ウォッカギムレット、ギムレットと大量に飲む。さらにもう一軒「DF」という所にも立ち寄るが、ちょっと酔っ払いすぎていて反省。
これにて帰宅。