本日は近代美術館→資料館→コンチネンタル→大通美術館→大同→紀伊国屋→テンポラリー→4プラ→さっしん→スカイホール→さいとう→三越→丸井→札幌市役所→道新プラザ→時計台→たぴお→札幌市写真ライブラリー→市民ギャラリー→ART-MAN→北海道画廊の21箇所(ふーっ)。
■近代美術館。まず図録市を見に行くが、非常に込んでいた。私が行ったときは最大でも10冊くらい抱えている人たちがいるくらいだったが、噂によると朝一は箱買いに近い人がいたらしい(業者さん?)。図録は重いので、私はガラス関係のを2冊だけ購入。近美のコレクションギャラリーではガラス展示が多いのだが、それらに全然詳しくないので、ちょっと図録を読んでみようと思ったのだ。
「ダリ展」は初日で込んでいるので飛ばして、コレクションギャラリーへ。こちらは空いているし、普段と配置が違うガラス展示は面白い。こんな感じ↓なので、見たことがない人も足を運んでほしいものである。
■コンチネンタルギャラリー「交差する視点とかたち」。川上力三の「遠い道」は陶芸作品でらせん階段のようなかたち。下沢敏也「RE-BIRTH」は何本もの墓標のようなかたちから、再生へとつながるイメージか。阿部典英は赤とグレーの色調の対比。炭化したような金属のようなグレーの色彩に引かれるが、バランスを取るための赤も必要なのだろう。三者三様の良い展覧会。
■テンポラリースペース「石川亨信 凹版画展」。ご本人がいらっしゃった。「外から入る光が、夕方オレンジ色になり、さらに暗くなってから照明をつける。そのたびにイメージが変わるんです」ということで、ギャラリー特性を生かした展示。抽象版画であるが、ギャラリーの床にあった作品には、”竹”を思わせる形が見て取れた(作者の言葉は私なりの解釈になっているので、発言された通りではないと思います)。
■4プラ「札幌人の楽園回廊in4プラ」。来場記念にということで、「札幌人」を1冊頂いた。
■スカイホール「さっぽろとフランスを愛した画友展」。小野州一「サン・トロッペ」、山下充「巴里」、渡会純价「わたしのパリ」あたりが、パリっぽい雰囲気。とは言え、私はパリへの憧れは皆無だ。
■さいとうギャラリー「第13回さいとうギャラリー企画夏まつり「風」パートII
」。恒例の小品展。パッと見て、面白いなと思った人々。前川アキ、渡邊慶子、阿部典英、會田千夏、三島英嗣、村本千洲子。
■丸井今井「東山・加山・平山 版画三人展」。何だか安直な催し物だが、加山の版画(メゾチント)は雰囲気があって良かった。「岩崎紘昌氏監修によるアンティーク・骨董市」にもついでに立ち寄る。一条館の連絡通路から行くと、一番最初の売り場に岩崎紘昌がニコニコしながら立っていた。何となく知り合いのような気になって、危なく手を上げて挨拶するところであった。
■札幌市役所「世界最古の大型カイギュウ サッポロカイギュウ」。土曜日なので、ロビー左端の入口のみ空いており、地味な展示をしている。札幌にもちゃんとした博物館ができないものか。
(写っているのは知らない家族)
■道新プラザ「風間健介写真展」。産業遺跡にはさほど興味がないが、夕張の寂しい飲み屋写真が好きだなあ。展覧会の写真を撮って、どんどんHP、ブログで紹介してくださいと書いてあった。
■時計台ギャラリー「第5回櫂展」。梅津薫「草蒼の黄昏」にマンモスフラワーを思い出す。田崎謙一「CloneBaby」は三角キャンバスがより不安定感を強調している。
「田中秀逸油絵展」。写実的で上手い。良い雰囲気の作品。
■札幌市写真ライブラリー「Railway Story 衣斐隆・ウリュウユウキ写真2人展」。時間が余ったので行ってみたのだが、本当に良かった。”鉄”密度の高い展覧会だが、そうでない人にも「旅情」を感じさせる。会場のノートに記された感想は「旅にでたくなりました」というものが多かったが、私もまさしくその通りに思った。旅行では絶対下車しないような地味な駅の写真も興味深い。
■市民ギャラリー「日本水彩画会北海道支部展」。斎藤由美子、尾川和彦、宮川美樹の作品が良かった。全般的にレベル高いと思う。ここで偶然知人S氏に会う。S氏は水彩を習っているという話を聞いていたが、何と先生が石垣渉だということが判明。今度、さいとうギャラリーの教室展に出品するそうなので、見に行くことを約束しておいた。
■ART-MAN「爪のゴミ展」。作者の名前を失念したが、カウンター後ろにあった猫と鳥の画は良かった。
長々と以上。