散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

ポートエレン

2008年02月29日 22時23分55秒 | 飲み歩き・琴似界隈
かなり疲労困憊、どこに行こうかと考える力も尽きて琴似の「D」へ。

1杯目はボウモア10年SMWS。甘みと塩気のバランスが良く、さすがボウモアの感あり。タイトルは「subtle sweetness(かすかな甘み)」だそうだ。

2杯目は最近のお気に入り、フレンチ68。甘さ控えめでお願いした所、ピタリの味だった。でも作り方を見ていると、砂糖はそれなりに入る模様。時々TV番組で煮物とかお菓子づくりを見ていると、ビックリするほど砂糖を入れるようだ。自分でやるときは(お菓子は作らないが)、どうしてもあんなに入れることができない。

3杯目はずっと気になってはいたポートエレン23(ブルームスバリー)。ポートエレンと聞くと、蒸留所閉鎖→希少価値とか、マンガ「レモンハート」の名シーンを思い出す(メガネさんが死んだ友人のために海に流していたはず。私だったら友達を偲んで飲むと思う)。

ま、それはさておき、まずは香りだ。おっと、ちょっと異臭といっても良いかも知れない香が微かにするな。それを口に含むと…。なるほど、クサヤを食べると異臭がすっかり旨みに変わるように、これは複雑かつ素晴らしい味わいだ。思わず目をつぶって、こいつの来歴に思いを馳せてしまった。

これで多少なりとも気分を取り直して、手っ取り早くタクシーで帰宅。

20080225最近読んだ本

2008年02月25日 07時23分00秒 | 読書
「ニッポンの笑い VOW!!」
30年間スタイルを変えず、面白写真・記事を届けているVOWは素晴らしいと思う。ネット世界の発展も、今の所VOW世界に貢献するだけである。

「ゴールド」アイザック・アシモフ
とても平明な文章を書くアシモフの創作の秘密など(再読)。

「鬼平犯科帳12」池波正太郎
再読。

以下、図書館の6冊。
「東京番外地」森達也
東京の人に着目されにくいスポットを取材するもの。サブカル界ではこういうのは当たり前で、どちらかというとありきたりな感じがする。

「ビビンバ家族」日高博
日本人夫、韓国人妻の家庭事情。隣国であるため、より生活・風習の違いが際立つものである。

「選りすぐり 京の美味しいお店123軒」淡交社編集局
京都にはまた行きたい。意外と敷居の低い庶民的な店も多い気がする。

「「うるさい日本」を哲学する」中島義道、加賀野井秀一
日本の無意味な電車アナウンスなどを激しく憎む二人の書簡集。ちょっと病的とも、非常に正直とも言える。一般的な人間はうまくフィルタがかかって、あんなアナウンスなどまともに聞いていないと思うのだが。

「画集野田弘志1971-1988」
この時期の作品には人物が登場することが少ないようである。怖いくらいに静謐というところか。

「ニッポンウォッチング」金子節也
バブル崩壊前夜の日本をアメリカの新聞・雑誌がどう見ていたか、というのを集めた本。こんな時代もあったんですねという歴史書か。

伝説のマスター

2008年02月23日 22時33分24秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
ギャラリー巡りを終えて、すすきののバー「C」へ。ウィスキーソーダ、そしてラムのソーダ割りにライムを入れてもらう。カウンター逆サイドには葉巻をくゆらす女性。うーん、大人だ。

2軒目はすすきの駅直結の若とり「Y」へ。最初から燗酒を頼む。いつも気のきいた通しを出す店だが、マグロ・ホタテ・タコの一口刺身、煮つぶ、チーズ豆腐と嬉しくなってくる。チーズ豆腐がほどよいコクで美味しい。



焼き物は鳥モツ、鳥精を頼んで、黒板メニューから鳥レバー煮にしてみよう。焼き物はもちろん美味い。マスターの塩加減が絶妙だな。鳥レバーには冷製だが、口の中で押しつぶすとじわっとコクが広がる。



続いて、砂肝、肉だんご、しいたけを注文。私はこの店の肉だんご(いわゆるつくね)が大好きだ。手で丸めてすぐに炙ったもので、肉汁があふれるのだ。しいたけはかなり大ぶりのもので、これを炭火であぶるともっちりとした歯ごたえがある。

最後にマスターお勧めの豚タンと、手羽先にしよう。豚タンは普通の肉に近い、癖のない味。手羽先も良い焼き上がりで堪能、満腹。

今日は雪が降り止まず、なるべく近いバーに行こう。地下鉄の駅を通って、クラシックなバー「Y」へ。20時少し前だったが、今年88歳になるマスターは既に店に出勤していた(普通、20時にお店にでるらしい)。まず1杯目はカルヴァドスベースのカクテルだ。

隣のお客さんの切り絵が終了し、マスターが私の前にやってきた。名物のカードマジックである。私が選んだカードをマスターが当てるという、ごく単純なものだが、なぜか種は分からない。

よーし、これはタイミングが良いぞと、マティーニをお願いした。若いバーテンダーさんも3人いるのだが、マスターがすぐさまカクテルを作ってくれるのだ。若いバーテンダーも腕は良いのだが、やっぱりマスター作のカクテルが飲みたいのだ。そのマティーニは味にかどのない、しかしキリッと冷えて落ち着いた味。さすがというしかないだろう。

3杯目も目の前にきたマスターにサイドカーを注文。4杯目もマスター作のジャックローズである。たまたまタイミングが合ったからなのだが、ちょっとずうずうしかったかな? まあ、ありがたいことで、伝説の味わいを満喫。念のために書いておくが、伝説といってもバリバリの現役。カクテル作りの素早さ、精密さは素晴らしいものなのだ。

確か今年50年を迎えるバー「Y」。Yさんも元気でお仕事を続けて欲しい(と私ごときがお願いする)。


20080223ギャラリー巡り

2008年02月23日 16時32分56秒 | ART
本日のギャラリー巡りは、西区民センター→ギャラリーミヤシタ→ポールスター→ロフト→富士フィルムフォトサロン→たぴお→時計台→さいとう→スカイホール→近代美術館→資料館→リンケージプラザ→札幌デザイナー学院→三越→北海道画廊の15箇所。

■ギャラリーミヤシタ「藤山由香展」。うっかり11時半についてしまったが、快く開廊して頂いた。色彩を中心にした抽象画。水などの自然を想起させる。

■ポールスター「この指とまれ展」。川上さんの作品を見に行く。林檎を描いたかわいらしい小品。その他の人もなかなかの名手ぞろいである。

■ロフト「北の骨董屋さん大集合」。絵画を中心に見る。私は完全に冷やかしだが、誰がこういうの買うんだろうな。砂澤ビッキの木彫りの鰈(100万円)がありビックリ。以前、北海道画廊でも名品を見つけたが、芸術の森美術館で時々展示されるやつより良いものがあると思う。

■時計台ギャラリー「行動展北海道地区作家展」。大作が多く、見ごたえあり。
・矢元政行「陸に上がった船」:いつもの矢元作品であるが、横に細長い構図がピッタリ。
・神田一明「アトリエの彼」:アトリエにいる茫洋とした人物像。
・笠松禮子「Cry against war」:鳩と空気の渦のようなものが描かれ、さらにその前面に黄色の線が引かれているのが効果的。
・近藤みどり「守護者の掟Ⅰ」:植物のさやからはみ出す生命体のような物体。
・松木眞智子「デンドロフィリア」:木の枝が折れたようにも、渦が複雑にまいているようにも見える。動きを感じる作品。
・梅津美香「真夜中の食卓」:段になったテーブルに石や花や魚を配した作品。散らかりそうな画なのに、落ち着いて見える。

私は特にB室の雰囲気がお気に入りだ。

■さいとうギャラリー「水戸麻記子絵画展」:水戸さんの作品からはポジティブなエネルギーがものすごく伝わってくるので、大好きなのである。さらに真面目一辺倒ではない、ユーモラスさもお人柄を感じるのだ。

「昭和の遺影Ⅰ」「Ⅱ」。黒電話となんだか分からない物体(缶切らしい)を人物の顔に見立てて、重々しい肖像画風に描いた作品。高い所に、しかもわざと斜めに傾けて、より肖像画らしさを強調しているとの事。

「海の遊園地」。魚介系アイス売りが目立つが、カブトガニバイク、マンボウ型飛行機など細かい所まで見逃せない。海洋生物に関して聞いて見たのだが、水戸さんはニュートン(科学雑誌)から構想を思いつくことがあるそうなのだ。といっても、最近のニュートンはCGが多いのでご不満だとか。この傾向の作品は減るかもということであった。

「冬待ち」。枝に小鳥たちという何気ない作品のはずだが、どこか懐かしく、好感の持てる作品。良く見ると枝にかかる雪が真っ青というのも不思議だ。

「引越し協奏曲」。もう「お幸せに」というしかない作品。花嫁衣裳の下がジーンズだったり、枝に謎のカエルがいたり、これも細かい所を見過ごせない。

「ケルベロス」。ムクムクの可愛らしい地獄の番犬。小さな火を吐き、尻尾は蛇。

もう一室は「両忘菴 墨蹟とオレゴン窯陶芸展」。こちらでは饅頭と抹茶を頂いた。なるほどこういう茶碗でお茶を頂くと言うのも良いものですな(茶室でないので楽ちんだ)。



■北海道立近代美術館「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」。吉村先生効果だろうか、開催すぐからかなりの混雑ぶりであった。さっと流し見。



■札幌デザイナー学院「卒業制作展」。私は生徒さんの親に近い世代だからなあ。「オジサン、昔はアニメ特撮マニアだったんだよ」と心の中で思う。

■三越「榎俊幸展」。時間つぶしにと思ったら、意外な好展覧会だった。麒麟、鳳凰、龍、虎、ウロボロスなどを美しいタッチで象徴的に描いた作品。かなり好きなタイプ。

「片桐聖子 日本画展」。こちらも面白かった。日本画と言っても洋風のイメージ。「What is that?」では洋風浴槽に横たわる女性と、それを見つめる幼児が描かれている。微妙なエロティックさがある。全体をマス目上に区切り、ピンクと金の色彩を配しているが、この表現から想像されるような下品な感じではなく、ポップかつ幻想的。

雪にもまけず21742歩。

またも失敗

2008年02月23日 12時00分15秒 | 食べ歩き
本日は雪をものともせず外出。まずは昼食と中華ちらしのある店に行ってみたが、なんと土曜定休。この間の店は日曜定休で涙をのんだが、またではないか…



ということで、蕎麦の店「B」へ。蕎麦定食を注文する。これはもりそば(かけそばも可)、山菜御飯、コンニャク鱈子あえ、キンピラ、白菜辛子煮、漬け物というセットである。





この店の蕎麦はなかなかワイルドで私の好きなタイプ。山菜御飯はもっちりとして量もたっぷり。最後に濃厚な蕎麦湯で満腹である。

しかし中華ちらしを食べられなかったことが心残りだ。

20080222最近読んだ本

2008年02月22日 22時14分08秒 | 読書
「高く遠く空へ歌ううた」小路幸也
日本ともつかぬ不思議な町に起きる連続死事件。狭義の意味でのミステリーではなかった。

「ロボットと帝国 上下」アイザック・アシモフ
ダニール、ジスカルドの2人が銀河帝国の礎となる。しかし、ここから育ったものはベイリの思いに合致していたのだろうか…(再読)。

「アバアバ」アントニー・バージェス
読破に苦しむ。

「鬼平犯科帳11」池波正太郎
再読。

以下、図書館の4冊。
「フランスワインほろ酔い紀行」中嶋孝
あまり食通過ぎず、学究的でもない書き方なので、楽しく読み易い。

「アイルランド 大地からのメッセージ」守安功
アイルランド音楽をこよなく愛する作者。日本での誤った発音やアイルランド音楽の紹介にすっかりおかんむりだ。

「スコットランド旅の物語」土屋守
英国の中での独自性を持った地域であるが、どちらかというと薄れつつあるのだろうか? 食べ物が意外と美味しそうに見えるのだが、イングランドとはまた違うのだろうか。

「ベルリン博物館島と美術の旅」若月伸一
絵画紹介ではなく、美術館・博物館紹介の本なのでちょっと分かりにくいが、相当な名画があるのだ。

串もの

2008年02月22日 00時09分52秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
先輩K氏に誘われて、二条市場の「S」へ。初めての来店で勝手が分からないが、串もののセットにしてみよう。通しの生キャベツをつまみながら、まずビール。最初に仕上がってきたのは豚バラ串である。かなりの重量感、焼具合、脂分と申し分ない。

次が店の名物だろうと思われるラム串。かなりの大きさのラム肉だが、あっさりした味。ジンギスカン風のタレ味がついており、これは実にいける。手が休まらない感じで食べきり、次はラムつくねだ。

つくねはこれまたラムの風味を生かした品。あっという間に食べてしまい後はナス焼だ。大ぶりの串ではあったがこれだけでは足りず、もちろん追加をすることにして、まずは芋焼酎を飲む。焼酎は樽からセルフで注ぐことになっており、そのためのコップがかなり大量に入るのが嬉しい。2杯半飲んだため、結果的には相当酔っ払った。

追加の串は、豚ホルモンと鳥ナンコツ。ホルモンのくにゅっとした歯ごたえと、ナンコツのコリコリを楽しみ、まずは満足。スタートが22時過ぎだったため、帰宅は0時過ぎてしまいぐったりであった。

スペアリブ

2008年02月20日 22時56分42秒 | 飲み歩き・琴似界隈
疲労困憊で二十四軒の居酒屋「K」へ。2回目の来店だ。

燗酒を頼んで、通しは海老の煮びたし、酢だこ、青菜ゴママヨの3点もり。いずれも少量だが、ちょっと気が利いている。注文はお勧めの中からホッキ刺しにしてみた。

かなり大きな貝殻を器にホッキ刺しが登場。身の部分、ヒモの部分、貝柱とはっきりしていて、これはとても立派な貝だ。新鮮さは申し分なく、部分によって味も違うしホッキを刺身にすると楽しめる。

さて、次は重量感のあるつまみにしよう。にごり酒を追加してスペアリブ焼だ。焼くのにしばし時間がかかり、しばらくしてスペアリブ登場。かなり肉がついており、食べ応えがありそうだ。一口頬張ると肉の味とほどよい脂がたっぷり、焼加減はもちろん申し分ない。

肉の部分をわしわし食べて、最後に骨にへばりついた皮のような部分までこそげとり、大満足の味。今日はこのくらいにしておこう。

20080217最近読んだ本

2008年02月17日 21時29分27秒 | 読書
今日は風邪気味で外出できず。週末にギャラリー巡りをしなかったのは久しぶりではないだろうか。

「ファウンデーションの誕生 上下」アイザック・アシモフ
かくしてファウンデーション誕生せり。物語は終わった(再読)。

「メールストロームでの邂逅」フォルツ、フランシス
地球が宇宙の彼方に消え、残された人類は悲惨な事態に。まるでユダヤ人圧制のごときありさま。

「ジャンパー グリフィンの物語」スティーブン・グールド
テレポーテーションの能力を持つために謎の組織に追われる主人公。この組織が結構極悪で、巻き込まれた人も遠慮なく殺害。主人公の苦悩が深くなる。

「ウェディングドレス」黒田研二
ストーリーに絡む方のトリックは予想通り。しかし、密室殺人の方に大馬鹿物理トリックが使われている。こちらの不可能性を強調して、もっと見せ方に工夫をしてくれると良かったと思う。

「VOW王国 ニッポンお笑い世界遺産」
再読。

「届かぬ想い」蘇部健一
やや悪趣味なタイムトラベル物。ハインラインの「時の門」を思い出すなあ。

以下、図書館の2冊。
「味見ききみみアイルランド」貝谷郁子
いろいろな問題があるのだろうが、少なくともこの本で紹介される食べ物はうまそうだ。アイリッシュシチューを食べてみたいし、パブにも行ってみたい。

「ひょっこりクック諸島」岩本宣明
この島に愛着を持つのが良く分かるなあ。

仕事がすんだその後は

2008年02月16日 22時59分34秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
17時半頃仕事終了。事務所でビールを一缶ごちそうになり、すすきのへと向う。焼鳥か串カツかとさまよった結果、洋風のものが食べたくなり、屋台風のバー「X」へ。



ビニールで囲まれたカウンターに座り、白ワインと合鴨のパテを注文。パテは非常になめらかでくせがない。カリッとしたパンにぬって食べる。次は赤ワインとスパゲティだ。

メニューにはスパゲティとしか書いていないので、何が出てくるのだろうか。しばし待っていると、ボロネーゼであった。ま、いわゆる所のミートソースに近いものだ。味付けは結構しっかり、そして麺のゆで加減がよろしい。ほどよく空腹が落ち着いたところで、次はバー「N」だ。

最近、かなり「N」に来ることが多い。仕事が辛いので安らぎを求めているのだな、どうやら。まず1杯目はこの季節にマイタイ。先日話題になったので、飲みたくなっていたのだ。その味はというと、思い浮かべていたイメージとはかなり違うドライな味。多少私向けに強めに作ってくれたのだと思うが、結構酔いそうだ。



2杯目はフレンチ68の砂糖控えめ、アロマチックビタースを追加したバージョンだ。これはカルヴァドスの華やかさがありつつ、甘さ控えめでちょっとピリッとする味になった。ほぼ予想通りだが、定番にしたくなる味だ。

3杯目はアメリカンビューティー。なぜならちょうどマンガ「バーテンダー」を読んでいたからだ(作中に登場するのである)。フロートしたポートワインが甘さを加えてコクのある味だ。

そして少々行き過ぎの4杯目はサイドカーのホワイトキュラソーをドランビュイに変えたカクテル。甘みが増して複雑味に変貌したサイドカーという感じかな。4杯飲むと私も少々酔っ払らう。

酔いざましに狸小路を歩いて、ラーメン「A」へ。スパゲティはそれ程量があるわけではなかったのだ(強調)。醤油ラーメンを食べて、西11丁目まで歩いて地下鉄で帰宅。




休日出勤の昼食

2008年02月16日 12時20分29秒 | 食べ歩き


本日も休日出勤。昼飯は気分転換に近所の蕎麦屋さん「H」へ。私は平日昼は外食をすることがあまりない。店が込んでいると落ち着かないし、なぜか店員さんに気づかれない率が高かったりするからだ。

今日の店内は私一人。雑誌を読みつつ、大もり(田舎そば50円増し)というのにしてみた。しかし他に誰もいないせいか、ちょっと寒いなあ。とはいっても蕎麦は冷たいものの方が望ましい。

ほどなくして到着した蕎麦は、思ったほど色黒ではないが、何となく”もこもこ”っとした感じ。つゆは薄めなので、たっぷり付けてもぐもぐ噛んで食べる。こういうのが北海道の蕎麦と言う感じだなあ。


負のスパイラル

2008年02月14日 23時20分55秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
記事を書いている今は体調があまり良くない。おまけに非常に忙しい。時を遡り更新。

気持ち早めに仕事が終わり、一人すすきののバー「n」へ。いつもの通りカクテル中心に行く。1杯目は日向夏をつかったダイキリ仕立てのカクテルだ。香りよく爽やか。

2杯目はカルパノというベルモットとダークラムを合わせたカクテル。ラムの甘さと甘苦いベルモットのマッチングが絶妙。3杯目はブードルスのマティーニ。これまた強くスッキリしている。

本来ならこれで帰宅なのだが、カウンター逆サイドの人が見ていたブランデーが気になる。それがバルデスピノ・ヘリテイジという平均熟成年数が50年以上というかなり貴重なブランデーである。金額を勘案して、ハーフショットにしてもらった。

その味はというと、まず甘みが凄い、いや、酸味もある。そして湧き上がってくる複雑な味、それが長く長く余韻を残す。これは驚くべき酒を置いてあるものだ。ちょっと杯数をすぎて帰宅。

この日は機嫌よく終わることができたが、なかなか負のスパイラルは断ち切れない。

20080213最近読んだ本

2008年02月13日 08時11分22秒 | 読書
「扉は閉ざされたまま」石持浅海
倒叙ものであり、犯人は論理のみで追い詰められていくという納得のストーリーだが、動機がなあ…。解説でも触れられていたが、この動機に納得できるかどうかというと、無理であった。

「てるてるあした」加納朋子
親の夜逃げのせいで、一人親戚の老女の家で暮らすようになった主人公。しかも実は親戚ではなかったりする。最初は悲しいことが多いのだが、徐々に色々なことに気づきだしていく前向きストーリー。

「あの日、鬼平先生は何を食べたか 池波正太郎フランス旅日記」佐藤隆介
いくつかの印象的なエピソードを除いては池波本人からは語られることのなかった謎につつまれたフランス旅行が明らかに。2週間の滞在費(飛行機代を含まず)が400万円(多分3人で?)という、豪快な旅だ。

「完全犯罪に猫は何匹必要か?」東川篤哉
非常に良くできたユーモア本格推理。まねき猫への偏愛が事件の鍵になるのだが、その部分の説得力が少々弱いか。

以下、図書館の4冊。
「ハワイ本オアフ2007」
ホノルル美術館にもう一度行ってみたいものである。どうしても遠いので二の足を踏む。

「TRAVEL or TROUBLE?」KAZ MATSUMOTO
オーストラリアツアーガイドをしている人の色々話。

「50歳から楽しむニューヨーク散歩」比嘉良治、宇田夏苗
ニューヨークの思い出というと、グランドセントラル駅の立派さと韓国料理店と自由の女神に登ったことかな? こう書くと世界各国を旅しているかのようだが、アメリカ以外で行った国はない。

「岡崎太郎のニューヨーク旅日記」岡崎太郎
ニューヨークからアリゾナ、ロスアンジェルスへの旅模様。写真がなかなか良い。