一日散歩切符を購入した私は、早朝、小樽に向かった。小樽からさらに長万部へ。11時過ぎに長万部到着。空腹なので、早速駅前の蕎麦屋「G」へ。この店では「もりそば」の駅弁という非常に珍しいものもあるのだが、店で食べることにする。もりそば450円。ちょっと麺が柔らかい感じもするが、蕎麦の香りはある(新蕎麦かな?)。
駅前から10分程歩き、長万部温泉街を経て、「植木蒼悦記念館」へ。河童をテーマにした水墨画が有名な人なのだそうだが、私には若い頃の油彩が面白かった。
続いて、町民センターの鉄道村へ。かつて長万部町は鉄道網の要所であったそうだ。訪れる人も少ないであろう鉄道村では、管理人のオジサンが切符型の入場券に日付スタンプとハサミを入れてくれた。更に、手帳にSL型のスタンプを押しなさい、と親切に勧めてくれる。私は決して鉄道マニアではないのだが…
展示物の中では、特急・急行といったプレートの中に、「行商指定列車」というものがあったのが面白かった。その昔、行商の人が朝早くから乗り込んだのであろう。
その次に、「平和記念館」へ。平和に関わる仏像・彫刻などを集めた町の記念館である。行くまでどんなものか想像がついていなかったが、アフガニスタン・中国・インド・ネパールなどの仏像が所狭しとおいてあり、年代もかなり古いものがある。ルオーの画、本郷新の彫刻など若干脈絡がないが、見所は満載である。無料だし、大変結構なものであった。
一応、海でも見に行くかと今度は海岸へ。コンクリートの護岸を越えると、人っ子一人いない静かな海岸である。波はやや高い。強烈な日差しに人に全く出会わないというシチュエーションから気分が盛り上がって来て、海に向かって叫んでみようかどうしようか迷っていると、いつの間にか親子連れが海岸に来ていた。叫ばなくて良かったようである。
本来、長万部で一杯と行きたい所だったが、飲んでいると札幌に帰れなくなる恐れがある。残念ではあるが、名物のカニ飯弁当(1000円)を買い込み電車に乗る。弁当はでき立て温かで、経木もポッテリと手に重い。電車が走り出してから早速食べたが、カニ身+竹の子を煮込んだ甘い味の中に、コショウの辛味が効いており、後を引く味であった。
やがて日が沈むと電車内の温度が下がり、運転手は暖房を入れたようであった。いつものように小樽でバー「A」に立ち寄る。シャンゼリゼ、ニューヨーク、バランタイン17年ソーダ割り、ウォッカギムレットを飲む。珍しく他の客がいないため、マスター独占であった。
電車の乗車時間約8時間(!)、読んだ本の数5冊と小旅行のような大旅行のような旅であった。
駅前から10分程歩き、長万部温泉街を経て、「植木蒼悦記念館」へ。河童をテーマにした水墨画が有名な人なのだそうだが、私には若い頃の油彩が面白かった。
続いて、町民センターの鉄道村へ。かつて長万部町は鉄道網の要所であったそうだ。訪れる人も少ないであろう鉄道村では、管理人のオジサンが切符型の入場券に日付スタンプとハサミを入れてくれた。更に、手帳にSL型のスタンプを押しなさい、と親切に勧めてくれる。私は決して鉄道マニアではないのだが…
展示物の中では、特急・急行といったプレートの中に、「行商指定列車」というものがあったのが面白かった。その昔、行商の人が朝早くから乗り込んだのであろう。
その次に、「平和記念館」へ。平和に関わる仏像・彫刻などを集めた町の記念館である。行くまでどんなものか想像がついていなかったが、アフガニスタン・中国・インド・ネパールなどの仏像が所狭しとおいてあり、年代もかなり古いものがある。ルオーの画、本郷新の彫刻など若干脈絡がないが、見所は満載である。無料だし、大変結構なものであった。
一応、海でも見に行くかと今度は海岸へ。コンクリートの護岸を越えると、人っ子一人いない静かな海岸である。波はやや高い。強烈な日差しに人に全く出会わないというシチュエーションから気分が盛り上がって来て、海に向かって叫んでみようかどうしようか迷っていると、いつの間にか親子連れが海岸に来ていた。叫ばなくて良かったようである。
本来、長万部で一杯と行きたい所だったが、飲んでいると札幌に帰れなくなる恐れがある。残念ではあるが、名物のカニ飯弁当(1000円)を買い込み電車に乗る。弁当はでき立て温かで、経木もポッテリと手に重い。電車が走り出してから早速食べたが、カニ身+竹の子を煮込んだ甘い味の中に、コショウの辛味が効いており、後を引く味であった。
やがて日が沈むと電車内の温度が下がり、運転手は暖房を入れたようであった。いつものように小樽でバー「A」に立ち寄る。シャンゼリゼ、ニューヨーク、バランタイン17年ソーダ割り、ウォッカギムレットを飲む。珍しく他の客がいないため、マスター独占であった。
電車の乗車時間約8時間(!)、読んだ本の数5冊と小旅行のような大旅行のような旅であった。