散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

食べる食べる

2008年09月30日 22時29分36秒 | 食べ歩き
今日は送別会で中華料理の「C」へ。料理も注文し放題の食べ放題・飲み放題コースなのだ。最近の私は元が取れるほど飲み食いしないと思うが、普段注文しないようなものを遠慮なく頼めるのが嬉しい。

チャーシュー・・・こういうのを頼めるのが良いところだ
餃子
バンバンジー
かに玉
エビチリ
鶏唐揚げ
酢豚
マーボー豆腐・・・味しっかり、辛味しっかりで美味い
豚の角煮・・・ほのかに八角の香り
チンジャオロースー・・・ピーマンがやや苦手だが、これがなぜか一番美味かった
あんかけ焼そば
キムチチャーハン

飲み物はビール3、紹興酒3。これで疲れて、2軒目は一人バー「n」へ。

1杯目は巨峰+シェリー+ブランデースプレー。いずれもブドウに関係したものであり、果汁と酒と香りのなめらかな味わいがさすがだ。

2杯目はリンクウッド16年バルデスピノ仕上げ。青い爽やかな香りがしながら、じわっと口中に広がる味わいは十分なものがある。

3杯目はヴィクトリアン・ヴァット・ジンとカルパノをあわせた超個性対決。スイートマティーニというよりは、パワフルな味はオリジナルカクテルといっても良い感じだ。

以上でほど良く仕上がって、帰宅。

餃子定食

2008年09月28日 13時09分12秒 | 食べ歩き
最近タイカレー気分が来ているのだが、店の混雑・既に閉店と2回連続アウトになってしまった。そうこうしている内に餃子気分が何だか高まってきたような気がする。

今日は図書館の帰りに「H」飯店にて餃子定食。中華では水餃子の方が一般的だと思うが、やはり焼き餃子にしてみた。やや小振り、皮がもっちりした感じの餃子が10個。

1個は中華スープに投入して、残りをバシバシ食べる。つけダレは最近読んだものに習って酢を多めにしてみた。うむ、皮の食感よく中の具の出来ばえも大変よろしい。

餃子の方が一般的に外食で食べやすい食べ物だといえるだろう。

20080927最近読んだ本

2008年09月27日 21時19分46秒 | 読書
最近、当ブログを見にくる人が増えたのかもしれない。

■「全国フシギ乗り物ツアー」二村高史、宮田幸治
保存鉄道、モノレール、ケーブルカーなど興味深い乗り物ばかり。私はなんといっても沖縄のゆいレールに乗ってみたい。

■「暁のファーストフライト」クリス・クレアモント
冥王星への任務の途中、宙賊(海賊の宇宙版)に襲われ、さらに異星人とのファーストコンタクトとてんこ盛りの出来事。楽天的で楽しくはある。

■「MORI LOG ACADEMY11」森博嗣
まあ、今回も特に変わらず。

以下、図書館の5冊。
■「B級グルメが地方を救う」田村秀
とてもよくいろいろな地方のグルメを説明している。私がパッとこの本に載っている以外で気がつくのは、帯広の「中華ちらし」くらいだ。巻末のB級グルメ検定を試してみたが、50問中34問正解で、2級にランクされた。

■「家計力」荻原博子
こういう細かいことを重要と思う人もいるのだろうが、どうにも興味がもてない。

■「シャンパン泡の科学」ジェラール・リジェ=ベレール
本当に科学的分析が主なので、もう一つ興味がもてない。

■「花火の本」冴木一馬
写真で花火の型を説明されるのも辛いところだ。

■「戦艦「大和」の博物館」小笠原臣也
軍国主義者では全くない私だが、大和はいいよねえ。男のロマンだねえ(時代遅れの所が)。ぜひ10分の1大和だけでなく、実サイズで艦橋を再現してほしい。そしてその艦橋で「ターゲットスコープオープン。電影クロスゲージ明度20」と言うのだ(←それは違うヤマトでは)。

焼鳥食べる

2008年09月27日 21時07分34秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
17時を過ぎ、先日行った立ち飲みやに行こうと思うったが、まだ開店していない。私の数少ないお店へのお願いというのは、公式に掲げている営業時間はぜひ守ってほしいということだ。

ちょっと残念な気持ちで西18丁目に移動。先日帰宅中に気になる店「T&P」を発見していたので、そこに行ってみる。何が気になるかというと、店前の看板に”今治焼き鳥”と書いてあるのだ。



最近のローカルフード発見ブームで、北海道の人であれば室蘭やきとり、美唄焼鳥あたりはご存知の人も多いだろう。その他の地域でも私が気になっているローカル焼き鳥といえば、東松山市、そしてこの今治市の焼き鳥である。

今治焼き鳥はこの中でも特徴的である。まず串に刺さっていないのだ。鶏肉(特に皮が代表的らしい)を鉄板の上で焼き、大きなコテのようなものでプレスして完成させるらしい。他エリアの人からすると「それは焼き鳥って言うのか?」という疑問が湧いてくることであろう。

ということで、黒生ビールを注文し、親皮・美唄鶏モツ・軟骨つくねの3品を選んでみた。果たして今治で美唄鳥モツと軟骨つくねが出ているのかは不明である。作り方は鉄板の上で鶏肉をいため(お好み焼きを焼くようなコテを使う)、しばらくしてから平たいプレス器で肉を押し付けているようだ。

特に皮からは大量の油が出てくるのを掃除しつつ焼いているので、ヘルシーな仕上がりになるのかもしれない。塩コショウはしっかり目につけている。

さて、3品の盛り合わせに特製ソース・ポン酢・マヨネーズのつけダレ部隊が添えられて登場である。つけあわせにキャベツも少々ついている。



まずは気になる親皮からだ。普通焼き鳥で皮といえば、ひな皮であるがこれは卵を産み終えた老鶏の皮らしい。肉も結構ついておりしっかりした歯ざわりで、油が落ちているせいかさっぱりしている。そのままでも味は十分ついているが、ソース、ポン酢をあわせてみるのも悪くない。

続いて鶏モツ。これはまあ、普通に鶏モツだな。それから薄い円形に引き延ばされたつくねも食べる。おお、これは思ったよりいけるな。つくねのジューシーさは感じられないが、おつまみ的で食べやすいのである。

この時間帯は一人で任されているという女性に聞いてみると、鉄板焼主体の店だが焼き鳥を出したいと思っていた。今治焼き鳥というのが鉄板で焼くということを知ったので、試してみることにしたそうなのだ。私の感想はなかなか独自の歯ざわりで焼きあがる美味しいものだが、本場の味なのかどうかは全然不明だなあという感じ。

黒生ビールを追加し、さらにコーヒー焼酎へ転じる。さて、鉄板焼の店だからなあ、たまにお好み焼きでも食べてみるかとブタ玉を注文。関西の人はお好み焼きで一杯というケースもあるのかもしれないが、北海道ではかなり珍しい感覚だと思う。

女性氏の手際を見ているうちに、ブタ玉が出来上がった。粉+卵+キャベツ+豚肉でこういう仕上がりになるというのは、粉もんマジックというか、ほど良い量で美味しく食べることができた。



琴似に移動し、バー「D」へ。1杯目はアレキサンダー・ゴードン・パロコルタドというシェリー酒。かなり複雑ながらキリッとした味わいで、これを寝酒にやると大人の気分になれるであろう。

2杯目はシェリー+ヘーゼルナッツのリキュール+バニラウォッカの甘め味。何かこれ自体が新しいシェリー酒であるかのようだ。3杯目はグレンダラン サマローリ。私には変わった香りがするなあ。

最後の4杯目はジン+カンパリ+何か。これにブランデースプレーで香りを追加したカクテルだ。ほど良い苦味といい香りを堪能。

今日はスタッフK君と音楽話。ロックの話をしている間は良かったが、歌謡曲の話になると世代の違いが歴然。庄野真代、八神純子、久保田早紀を知らないというんだものなあ。マスター(←私と同じ年)に報告して説教してもらおう。

20080927ギャラリー巡り

2008年09月27日 16時25分39秒 | ART
本日はさっしん→三越→道新→時計台→たぴお→大同→富士フィルムフォトサロン→札幌市写真ライブラリーの8箇所。平日もちょこちょこ行っていたので、少なめ。

■道新ギャラリー「山野辺進 スクリーンの感動を再現する絵画展」。昔懐かしい映画のポスター調イメージ絵画と言えば良いだろうか。私も見たことのある映画は幾つかあるが、さらにオールド世代向けか。懐かしさに涙する人もいるだろう。

■たぴお「高橋俊司個展」。ステープラーワークということで、4種類の写真(沼の写真)をステープラー(ホッチキス)をどんどんつなげてホッチキス止めしていく作品。私が見たときは全体として”鳥”(鳳凰とか不死鳥のイメージ?)のような形になっていた。

写真はハガキ半分のサイズ。あまり全体の形を考えずに作者自身が好きな”緑色”と気持ちの良い形を追求しているとのこと。ハガキを見せてもらったが、その色彩と作品として出来上がったものの色彩はかなり違って見える。

ちょうど本人がいろいろ語っている制作現場に来たので、面白い話が聞ける。「普通のホッチキスです。皆さんもやってみてください。疲れた時にドーパミンがでて気持ちよくなります」「ちょっとした発見ですが、ホッチキスの針が光っているでしょう。あれは針の上の面じゃなくて横が光って見えるんです。やっていて初めて気がつきました」、等など。

今後も現在の作品をベースにやっていく(ある程度つぶして移動し、それを元に新たな作品をつないでいくという構想)ことを話されていた。しかし大変一回性の強い作品である。「カメラをお持ちの方はどうぞ」と高橋さんのほうから言っていただいたこともあり、以下の写真を載せる。



■札幌市写真ライブラリー「想い出の札幌 街のアルバム2008」。ちょっと記憶にある写真が多かったのだが、札幌の昔を見ることのできる写真展。私が子供の頃の札幌の記憶といえば、友達と切手を買いに来て(←当時大ブーム)、狸小路の付近で道に迷ったことだなあ。あれは確か30年位前のことであろうか。

その頃は街並みなんて全然目に入っていないので、写真を見ても懐かしさというのは感じない。写真自体ももう少し古いものが多く、市電が走る風景や札幌の街並みが煤煙まみれ(暖房が石炭だったのかな)の風景は、隔世の感がある。

さまよえる昼食

2008年09月27日 13時04分08秒 | 食べ歩き
今日は大通にタイカレーを食べに行こうと思ったら、メモしていた店は既に無くなっている模様であった。途方にくれかけたが、西に少々移動して蕎麦屋「M」へ。

何となく入りにくい感じの店構えであったが、中は一人客も座りやすい雰囲気で、壁際のカウンター席に陣取ることにした。若干の二日酔いの今日は田舎蕎麦にしておこう。メニューを見る限り昼から酒OKのようだが、ちょっと今は飲む気がしない。

待つことしばし、田舎蕎麦がやってきた。それ程ゴツゴツした感じではないが、しっかりした太さがある。量も少ないということはないな。早速、蕎麦をツユに少しだけつけて食べる。うむ、しゃっきりとした感じでこれはなかなかの美味さだ。



しばらくして白髪ネギを投入。ネギ臭さがほとんどないので蕎麦の風味を壊さない。さらに山葵をつかう。これは生山葵のようで、香りがなかなかいい。

ということで、今日の体調にはほど良い量でもあり、大変美味かった。最後に蕎麦湯を飲み(これもほどよい濃さだ)、蕎麦饅頭をつまんでお茶を飲む。次回来る時は、絶対つまみを頼んで酒を飲もうと思う私であった。


20080926のいろいろ

2008年09月26日 23時00分30秒 | Weblog
今日は仕事で新札幌の奥地に出勤。昼過ぎに街中に戻る。いいタイミングなので、キッチン「Y」へ。なぜならば平日しかやっていないこの店にはトルコライスがあるからなのだ(驚くべきことにエスカロップもある。この2大メニューが食べられるのは、日本でもここだけ?)。

さて、今調べてみた所、トルコライス=カレーピラフ+ポークカツ(ドミグラスソースかけ)+ナポリタンを一皿に盛りあわせたのが基本型であるらしい。この店のはケチャップライス+ポークカツ(ドミグラスソースかけ)とナポリタンが入っていないので、本場の人からはちょっと違うといわれるかも知れん。

しかし少々くどい味付けながら、これはたまらない美味さだね。玉ねぎの歯ざわりの効いたスパイシーなケチャップライスと、ドミグラスソースが全体になじんだ、できたてのカツはご馳走感満点だ。

***
仕事終了後、NICO hanaagura→趣味の郷ギャラリーへ。趣味の郷ギャラリーでは「佐々木敏光作品展」。とても誠実な写実作品で、私は結構好きなのである。ご本人もとても穏やかないい人。

少々時間調整のため、同ビル地下のバー「C」へ。ウィスキーソーダを一杯。マスターのマッカラン42年を試飲したという自慢話を聞き、会社の飲み会へ。

本日は今月で東京に戻るK君、O君の送別会。思えばいろいろあったなあということで、今日は私も全力で盛り上がった。また一緒に仕事をする機会もあるかもしれない。

2ヶ月ぶりカクテルの会

2008年09月24日 21時29分48秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
夕方ギャラリーさいとう「べる・ぱぴえ展」へ。南雲久美子「何処へ」「早朝の旅立ち」は何気ない街角風景という感じで好感。坂みち代「躍動Ⅰ」「躍動Ⅱ」、布谷恵美「フラワーフラミンゴ」も良い。やっぱ銅版画は何だか好きだなあ。

さて、本日は2ヶ月ぶりのカクテルの会。フルメンバー7名が集まった。私が飲んだものは以下の通り。

1杯目:ジンソーダ
2杯目:マルガリータ
3杯目:バカルディ
4杯目:チェリーブロッサム
5杯目:ブランデーサワー
6杯目:雪国
7杯目:アレキサンダー
8杯目:グラスホッパー

最近、異常なほど酔っ払うので、控え目の8杯(控え目なの?)。後半は甘めのカクテルで満足感を出してみた。

食べ物では甘海老とクリームチーズのクランチ寿司ロールが良かった。酢飯とチーズの取り合わせが絶妙だ。もう一品は鶏肉の柚子味噌漬けとミモレットチーズのサラダ仕立て。やっぱりミモレットは味が濃厚だ。

最後にゴルゴンゾーラチーズとベーコンのペンネリガーテでしめる。ゴルゴンゾーラのちょっとピリッとした味がクドさを感じさせずに良かった。

再訪

2008年09月23日 20時13分25秒 | ART
ということで、ギャラリー倫土を夕方再訪してみた。1階ギャラリーの窓からテラスを見下ろすと、まだ明るさが残る中、福井さんのキャンドルがあちこちに灯されていた。

そうだろ。やっぱりキャンドルは火を灯していなくては。夕暮れの刻一刻と明るさが失われていくなかで、やや強い風に火がゆらぐ。この光景を見るためには夕方に来なくてはならないなあ。キャンドルの不規則な形も、ゆらぎ感を出すという絶大な効果が見て分かる。

福井さんがキャンドルはぜひ使ってほしいと言っていた。形が綺麗なので「火をつけるのがもったいない」という人が多いらしいのだが、例えば入浴時に明りを消して灯してみるというのも良いのではないだろうか。残念ながら私は、入浴時に動きを止めている時間が数分間しかないので、どうにもふさわしくないのであるなあ。

その後、なりゆきで1杯やっているうちに、2階ギャラリーの木村さんの作品を見損ねてしまった。1階で見た限りだが、キャンドル主体の明りになると、画は違った姿を見せてくる。木村さん特有の精妙なタッチを見ることができないが、何ともいえない雰囲気が立ち上ってくるのだ。昔、日本画を自然光の中で鑑賞したときの感じはこのようなものではなかったのかと思う。

すっかり酔っ払った後に帰宅。大変楽しい展覧会であった。

20080923最近読んだ本

2008年09月23日 16時04分40秒 | 読書
■「見えないグリーン」ジョン・スラデック
どちらかというとSF・文学畑の作家の推理小説。ミステリ愛好会のメンバーが久しぶりの再開をきっかけに次々と殺される。なぜ殺されなければならないのか、またその犯人はメンバーの中に入るのか。かなり技巧的な本格派。

■「おのぼり物語」カラスヤサトシ
漫画家である主人公が状況を決意した頃の物語。学校や会社といった所属する所が決まっている状態で上京するのはいいが、何もないと辛いものである。

■「悪党たちは千里を走る」貫井徳郎
チンケな詐欺師が誘拐事件を引き起こし(というか巻き込まれ)、解決されるまでの事件。後味も良いし小気味いい。

以下、図書館の5冊。
■「おもいでごはん」飛田和緒監修
いろいろな人の思い出の味の話。私にとって一番思い出らしい味といえば、ホッケの蒲鉾かな。

■「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」村上春樹
はるばるスコットランドまで行ったのだから、もう少しレアなウイスキーを飲んでほしいものだ。銘柄・年代自慢をされたら腹が立つと思うけど。

■「東京に核兵器テロ」高田純
爆発の瞬間にしななければ、フォールアウト(核物質の落下)による汚染をなるべく避けることにより生き延びる可能性が高くなるということだ。なるべく地下、またはゴツイ建物の中央部に退避しよう。

■「個人情報の現場」岡崎昂裕
タイトルから想像するIT関係、企業関係の個人情報管理のあり方の話ではない。興信所や調査に関する個人的な個人情報の取り扱いの話。

■「味な話味な旅」服部公一
まあ、筆者の年代から想像されるような話。

祝日の昼食

2008年09月23日 13時36分28秒 | 食べ歩き
祝日の今日はのんびり過ごす。二十四軒のビストロ「PE」にて肉のコース。まずは前菜。秋鮭とほうれん草のキッシュ、蝦夷鹿肉のサラミ シードル風味の赤キャベツのマリネ、野菜のエクレア、秋刀魚のスモーク 野菜のドミノ仕立ての4品である。



まずは温かいキッシュから。秋を感じさせる鮭となめらかなキッシュが美味い。続いて秋刀魚のスモークと小さくカットした野菜を合わせて食べる。ほど良い酸味と脂の感じ。サラミに添えられたキャベツのマリネもそうなのだが、「酸っぱい!」というほどではない酸味が、ちょうどよく食欲を刺激するのである。野菜のエクレアはクリームが入っているため、くどくない程度に濃厚な感じ。

続いてメイン、桜姫鶏のロティ 伊勢海老のアメリケーヌソースだ。私はアメリケーヌソースがことのほか好きで、それを楽しみに注文した料理であるが、それを気持ちよく裏切る味がする。



まずはソースの味わいがするのだが、その後ちょうどよく火の通った鶏肉をかみ締めると、歯ごたえと共にいい味がしみ出してくるのだ。火の入れ方がいいのだが、肉も良いのだろう。なるほどソースが勝ったままにならないわけだ。さらに脇を固める野菜陣もカブ・ジャガイモと楽しい味わいである。

最後にデザート。赤ワイン風味のミルクレープ、洋ナシのムース、木の実のレアショコラ、オレンジと紅茶のアイスの4品にコーヒー。それぞれ単独で食べても、混ぜて食べ合わせても面白い味わい。中でもオレンジと紅茶のアイス、この組み合わせは私の好物の一つだ。それとミルクレープがモチモチとしたクレープの間に、ほのかな赤ワインの香り。これにアイスをあわせるのも絶妙である。



満喫して床屋に行こうとしたところ休業日、ワイン屋も休業日。休日は思った通りにならなくてもやむを得まい。

ギャラリー倫土へ

2008年09月23日 11時22分49秒 | ART
ギャラリー倫土は歩いていけるくらい近い。といっても大通近辺なら歩いていったりする私でもある。今日は「木村環(ドローイング)・福井優子(キャンドル)」の展覧会で、初めて倫土へとやってきた。坂道でしばしギャラリーを発見できずにあせる。

しばらくして一軒家(ミヤシタっぽい?)であるギャラリーを発見。まずは2階のメイン展示会場から。

さて今回、キャンドル作家の福井さんとの二人展であるため、木村さんの作品には多く蝋燭が描かれている。形はごくオーソドックスな蝋燭だ。しかし、作品はちょっと怖ろしさが漂っている。

目をつぶって静止した人物もあるのだが、激しく首を振りその勢いに自分の魂がついてこれなくなっている(幽体離脱しかけている)ように見える人の姿は、静かに狂おしい。いつもの特徴的な髪は雰囲気を変え、やや太く触手状になり人物の体を包んでいる。それがまた福井さんの曲がった蝋燭で構成された祭壇に掲げられた画のようなのだ。

うかうかと日中来てしまったが、これは蝋燭の火がともる時間帯に来なくてはいけない。福井さんの作品に関しては、後日コメントをすることにしよう。資料館、NHKギャラリーで作品を見たことがあるのだが、今回プロフィールに「Progressive Candle=固定観念にとらわれない自由な発想のキャンドル作り」と書いてあるのを見た。

やっぱりそうだよね。もちろん言葉の意味は知っているのだが、プログレファンの私は、何となく「Progressive=様式美」という感覚がしてしょうがないのである(下らない余談でした)。

その後、1階ギャラリーを見てリンゴをご馳走になり、山の手の坂を下る。冒頭写真はギャラリーの裏庭。ギャラリー門馬もそうであるが、ここは札幌でしょうか。

合理的な解釈をせよ

2008年09月23日 05時46分47秒 | Weblog
下らない夢の話。

***
私は学生時代に戻っていた。年末のこと、下宿の建物が新築されて引越しをすることになった。荷物の移動をほぼすませて「ちょっと忘れ物があるから」と私は古い下宿に戻った。

すると誰もいないはずの建物の中に一人の男がいる。「こ、これは泥棒か?」と思ったが、よく見ると誰もが知っているであろう人、タモリだった。

思わず驚いて「タモリさんじゃないですか」と知り合いのように声をかけてしまう。タモリも特に驚くことなく「ちょっとやりたいことがあってさ」と言う。よく見ると下宿の一番大きな部屋にテーブルが準備され、その上に等間隔でビンがならべられている。

「これなんですか」と見ると、全て泡盛のビンで、沖縄各地の泡盛が1種類ずつならべられているようだ。「宴会でも始まるのか?」と思っていると、どこからともなく子供達が現れ、タモリが「さ、そこ座んなさい」と一人一人をテーブルに着かせている。会話で何となく分かるのだが、この子たちはどうも親がいないらしい。

そこでおもむろにタモリが私のほうを向いて、「さて、これは一体何をしようとしているのでしょうか?」

***
そんなの、知るか!

休みの谷間

2008年09月22日 19時35分37秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
飛び石連休の谷間とあって、仕事もこともなし。一応、大通のオータムフェストを眺めてみるが、特に飲みたい酒もなし(結構人出は多い)。ということで、古本とビールの「A」へ。

今日はぜひ飲んでみたかったオゼノユキドケスタウト。これはじっくりと飲めるビールである。香りも強いし、強めの苦味と少々の甘みもある。暑い時にのど越しを楽しむというのもビールならではの特徴であるが、ちょっと落ち着いて本でも読みながら時間をかけて飲むのも良いものだ。

日本の4大メーカーの黒ビールはちょっとそれには薄い。アサヒの黒生はそれでも一番良いほうだが・・・(黒ビールとスタウトが同じものではないという話は置いといて)。

それから気になっていた川上澄生全集から「版画」「蔵書評集」を購入。多分、どこでも見かけたことがないので、良い買い物でしょう。

続いて、CAI02「山口賢一展」へ。不思議な展覧会であった。全体に会場が暗い中、豆球のライトが作品を照らしている。筆跡と絵の具の盛り上がりを残した抽象画が何となく目を引く。その他、無地のキャンバスに額をつけたようなのと、箱の中に工作物の入っている、計3パターンの作品群が展示されていた(←説明になってない)。

バーコーナーで赤ワインを飲んで帰宅。

20080921最近読んだ本

2008年09月21日 23時32分57秒 | 読書
■「氷の華」天野節子
主人公が夫の不倫相手を毒殺? しかも警察の捜査に対してあっさりと犯行を認めてしまう。一体何故? と、ここまでは良いのだが、一体どういう結末にしたかったのだ。

主人公が犯行を認めたのは、当然・・・(種が割れるので書けない)。その目的は成功しているではないか・・・。「○○○○○」という言葉を知らないのか? と思って検索してみた所、さすがにドラマではその欠点が改善されている模様。はあ、やれやれ。作者不勉強!

■「書物愛蔵書票の世界」日本書票協会
図版にブルノフスキ、北岡文雄など豪華な顔ぶれ。ちょっとエロチックな図版が多いのも、大人の趣味であるよね。

■「女形」不知火京介
ミステリーとしてのできは程ほどだが、歌舞伎の深淵にすこーし迫っているだろうか。全然実態を知らないので評価できないが、良いとこ行ってると思う。

■「暁の密使」北森鴻
チベットの奥地へ仏教の経典を求めて旅する主人公。しかし世界各国の政府・民族がチベットへ手を伸ばし、大混乱の凄絶な事態に。

以下、図書館の3冊。
■「なぜ日本が太陽光発電で世界一になれたのか」NEDO
よく頑張っているとは思うものの、現在の基本コンセプトでは将来を託す電力にならないと思う。やっぱダイソン球でも作るか。

■「新原子炉お節介学入門」柴田俊一
京大の原子炉にまつわる話。実体験の裏づけがあり、理論だけではなく工学的なフィールドに踏み込んでいるので説得力がある。しかしちょっと話がくどい。誰か編集してあげればよかったのに。

■「英国にみる電力ビッグバン」圓浄加奈子
出版から11年、日本も電力自由化がなされたがその是非はどうだろうか。原油高でそれどころではなくなっているかも。