散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

2012東京紀行 まとめのページ

2012年06月30日 23時59分59秒 | 旅日記
2012年6月に東京(横浜)に行ってきた。いちおうまとめの記事を作って、6月末あたりの日付に配置しておこうと思う。記事は順番に書いていき、リンクさせるようにする。

2012東京紀行(1) まず横浜
2012東京紀行(2) エルンスト展
2012東京紀行(3) 東京へ
2012東京紀行(4) 初めての居酒屋
2012東京紀行(5) 散歩&朝食
2012東京紀行(6) バーン・ジョーンズ
2012東京紀行(7) 焼きそば食う
2012東京紀行(8) 美術館・ギャラリー巡り
2012東京紀行(9) 行ったことのある店へ
2012東京紀行(10) 夜食
2012東京紀行(11) やや疲労
2012東京紀行(12) 上野の美術館巡り
2012東京紀行(13) 品川へ
2012東京紀行(14) 帰宅
2012東京紀行(おまけ1) 横浜彫刻
2012東京紀行(おまけ2) 茅場町界隈
2012東京紀行(おまけ3) 丸の内彫刻
2012東京紀行(おまけ4) 八重洲界隈
2012東京紀行(おまけ5) 明治生命館
2012東京紀行(おまけ6) 皇居・東京駅周辺
2012東京紀行(おまけ7) 品川周辺
2012東京紀行(おまけ8) 国立西洋美術館常設展

20120625 何とか初日の4記事を作成。これは時間がかかりそうだ。
20120630 本編は少々手抜きながらアップ終了。
20120701 おまけ記事を2つアップする。この先、更新日はまた先になりそうだ。
20120706 おまけ3本目をアップ。やっぱり時間を置くと、更新意欲が失せるなあ。
20120707 何とかおまけ4~6を追加。後2本。
20120708 全ての記事のアップを完了した。やっぱり旅が終わってすぐ書かないとダメだなあ。

2012年6月のカクテル

2012年06月30日 12時26分13秒 | 飲み歩き
今月はあまり特定のカクテルに偏らなかったようだ。バンブーを少し飲んでみた。合計41杯とほぼ平均的な感じか。

ウィスキー 4
バンブー 3
ギブソン 2
ウィスキーソーダ 2
アクアビットスモーキーマティーニ 2
赤ワイン 2
ジンソーダ 1
スクリュードライバー 1
オールドパル 1
クォーターデッキ 1
シャンゼリゼ 1
グラスホッパー 1
スイカマティーニ 1
ペロケ 1
スイートバンブー 1
ブロンクステラス 1
白ワイン 1
サクランボマティーニ 1
ミントジュレップ 1
サイドカー 1
ジントニック 1
ブルーハワイ 1
孤拳 1
オリジナル 1
コロネーション 1
ファンタジオ 1
アドニス 1
エドワード8世 1
ジンリッキー 1
ボンベイ 1
レディースカクテル 1
スティンガー 1
合計 41

2012年6月の一言

2012年06月30日 12時14分00秒 | Weblog
6月30日
・毎日飲み過ぎじゃないのと思われているかもしれないが、本日夜から明日の午前中にかけて、仕事なのである。こう見えて、大変なのだ。
・間もなく、食事をしてから出勤だ。

6月29日
・地井武男がお亡くなりに。

6月27日
・今週の「新・3大○○」は「左門豊作の涙ぐましい話」。いや、いい男なんだよ左門は。

6月25日
・疲れが抜けないと言い訳して、早めの帰宅。

6月24日
・何とか無事に帰ってきたものの、飛行機が1時間以上遅延してグッタリ。
・詳しい状況はそのうちに…
・東京は3日間とも奇跡的に涼しかったのでは。だが、なぜか私だけ汗をかく。

6月23日
・入ろうかなあと思った飲み屋が、後日、吉田類の酒場放浪記に登場。入っておけば良かったか…

6月22日
・5時前に目が覚めた。
・天候が今一つだが…、やむを得ないので出発するか。

6月20日
・そういえば、先日、ジョニー吉永の訃報があった。ジョニー・ルイス&チャー、ピンククラウド、素晴らしいバンドであった。
・回転寿司で良く見かける数の子。この間、海外からバラバラの子を輸入して、数の子型に成型しているのを見かけた。ああやって作っているのか…
・北海道と札幌市の二重行政の懸念ありという項目で、北海道立近代美術館と芸術の森美術館があげられていた。確かにそれ程興味のない人にとっては、いくつあるんだよ! という感じがするのかもしれない。

6月17日
・次の週末は所用で札幌を離れるため、札幌のギャラリー巡りができない。
・果たして次回の更新はいつになるのか?

6月16日
・真駒内方面に向かう地下鉄大通駅のホームは、緑色の乗車位置テープがなくなっていた。いよいよあの形式の車両も廃止なのか? (北向きホームにはまだテープがあったけど)。



・芸森の展覧会で、仏像ガチャガチャがあったので、阿修羅像を狙ってやってみた。最初に出てきたのは阿吽の像の吽形。2回目も同じのが出てきたのかと思ってショックを受けていたが、後で見ると阿形だったので、取りあえず良かった。



・札幌駅北口で、酒2杯、料理5品の晩酌セットを見かける。土曜日は16時からなので、いつか行ってみたい。

6月15日
・最近、予想外の所でブログを見ていただいている話を聞いた。恥ずかしいですな。
・ワイン会でお会いする方と、予想外の店で2回も出くわした。かなり好みは近いと思う。

6月12日
・家に帰ってくると少し暑いので窓を開けるのだが、その後、涼しくなってくるなあ。
・最近の火曜日はあちこちに行くので大変だ。地下鉄の1dayキップを買って出勤である。でも、少し家を出る時間が遅くて済むので、そこだけ嬉しい。
・某文庫で買った本が、あまりにもダメダメ。上下巻で約2000円。無駄にした。
・最近気がついて、TVを省電力モードにしてみた。それほど違和感はないので、早くするべきだったか。

6月9日
・本日の札幌街歩きは最悪。
・あ、ラッキー。耳栓持ってた。

6月7日
・レイ・ブラッドベリが死去。「万華鏡」「ウは宇宙船のウ」「スは宇宙のス」「火星年代記」「華氏四五一度」、サイエンス派の私としてはストライクとは言い難い所もあるのだが、素晴らしい作品を書く人だった。

6月4日
・健康診断は無事終了。
・夜、ひっそりと部分月食になっていた。空を見上げるものはいない。


→手ぶれ写真だった…

6月3日
・5月は今一つ天候が不順だったが、ここ2日はいい天気だ。札幌のもっとも良いシーズンの一つと言って良いだろう。
・それなのに、ああそれなのに、今週から○○○○○○○○祭だ(←毎年しつこい)。
・明日は健康診断だ。

6月2日
・キレる老人が増えているという話があるが、周囲で起きていることが瞬時に理解できないのでキレる、または痛い図星をつかれてキレる、といったパターンがあるのではないだろうか。
・と、実際キレられたケースを分析して見た次第。

カクテルの会 6月

2012年06月29日 21時32分35秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
何とか週末。月末になって、カクテルの会が開催された。

飲んだものは以下。
1杯目:ジンソーダ割り
2杯目:スクリュードライバー…フレッシュで美味しい
3杯目:ギブソン
4杯目:オールドパル
5杯目:クォーターデッキ
6杯目:シャンゼリゼ
7杯目:グラスホッパー

食べたものは以下。
グリーンアスパラのさくさくフィンガーフード。



グリーンポテトジャーマングラタン。



アスパラの緑菜パスタ。



この他に、茹で上げグリーンアスパラ、柔らかポークのセモリナ焼きホワイトアスパラ添えグリーンアスパラのソースなど、食べ物は美味しかった。生ハムとホワイトアスパラの酢漬けふわふわチーズというのがあって、削ったチーズが乗っているのだが、それがどうにも「イカクン」にしか見えないのが面白かった。

しかし、金曜日で大混雑だったせいか、カクテルの出方が円滑でなさすぎる。店のキャパシティと人数が合っていないのではないだろうか。それから、私の所に来るはずだったカクテルを持ったまま、他のテーブルで延々と注文を受けていた新人さん。カクテルを作るのに時間がかかるのは分かるが、これは納得できない。誰かきちんとサービスを教えてやってほしいものである、と日記には書いておこう。

20120629ギャラリー巡り

2012年06月29日 18時02分36秒 | ART
仕事が終了してから、飲み会の間にギャラリー巡り。STV北2条→たぴお→道新の3か所。

■STV北2条ビルエントランスアート「佐藤志穂展」。
「夢幻の灯」:遠目に見た所で「炎のようだ」と思ったが、当らずと言えども遠からずか。



「不屈の柱」



「不屈の柱2」(本当はローマ数字)



見ての通り、人体彫刻にもまだ色々な可能性があることを感じさせる展覧会だ。この動的な感じのまま行くのか、また違った表現を見出すのか、今後も興味深い。

■道新ギャラリー「日中合同展」。なかなかの力作がそろった。中国の方は名前にほぼ略字が含まれていて、困った。省略。対する日本側は白鳥信之、中野邦昭、伊藤洋子等の実力派が出品していた。

結局連日飲んでるじゃねえか

2012年06月28日 22時45分11秒 | 飲み歩き・琴似界隈
何となく過ごしているうちに、疲れは少し抜けてきたらしい。某会合の後、琴似に戻ってから軽く一杯やることにした。久しぶりの「HK」で焼き鳥を食べていこう。

ホッピーを頼んで、塩ダレキャベツを通し代わりに注文。氷の入ったグラスではあるが、焼酎を入れると軽くジョッキの半分以上ある。もしかしてハイボールよりホッピーの方がお得かも。



まずはつくねと椎茸。



続いてささみわさび、やきとり、豚ホルモン。味の変化があって、飽きない。



豚バラ。少しコッテリしたものを食べる。



次は皮だ。



ホッピーのなか(焼酎)を追加して、アスパラベーコン。



締めにおむすび梅を注文。鳥スープを別注しようと思ったら「スープ、ついてます」ということだったので。これは良かった。ふっくら大きいおむすびと、あっさりした鳥スープが締めにピッタリだった。




冷やしきつね

2012年06月27日 21時42分42秒 | 食べ歩き
さっさと帰れば良いものを、歩いているうちに小腹がすいてきたらしい。そうそう、手羽先って食べる部分はそれほど多くないよね(←言い訳)。

ということで、狸小路そばの蕎麦屋「MH」だ。ラーメンよりは蕎麦の方が良いと思ったらしい。さらに冷やしたぬきならぬ、冷やしきつねが珍しかったらしい。



ちょっと甘い揚げは良かったが、蕎麦との一体感はないメニューである。


これぞ初夏のカクテル

2012年06月27日 21時39分41秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日もすすきののバー「N」で一杯。1杯目は角ハイボール。東京旅行の結果を報告だ。

2杯目はスイカマティーニ。私の思う初夏のカクテルにもいくつかあるのだが、何と言ってもスイカマティーニは外せないものの一つである。



真っ赤な甘味とかすかな青臭さを楽しむ。今日はこの位で帰ろう。

しょうがねえ、付き合うか

2012年06月27日 20時23分55秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
どうも疲れの抜けない週半ば、帰ろうかなと思っていたが、同僚のI氏が誕生日とのこと。天気も良いし、仕事も早く終わった。単身赴任の彼にはつきあってやらざるをえまい。結局3人で手羽先の味とボリュームで有名な店「K」へ行くことにした。

ちょうど開店のタイミングで到着。既に並んでいた人たちが2人、4人と入って行くので焦ったが、何とか席に着くことができた。他の二人はビールで、私はハイボール。枝豆、もろキュウ、イカ刺しを頼んで、手羽先の焼き上がりを待つ。この手羽先、最低40分、場合によっては2時間くらい待つとメニューに書いてあるのだ。

もろキュウは極普通だが、後であっさり要員として残しておこう。イカ刺しは生姜醤油で食べる。冷凍ものだが、これはこれで悪くない。そして、約1時間経過したところで、やっと手羽先が到着。恥ずかしいので、これしか写真を撮っていないのだが、1人前がこのボリュームなのである。



そもそも手羽先の厚みと肉付きが全然違うような気がする。そして、肉肉しさと肉汁の残った状態は、一体どうやって仕上げているんだろうね。そういえば、一緒に来たT氏だが、この間一人でこの店に来て、手羽先を頼んだらしい。もちろん持ち帰り可能なのだが、そもそも一人で来るという神経が信じられない男だ。

この店、どうも接客が今一つ等とよく言われているが、決してそんなことはなかった。おばちゃん達の愛想は悪くないし、飲み物はすぐ出てくる。注文品もきちんと順番通りに出てくるから、あの客の次は我々だなと思えば、何の問題もない。

焼き上がりに時間がかかるのも、周りとコミュニケーションが取れて良いのではないだろうか。現にT氏は隣の女性2人組に、「取りあえず、これ食べてなさい」と手羽先を1本づつ渡していた。これは、ナイスだと思う。豪快な方のお姉さんは「いやあ、このハイボール、薄いっすよね。ガハハ」と、私との話も盛り上がるのであった。

20120626最近読んだ本

2012年06月26日 17時51分42秒 | 読書
■「灰色の北壁」真保裕一
再読。

■「酒のほそ道31」ラズウェル細木
今回も変わらず。進みそうに見えたかすみちゃんとの仲も進展せず。

■「東海道居酒屋五十三次」太田和彦
東京でいろいろ飛び込みにチャレンジしたが、なかなかこうはいかない(再読)。

■「旅情酒場をゆく」井上理津子
なかなかこうはいかない(再読)。

■「天帝のつかわせる御矢」古野まほろ
異なる歴史下を舞台にしたアジア-東京超特急で起きた密室殺人事件。密室殺人はともかく、それ以外の部分がなあ…。

■「ヘンたて」青柳碧人
ヘンな建物研究会の面々による、青春ミステリー。なかなか面白い。

■「人類の故郷 ペリーローダン427」フランシス
元通りになった地球。とたんに各民族同士のいさかいが…。残されたラール人はこれからメインストーリーに絡んでいくのか。

■「バーテンダー a Paris1」城アラキ、加治佐修
第1巻はパリでクセのある客に一人づつ受け入れられるまでの話。ちょっと大変だ。

2012東京紀行(14) 帰宅

2012年06月24日 20時34分49秒 | 旅日記
品川で敗れ去った私は、力尽きて羽田空港に到着。ここで更なるダメージを与えたのは、飛行機が1時間15分延発なのだ…。どうやら前のフライトで急病人が発生し、急きょ名古屋空港に着陸したためらしい。

スーパー早割なので便を変更することもできず、まずは空港のディスカバリーミュージアム「信長、秀吉、家康 天下取りの書状展」を見る。



その後、角ハイ、わさびいなり、ハッピーターンを購入して宴会モードに。





さて、晩飯はどうしようと思ったら、飛行機が遅れたので1000円以内であれば、サービスするとのこと。シウマイ弁当とよかいち水割缶を購入して帰宅。食事は家に帰ってからとなった。最後で疲れたよ…16697歩。


→しかも中身を撮り忘れた。

2012東京紀行(13) 品川へ

2012年06月24日 14時32分12秒 | 飲み歩き・東京
あまり行ったことのないエリアに行ってみようと、今回は空港へのアクセスも考えて、品川へ向かう。品川と言えば駅も周辺も再開発がなされ、どちらかというと好きになれないエリアだが、港南口界隈にはまだ古い飲み屋街もあるという話もある。

駅通路を通りぬけて、飲み屋街付近へ。おお、開店こそしていないが、いい感じのやきとり屋さんが、駅前にある。





しばらく迷いながら、やっと飲み屋小路を発見。ふーん、まだこんなエリアが残っているのか。







と歩いてみたものの、日曜日のせいなのか、昼前のせいなのか、明らかに飲める店というのが見つからない。居酒屋であっても、完全にランチタイムモードのようだ。ビール位は飲めるのであろうが、飲み屋っていうかんじではないなあ。

結局妥協して、「昼から飲める」と書いてある、そこそこ新しい感じの店「M」に入る。ランチを食べている人ばかりだったが、やがてそれがはけて、少し落ち着いてきた。

私の注文はハイボール。通しにハムとオニオンスライスを合わせたものが来る。



ここは軽めに葱塩きゅうり叩き、ローストビーフスパイシーおろしだな。この料理自体は悪くなかったが、店のイメージが期待していたものではなかった。







やっぱり品川は好きになれない。この辺も夜ならばもっと賑わっているのだろうが。



駅近くのスーパーで、グリーンカレーラーメンと酸辣湯麺を購入する。そういえば、ここで有名人発見。特に名前を秘すが、モデルさんで仏像好きな方だ。最初は気がつかなかったのだけれども、よく見ると妖精が歩いているような感じだった。

2012東京紀行(12) 上野の美術館巡り

2012年06月24日 12時27分39秒 | ART
さあ、今日は上野方面へ行こう。まずは今回の大物、国立西洋美術館でやっている「ベルリン国立美術館展」だ。初来日のフェルメール作品「真珠の首飾りの少女」も来ているし、混雑しているかな?



早速、地下の特別展会場に入るが、確かにこれまで見てきた展覧会よりは人が多いものの、過去の「北斎展」や「空海と密教美術展」ほどの混雑ではない。やはりまもなく開催される「マウリッツハイス美術館展」の「真珠の耳飾りの少女」の方が人気が高いのだろうか(画のタイトルが1文字違いなのに、今気がついた)。

では、作品を紹介していこう。
チーマ・ダ・コネリアーノと工房「聖ルチア、マグダラのマリア、アレクサンドリアの聖カタリナ」:聖女を3人描いた、スケールの大きな作品。
聖ヨアキムと聖アンナの彫刻家「聖母の誕生」:今回、ベルリン国立美術館彫刻コレクションというのが結構来ているのだが、西洋彫刻としては初めて見る木製彫刻が多かった。材料としては、樫、菩提樹、柘植等が使われている。

エルコレ・デ・ロベルティ「洗礼者聖ヨハネ」:疲れきって痩せたヨハネの姿。背景の色彩や細かさが素晴らしい。
ドメニコ・ロッセッリ「トビアスと大天使」:大天使を旅の道連れにする画。なぜか少年がちっとも可愛くない。
アルブレヒト・デューラー「ヤーコブ・ムッフェルの肖像」:眼の中に光を表す白い点の表現が用いられている。1500年代からとっくにやっていたのだ。

ディエゴ・ベラスケス「3人の音楽家」:ベラスケスを生で見るのは初めてかな。3人の顔が奇妙なほどうつろで、音楽に入り込んでいることを表現しているのか。
ルーカ・ジョルダーノ「アルキメデス」:実に人間臭いアルキメデス。金のボウルを手にして、上を見上げている。
ヨハネス・フェルメール「真珠の首飾りの少女」:わずか2、3分待つと真正面の間近で見ることができる。作品は塗りすぎず、薄くなく、まさに中庸の絶妙な仕上がり。作品全体が思ったより小さいので、少女の可憐さが一層目立つ。光に加え、黄色の服とオレンジ色のリボンが、明るさを表現している。



レンブラント・ファン・レイン「ミネルヴァ」:ミネルヴァの顔に光が当たり、光と闇の対比表現がレンブラントらしい。



イグナーツ・エルハーフェン「シカ狩り」木材から追い立てられる鹿、追う馬と人を浮き彫りにした、超精密彫刻。これは驚くべき技量だ。
ジャン=アントワーヌ・ウードン「エビと魚のある静物」:大理石のエイ、カサゴ、チョウザメ等を描いた静物画なので、どことなくホワイトクリーム煮に見えてくる。

サンドロ・ボッティチェッリ「愛の原理を説くウェルギリウス」:ボッティチェリの素描作品。あの素朴な感じは、あまり上手くない少女漫画家の練習画のようだ。
フィリッピーノ・リッピ「衣紋習作」:こういう習作を見ると、リッピも同じ人間だったのがよく分かる。
ミケランジェロ・ブオナローティ「聖家族のための習作」:この人も、いきなりあの大作が描ける訳もなく、練習を重ねていたことが分かる。





常設展は駆け足で。別記事で作品紹介をしたいと思う。

次は東京芸術大学美術館「近代洋画の開拓者 高橋由一展」だ。最終日でもあり、テレビで紹介されたこともあり、こちらが激込みだった。

「花魁」:確かに美女には見えないが、悲しみというか諦念の表情か。
「日本武尊」:ぐっと濃厚な作品。火打ち具を入れる袋の青、刀を入れる袋の赤と色彩も効果的だ。
「真崎の渡」:手前にどーんと樹木を配置した、浮世絵由来の作品。

「江の島図」:江の島を描いた作品は数点あるのだが、人の描き方で変化を付けているようだ。
「芝浦夕陽」:これは空の色がいい。
「驟雨図」:この雨の表現はターナーを思わせるのではないか。

「鵜飼図」:闇と光を上手く作品化している。
「甲冑図(武具配列図)」:実にごちゃごちゃした、しつこい構図の作品。
「鮭図」:重文の「鮭」より、笠間日動美術館の板に描かれた鮭の図がいい。鮭の頭の光り具合など、凝縮された緻密な表現なのだ。バックの木目もこれがいい。

「最上川舟行」:油絵の具を使った水墨画という、矛盾した表現をしたくなる。
「山形市街図」:一点透視で描かれた作品に、近代都市の香りを感じる。これは札幌市も描いてほしかったね。

決して由一は上手いとは言えない気がするのだが、とにかく描いて描いて描きぬいて、日本の油彩を切り開いていったことがよく分かる展覧会だった。



少々、力つきながら「芸大コレクション展 春の名品選」へ。

「絵因果経」:入口にありすぎて、しばらく誰も見ていなかった作品(国宝)。オレンジ、赤、緑と美しい色彩が残っている。
和田英作「野遊び」:さすが色彩の和田だ。優美な女性像である。
高村光雲「観音像木型」:かなり立派な仏像で驚く。

これ以外にも沢山の作品があったのだが…。

テレビで見て欲しくなっていた、高橋由一の「鮭」ストラップを購入して、本日の展覧会巡りは終了。疲れた。


2012東京紀行(10) 夜食

2012年06月23日 21時24分05秒 | 食べ歩き
ご飯ものを食べていないせいか、少し空腹感を感じる。ホテルの前に「HU」といううどん屋さんがあるではないか。これはちょうどいいと店頭でしばしメニューを考えながら入る。



あっさりしたおろししょうゆうどん(小)を頼み、少し物足りなさそうだと思ったのか肉シュウマイを頼む(余計だ…)。無料の天かすと、少し甘めの醤油が美味しい…。ホテルに戻り、疲れきりましたの30660歩。