散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

ボーナス

2007年06月30日 16時26分53秒 | Weblog
ちょっと涼しい週末の札幌。一応会社員である私にはボーナスというものが出る。ボーナスが出たときには1万円くらい適当に本を買うのが常であったのだが、最近どうしてもほしい本というのがなかなか無い。

ということで「国宝」という本と、ポールジロー・エクストラ・ヴィユー(25年もの)を購入。巻末に国宝リストが載っているので、見たことがあるものに印を付けてみている。今の所100点は越えているようだ(国宝ミーハー)。

ブランデーは結構良いお値段。ちょっとだけ味見をしてみたが、香りがとても良いのだ。難しいけれど少しずつ飲むことにしよう。

20070630ギャラリー巡り

2007年06月30日 16時24分26秒 | ART
今日は市民ギャラリー→ART-MAN→ユリイカ→さっしん→スカイホール→さいとう→丸井→三越→NHK→時計台→たぴお→富士フォトサロン→大同→紀伊国屋→コンチネンタル→資料館→教育文化会館の17箇所。ふー、疲れた。

■市民ギャラリー「全道展」。資料に作品名がないので、説明になっていないが気になった作者を挙げておく。

小黒雅子:エッジの効いた感じの赤色が効果的。
門屋武史:未来世界と神話を合体させたような作品。
斎藤保:SLと老人を描いた印象的な作品。
佐藤艶子:錆びた扉に鳥の影を描いた地味だが好きな作品だ。奨励賞。
高橋要:巨大なクワガタを描き、その影の下に人が集う不思議な雰囲気。
中丸茂平:端正な作品「地球儀とモビール」。
鳴海昭:静寂を示すような黒い背景にリアルなアンモナイト。
星川桃紅衣:骨だろうか木だろうか。力強い作品(今回のイチオシ)。
輪島進一:これまでは左右への動きを示していた印象だが、バレリーナの足が高く上がり、垂直方向への動きが感じられる。
伊藤倭子:梨の銅版画。
北川佳枝:非常に細かい蔦を描いた銅版画。今回の版画作品では一番かな。
和田裕子:これまた銅版画。色彩がかわいらしい。
川上勉:女性が町並みを背負ったかのような面白い彫刻。
森川浩:手作り木製都市船とでもいうべき造形。

それから忘れていたが北岡文雄がお亡くなりになっていたのだな。サインが乱れた出展作(最晩年に作成されたということか)を見て、あらためて感慨あり。

■時計台ギャラリー「西村一夫展」。同じような色彩でも、微妙に変えた色使いの平面作品と、少々厚みのある形状に色をつけ、リズミカルに配置した作品。深刻ぶらない気持ちの良い展覧会。

■紀伊国屋ギャラリー「着物柄に見る戦争」。明治から昭和にかけての「戦争柄」が入った着物や布地の展覧会。着物に国威発揚のための富士山や神社に始まり、軍艦、戦車、飛行機、はては爆弾(肉弾)三勇士までが描かれている。←私もかろうじて知っているぞ。軍国主義がどうのという話もあろうが、恐らく少年は戦車や飛行機柄をとても喜んだのではないだろうか。

■コンチネンタルギャラリー「福岡幸一アンモナイト版画展」。アンモナイトは一体どうしてあんな変な形になっていったのだろうか。普通巻貝のようなイメージを持つと思うが、螺旋を描いてひょろひょろ伸びるものや、グニャグニャに巻きついているような形もあるのだ。

■資料館「藤女子大学写真部新人+α展」。どことも分からない街の風景写真は面白いものだ。

トップ写真は解体が進む札幌市民会館。

20070629最近読んだ本

2007年06月29日 08時57分04秒 | 読書
図書館の棚は宗教・キリスト教まで到達。このゾーンは厳しいなあ。

「誰も寝てはならぬ 6」サラ・イネス
デザインオフィスが舞台の、しかし全然そうは思えない程ユルい感じの漫画。あこがれるが、この人たちのような生命力はない。

「壷中の天国」倉知淳
謎の電波系文章と通り魔(?)連続殺人。これらをつなぐミッシングリンクは何かという話だが、こう来るとは思わなかった(再読)。

「敵は海賊・正義の眼」神林長平
どちらかというとユーモアSFの感もあったのだが、今回は海賊と海賊課のイデオロギー闘争といっても良いだろう。

「蛇行する川のほとり」恩田陸
何となく思わせぶりな会話で進展する心理合戦の物語。あまり好きなタイプの話ではない。

以下、図書館の3冊。
「仏像の秘密を読む」山崎隆之
見たことのある仏像の制作方法を解いてくれるのは、非常に興味深い。

「スヌーピーたちの聖書の話」ロバート L.ショート
キリスト教の教訓話は素直に聞けないな。宗教的に信じられないのはもちろんのこと、現在の生活の指針としても利用できないと思う。そこに新宗教が付けこむわけだ。

「名文で巡る国宝の弥勒菩薩」
先日の京都旅行で広隆寺にはちょっと行ってみたかったのだが、スケジュール上、無理をしなかったのだ。どちらかというと中宮寺の弥勒菩薩の方が好みに感じている。

ワイン大量

2007年06月28日 23時41分36秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日は会社の仕事チームの飲み会。大通とすすきのの間にある居酒屋「K」にやってきた。まずビール。ジョッキがとても冷えており、ビールの味を大事にする人には怒られるかも知れないが、悪くないものだ。

食べ物は手羽先、あんかけ固焼きそば、豆腐サラダ、麻婆豆腐、カツ柚子ソースと男子学生向けの感じ。ちょっと味つけが濃いが、男13人でバリバリ喰う。

飲み物は途中でワインにする。白・白・赤・赤と4杯くらい飲んだかな。コップになみなみ入ってくるので、今にして思えば飲みすぎ。どうも次の日が辛いと思った。初めて一緒に飲む人も多いのだが、結構バカ話で盛り上がる。

2軒目は先輩K氏の店、例の手品バー。また楽しませてもらった。

誕生日カクテル

2007年06月27日 21時35分39秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
カクテルの会 第6回目会合で「G」ホテルに集合。今日も飲んだことのないカクテルを中心に行ってみた。

1杯目:ジントニック・・・最初の一杯はロングドリンクの中から選択なので、ありふれたスタート。しかし夏っぽい季節にはたまらなく旨い。

2杯目:ゴールデンロッド・・・これが誕生日カクテル。私はあまりこの手のものを頼まないのである。「普段の飲み放題には入りませんが」と特別勧められたので、各自自分の誕生日カクテルを注文。メニューには1年分のカクテルが出ているため、レシピは頼んで見なければ分からない。私のやつは到着してみるとアクアビット+シャルトリューズジョーヌ+ガリアーノ+ライムコーディアル+金粉という、ナイスレシピである(金粉以外は)。もう少しガリアーノの風味が弱くても良いが・・・。中々の味で、嬉しい誤算となった。

3杯目:ハードレイン・・・隣席のF氏の誕生日カクテル。しかしロックグラスにジンなみなみ、ブラックサンブーカ少々と強すぎるため、F氏ギブアップ。私が引き取ることになったが、ほとんどジンロックであるな(私は大丈夫)。

4杯目:コスタ・デル・ソル・・・ジン+アプリコットブランデー+ホワイトキュラソーの落ち着いた感じ。
5杯目:キャロルカクテル・・・ブランデー+スイートベルモット。甘く大人の味。
6杯目:キッスオブファイア・・・なぜ頼んだのか。ネーミングに赤面。
7杯目:ボルガボートマン・・・ウォッカ+チェリーブランデー+オレンジジュース。ジュースの分、やや柔らかい味。
8杯目:最後は好きなジャックローズで終了。

結局何だかんだと3回連続の8杯制覇。今日はT氏の中国旅行の話を聞き、全員快調なペースで飲んだなあ。

アクアビット

2007年06月26日 21時23分28秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日はすすきののバー「N」へ。

1杯目はちょうど出頃でお勧めの「桃」を使った一杯。何となく夏めいた感じにラム酒とあわせてもらった。桃の香りが効きながら、結構強力な一杯。

2杯目はイチローズモルト15年。国産のウィスキーである。ちょっと全体に軽めな感じもするが、スパイシーさもあって物足りなくはない。

3杯目に最近頼むことが多いアクアビットを使ったカクテルをNさんに相談してみると、ザクロのリキュールとあわせたものが登場した。口に含むとザクロの甘い香り、その後にアクアビットの風味がジワッと来る、申し分のない味となった。

Nさんによると、札幌最古(?)のバー「Y」のマスターがまもなく米寿を迎えるそうだ。店も今年49周年。ということは来年いよいよ50周年。いつまでもお元気でと思う。

20070624最近読んだ本

2007年06月24日 23時15分48秒 | 読書
「必殺剣虎伏」鳥羽亮
虎伏という謎の剣を使う男、仇討ち、お家騒動と盛りだくさんながら、安定して読めるエンターテインメント。

「帰って来た時効警察オフィシャル本」
「帰って来た」方はTVで全話見たのでよく分かる。(確か)十文字がバミューダパンツを三角形に並べて「バミューダトライアングル!」というのが非常にウケタが、私より若い人は分からないのではないかと思う。

「VOW19」
こちらも巻頭特集が何と時効警察。確かに番組中にもVOWっぽい看板・キーワードが多かった。

「ヴードゥーチャイルド」歌野晶午
奇想から解決までそのプロセスの落差は素晴らしい(再読)。

「鬼平犯科帳3」池波正太郎
怪我をした平蔵をかばって岸井左馬之助が旅するのを、後ろから忠吾が見つめているうちにいつしか涙する、というのは名シーンである(再読)。

「ルピナス探偵団の当惑」津原泰水
これまたボーイッシュな女子、お嬢様、不良刑事(姉)、博学少年とパターンな感じの登場人物であるが、魅力ある謎が書かれ楽しい。パターンなものでも好き嫌いが分かれるのは、何か違いがあるのだろうな。

「ウルトラマン誕生」実相寺昭雄
ウルトラマンのコンセプト、セット、音響、特撮、着ぐるみと全てにわたり熱い!

「酒の細みち 21」ラズウェル細木
神田にあるという馬肉専門の立ち飲みやには、今度行ってみよう(漫画)。

閉店57

2007年06月24日 15時17分33秒 | 写真館
ポールタウンの超有名店、カレーショップ「V」が閉店。札幌市民ならば一度は見かけたことがあるのではないだろうか。かくいう私は、たった一度だけ行ったことがあり、またいつかと思っているうちに閉店してしまった。知ったのが前日なので、最後の訪問というわけにもいかなかった。残念。

取り壊す

2007年06月24日 15時03分59秒 | 写真館
考えてみると、旧拓銀本店が取り壊されてしまったのだが、あの建物を保存すべしという声は公式には出なかったように思う。やはりバブル経済の負の遺産として、早めに葬ってしまいたいのだろうか。

もっと新しい建物であるが、山の手の札幌銀行も裏側に穴が穿たれた。



札幌市民会館も味のある建物であったが、老朽化にともないあっさりと壊されつつある。



別に取っておけとか、開拓の村に移設しろといっている訳ではない。

20070624ギャラリー巡り

2007年06月24日 14時50分55秒 | ART
今日は途中で雨にあったりして、もう一つ盛り上がらず。アートスペース→丸井→三越→スカイホール→さいとう→道新ギャラリー→道新プラザ→大同の8箇所。

■三越「華麗なる万華鏡の世界」。大体想像つくよなー、などと思っていたが、不覚にも感動。なかなか大人の遊びである。シャボンの膜をつくって、それを万華鏡で見るのがキレイであった。やはり模様の生成過程に偶然性があるものが良いようだ。

■道新プラザ「夕張市所蔵の映画ポスター展」。あまり映画ファンではない私には、今の俳優が当時どういう扱いだったかを見るのが面白い。水戸黄門でしか知らない西村晃が結構出ていることや、今ではちょっとボケキャラ(失礼)が定着している感じのある黒沢年男が’66年のホープとして非常にカッコいい姿で主演しているところである。

また、二谷英明の名前の位置がかなりランク下の方にあり、田村正和の名前がかなり上位ランクにある(親の七光り?)ことも面白い(ただし、同じ時期に同じ映画に出ているわけではないので、実際はよく判らない)。

いつも釈然としない

2007年06月24日 12時14分45秒 | 食べ歩き
昨日やらかしたわりには、昼頃急に空腹感が来て、ちょうど目に付いたホテルの中華バイキングに入ってみることにした。

おお、予想以上の混雑振りだ。早速、料理のおいてある所へ並ぶ。第一の波が襲いかかった後だろうか、ちょっと品切れのものもあるので、まずは控えめに春巻き、豚肉の中華風いため物(今日のお勧め)、やきそば、スープを取る。

春巻きはちょうどでき立てで熱々。豚のいため物はほど良い味の濃さで、なかなか良いなあ。スープは非常に珍しい冷製酸味のあるスープで、これはいけると思ったら、実は冷やし中華のタレであった。心の中で赤面するも、器の前に特製スープって書いてあるんだよなあ。しかも私が取った時には、冷やし中華の麺がちょうど品切れだったのだ。それは飲むスープと間違えるだろ。

気を取り直して第二弾。鶏の唐揚げあんかけ、鰈から揚げの酸味ソース、シュウマイ、(今度こそ)冷やし中華。

第三弾はちょうどでき立ての鮭チャーハン。(今度こそ)中華風スープを取り、それにひたして食べるのも悪くない。



最後にデザートとコーヒー。



貧乏性な私はバイキング形式だと、いつも苦しくなるほど食べてしまうのだが、本日は余裕を残して終了。いろいろな品を食べられるバイキングであるが、満腹になってもいつも一抹の納得の行かなさを感じたりするのはなぜだろう。やっぱり皿を持って並ぶというところに、落ち着かなさを感じているのだろうか。

こういうことを考えるようになった人は、もうバイキングには行くべきではないのだろう。店を出ると、待ちの人が3人。大人気なのだな。

栗山・江別(5)

2007年06月23日 22時21分35秒 | 飲み歩き・北海道内
今日も一日長かった。早速ビール、通しはカツオとマグロの刺身。いつもながらの家庭的雰囲気を感じつつ、馬刺しを注文。店の大将が”シマッタ”という顔をし「昨日、馬刺し全部でちゃってさあ、解凍にすこしかかるんだけど」とのこと。オカミさんも「何で出しておかないのよ」と責めるが、まあ多少の待ち時間である。その間に、ホッキ貝塩焼き、鰯塩焼きをもらうことにした。


・・・何となく写真が全部ブレていたのだが、酔っているのだろうか?

一般にホッキ貝は火を通している間にすぐ硬くなってしまうものである。これは、かなり時間をかけて焼いているように見えたのだが、塩味の汁気がたっぷり残り、柔らかく焼けている(さすがプロ!)。鰯は丸ごと焼いてあり、ハラワタがほど良い苦味。普段食べているのはもっと苦いような気がするのだが、サクサク食べられてしまう。

さあ、馬刺しがちょうどいい状態になってきたようだ。うむ、脂身の甘さがいいねえ。最初にこの店に来たときに良い馬刺しだなと思ったのだが、冷凍ものだとは思わなかった。ここで、どぶろくを追加。





店の常連のオッチャンが「タケノコ取れたよ」と大量に持ってきたのを一本おすそ分けしていただき(かなり成長しすぎかな? 先の方以外は青っぽくなっていた)、最後に念願のラーメン。以前、大将に「うちはラーメンも旨いから」と言われて気になっていたのだが、なかなか居酒屋でラーメンまでたどり着くことはできない。今回は何とか行けそうな状態である。





熱々のラーメンはまず麺がプリプリ。これは江別小麦の麺かなあ。そして昔懐かし風でありながら、力強い醤油風味のスープ。脂がほど良く回って、しかも妙に濃厚ではなくて、味噌ラーメンが席巻する前の札幌ラーメンはこうではなかったかと思わせるような味だ。

少々満腹の度合いを越え、お勘定。今日はいろいろいい日であったと思いつつ、まだうっすらと明りの残る道を江別駅に向かう。

さてこれで帰宅すれば大人なのだが、琴似に到着してからバー「D」へ。1杯目は消化促進のため「ギムレットにビタースを入れたような」というと、マスターがいろいろ持ち出してきた。「普通のアロマティックビタース、それからアブサンビタース、シャルトリューズエリクシールヴェジタルがあります」というので、ちょっとビタースというわけではないが、エリクシールヴェジタルを使ってもらうことにした。

【毒薬3種類という感じですね・・・と言われた】


アルコール度数71度、130種の薬草が漬け込まれたリキュールをほんの少量いれると、味の深みが格段に違う。ついでにアブサンビタースも味見をさせてもらう。これまた刺激的な香りだが、アルコールの強さを感じさせない。

2杯目はグレンスコシア1973。25年熟成のキャンベルタウンのモルトは、ガツンと来る強さはないが、ほど良い風味が長く続く。最後に「ブランデーベースで甘いカクテル」と締めの注文。ブランデー+オレンジにアマレットの風味が効いた、ラストにふさわしい味のカクテルが来る。段々混雑してきた店内で、それでもゆっくり飲んでから帰宅。

さらに家でちょっと飲む。まあ良いか(翌日は快調な目覚めだった)。

栗山・江別(4)

2007年06月23日 16時57分24秒 | ART
さて、相変わらず寂しい江別駅に到着。まずはドラマシアターどもへ行き「木村環作品展“夢みる人”」へ。今年に入りThird Ear、テンポラリースペースに続き、拝見するのも3回目となる。



初めての店で勝手がわからなかったのだが、「喫茶ども」を通り抜けて奥のギャラリーへ。パッと見「あー、やっぱりイイ」と言う感じ。それから一点一点じっくりと見る。

人間(?)と植物が渾然一体となった画を見て思ったのは、「聖なるものと俗なるものの同居」という言葉であった。描かれているもの達は、どこか神聖な雰囲気を持っている。しかしそれと同時に色っぽさやダークな雰囲気も持ち合わせている(それはごく当たり前のことだろう)。

それらが矛盾なく統一感を持って見えるのは、「人間、キレイ事だけじゃないよね」「だけどイイとこあるよね」という言葉にするとつまらないことが自然に表現されているように思える。描いた人が自然にそう思っているのだな、きっと(まあ、見た人の勝手な誤解なので、木村さんにはご容赦いただきたいと思います)。

ちょっとポーっとして、千歳川へ。製紙工場の独特の臭いをかぎつつ、日向ぼっこ。私は子供の頃千歳に住んでいたのだが、この川が千歳までつながっていると思うと不思議だ。



ややしばらくして江別市資料館へ。資料館の人曰く「土器などの資料を全国から見に来る人もいます」とのことだが、入場者は他におらず、マンツーマンで熱い解説を聞く。



印象に残った話1。縄文式土器には特徴によって名称に地名がつくらしい。江別式土器というのがあり、これは細い線や線状にうった点で紋様をデザインしたもので、東北地方にも広まったらしい。しかし、逆に本州から須恵器が入ってくると、それにあこがれたあまり擦文式土器(表面を擦って滑らかにしようとしている)に変わってしまうのだ。

印象に残った話2。太平洋戦争末期に軍から王子製紙に対して「紙+木製飛行機を作れ」と無茶な指令が下ったらしい。最近その資料(タイヤ=さすがにゴム? 合板、紙の資料)が発掘され、展示されているのだ。

江別の街に思いを馳せつつ、江別の小さな繁華街の居酒屋「A」へ。なぜかこの店には時々来ることがあり、本日3回目の来店となる。


栗山・江別(3)

2007年06月23日 15時29分36秒 | 食べ歩き


外から見ると小ぢんまりした店だが、店内に入ると純日本風の座敷がなかなか良い風情である。小林酒造のかつての役員住宅だったらしい。



注文は「そば前コース」というのにした。「そば前」=そばの前にちょっと飲むべしということで、酒のことなのである。セット内容は蕎麦焼き味噌、鴨ぬき、更科と田舎蕎麦の合い盛り、それにまる田特別純米という小林酒造の酒がついてくる。

まずは、蕎麦味噌で一杯。味噌に蕎麦の実、くるみ、ネギ、かつお節などを入れて焼いたものが旨い。しゃもじに乗せて焼くスタイルは初めてである。



それから鴨ぬき。ナス・ゴボウ・ネギの野菜陣が味に深みをだしており、ツユが旨い(写真はボケた)。それからせいろ蕎麦。普通に盛りそばとして食べてもよし、鴨ぬきのツユにつけても良いそうだ。新蕎麦の時期からかなり遠くなりつつあるのだが、旨い蕎麦だと思う。酒のまる田特別純米は黄色みがかったどっしりとした味わいであった。この店、実に気持ちよくすごせる名店で、私の良い蕎麦屋ランキングでも上位に来ると思う。



ところで、蕎麦湯と間違えて蕎麦ツユを蕎麦茶で割ってしまったのだが、これが新種の飲み物として非常に美味しい。ぜひお試しあれ。

栗山の滞在時間は2時間強で、出発(いつかまた来よう)。岩見沢駅で乗り換えて江別へ向かう。そうそう、岩見沢は新駅舎になっていた。駅の火災以降使われていた仮駅舎はいよいよお役御免。

【新駅舎・・・まだ一部工事中】


【仮駅舎】