本日は三岸好太郎美術館→知事公館→コンチネンタル→ギャラリーエッセ→紀伊国屋→大丸→富士フィルムフォトサロン→たぴお→時計台→道新→さいとう→スカイホール→CAI02の13か所。
■北海道知事公館。初めて入ってみたのだが、美術作品が何点か展示されている。安田侃、岩橋永遠、田辺三重松、里見勝蔵、上野山清貢、木田金次郎の作品がある。里見勝蔵は北海道ゆかりとも思えないし、珍しいのではないか。
写真は裏庭の流政之作品と、公館内の驚くべき呼び出しボタン。「内舎人」なんて読める?
■コンチネンタルギャラリー「交差する視点とかたち」。作品を見て、心の中に色々な言葉がわき上がってくるものは素晴らしいと思うのだが、この展覧会は間違いなく素晴らしい。
下沢敏也「RE-BIRTH<森>」:柱のような陶芸作品。わずかなカーブが、何となく風に向かって立つひとを思わせる。
川上りえ「Beyond Chronicles」:鉄を使った泡構造のような作品。床に落ちているように見える泡も、何となく柔らかそうで触ってみたくなる(間違いなく硬いのだが)。
加藤委「サンカクノココロ」:白い陶器で「シュッ」と音のするような、羽を思わせるような形を作っている。
阿部典英「ネェダンナサンあるいは告・克・刻」:いつもの作品は周りのことなど知らぬ存ぜぬと存在しているのだが、今回は前傾して見えるせいか、攻撃的な感じがする。
■ギャラリーエッセ「石垣渉 水彩画の世界展」。相変わらず上手い。しかし、あえて木の先端だけを描いた「上を見上げて」、小さな草木にクローズアップした「日よけ傘」など、少し作風が変わったように思える。
■大丸画廊「前川泰山と珊瑚工芸作家展」。あまり工芸に興味のない私だが、橋本秀光の「龍」は天然珊瑚の朱色でかなりの出来栄えだ(一千万円)。不動明王・孔雀明王もなかなか。
■富士フィルムフォトサロン「つながる手と手~ぱしゃり中南米」。いろいろと社会に内在する問題はあるのだろうが、中南米のハッピーな雰囲気が伝わる写真展。マテ茶をごちそうになったが、私は20年ぶりに飲んだ。
■たぴお「三浦恭三展」。非常に簡単に簡単に描いているように見える所が、技量というものだろう。好みの問題になるのだろうが、何点か色彩がしっくり感じられるものがある。
■時計台ギャラリー「国展(絵画部)北海道作家展」。西辻恵三「月人」は横倒しの半月に棒状の体の人を配置した作品。本庄隆志「標’08」は中心にユリの花、上部に石とそこに集う蝶を描いた不思議な作品だ。
■CAI02「Point Of Color-4人のいろ・4人の平面」。西田卓司の「ドリフトシティ」は榎忠の金属都市のような作品を思い浮かべた。チープなプラスチックが並んでいるので、かなり雰囲気に違いはある。
蒲原みどり「夢想草花図」はコンクリートの壁に草花の画を貼り付けた作品。コンクリートのシミが効果的だ。笠見康大「untitled」の中に、縦に塗った珍しい作品があった。基本は変わらないが、作品バリエーションを広げる試みだろうか。