仕事がらみの昼食はあまりうれしくないのだが、魚料理の「K」で曜日限定の生ちらしを食べることができた。10種類以上の魚がのっていたと思うが、中トロ、ホッキ、イクラ、鯛、コハダなどまんべんなく美味しい。
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順調に仕事も終わり、琴似に移動。居酒屋「D」へ行く。最初は小さめのビール。今日の刺身は珍しい蝦蛄にしよう。
マスター曰く「蝦蛄は普通1本100円とかしてしまうので出せないんです」とのこと。今日はとても安かったらしく、リーズナブルな値段で、味わいの濃い蝦蛄オスを食べることができた。
続いて磯自慢特別純米を飲みつつ、ゆで卵をたべる。ママさんが「サービス」と言って出してくれたゆで卵だが、聞いた時はのどが詰まりそうな感じがした。しかしこの店でそんなはずがあるまい。とろりとした黄身に葱とわずかなごま油。これをゆで卵と呼ぶのは間違っているのではあるまいかという、素敵な味わいだ。
→いや、見たまんまの美味さなのだ。
ちょっと落ち着いて、根曲がり竹おひたしを食べる。根曲がり竹はトウモロコシのような香りを感じることが多いのだが、今回はそれよりも若くてフレッシュなのだろう。かすかな青臭さと苦味、かつお節と醤油で少しだけ風味をつけよう。
次は子イカバター焼きと十四代本丸だ。子イカは恐るべき味。何気なくバター風味なのだが、ちょっとした辛みと内臓のコクなのだろうなあ。誰でも作れそうなようでいて、箸が止まらない。
少々満腹感が出てきたところで、忙しいマスターに「日本酒か洋酒で、ちょっとだけつまみを合わせて」とわがままなお願いをすると、洋酒+チーズが登場した。チーズはかなり熟成されているのだが、くど過ぎない。そこに洋酒、と言ってもただものではないジョニーウォーカー青を合わせるのだ。これはもう満足しない人がいたら、どうかしているだろう(いや、チーズかウィスキーが嫌いかもしれない)。
今日はやけに店が込んでいるのだが、マスターのテンパらなさはさすがだ。いつも落ち着いて応答してくれ、そして一定の時間内に注文品を出してくれる。味もさることながら、こういうところが私の信頼大なのである(←そんなに偉そうなあんたは何者?)。