散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

東京出張5

2000年11月12日 17時30分11秒 | 飲み歩き・東京
いよいよ最終日。9時半から東京国立博物館の「中国国宝展」へ。この頃から、東京に行くと展覧会に行くようになったのだが、まだ混雑に慣れていなかったらしい。大変な人出で疲れる…。

昼飯は敷地内の「S軒」でカキフライを食べる。時間があるのでどうしようかなと考えていると、東京都美術館で「インダス文明展」をやっている模様。ついつられて行ってみた。展示物は3、4000年は当たり前。一番古いものは9000年前のものがあった。古いことは古いが、美術的というよりは素朴な物が多く、ちょっと残念。

この後、移動しながらカップ酒とスルメで小宴会を催して札幌へ。

東京出張4

2000年11月11日 22時21分44秒 | 飲み歩き・東京
土曜日になり、今日から完全自由行動。午前中から横浜へ。馬車道を歩いて「県立歴史博物館」へ。さすがに鎌倉幕府のあった土地柄、なかなか見物は多い。

昼食は洋食屋「B」でハヤシライス。上品ぶってなく豪快、量が多い。開港記念会館、マリンミュージアムなど見て、いよいよ飲み時間となる。

※この「B」もまだ健在の模様。しかしお店の人の高齢化が進んでいるようだ。

まずは、ニューグランドホテル内のバー「SGⅡ」へ。8年前にリニューアルしてⅡ(セカンド)になったらしい。店は英国調の重々しい雰囲気で、フロア長らしき年配の方が重みを出している。

フレンチ75(こいつは美味かった)から入り、マティーニ、バンブーを飲む。バンブーはこのホテルで作られ、日本から初めて世界的に広まったカクテルらしい。味も何となく東洋的な味だ(といえるかも知れない…)。バーマンが若いせいか(東野幸治に似ている、ちょっと軽い…)、伝統的と言うよりはいたって気さくなバーだ。

続いて、ここが今回のメインテーマ。横浜市内の「P」へ。1923年創業(!)でそのまま改築していないという店がまえに、
若干おののきながら入ると、バー歴47年のお母さんが迎えてくれる。この店ではマティーニがお勧めということで頼むと、何とも手際の悪い作り方、酒はこぼすし、混ぜ方もいい加減。正直内心「もうお年だし、ダメなんだな。ガッカリ」と思って口をつけると信じられないことだが、このマティーニがうまい。温度はピーンと冷えていると言うほどではないが、妙に加減が良い。

あまりの予想外の味に、「お母さん、これうまいね」と思わず声が出てしまう。さりげなく「毎日、作ってるからね」との返事をいただいた。とは言うものの、今年は大変な年で、計4ヶ月ほど入院していたらしい。何とか後3年(50周年)はお店を続けたいね、と言っていたが、いえいえずーっと続けてください。

同じ酒を飲みつづけるのは私には珍しいことなのだが、つい3杯もマティーニを飲んでしまう。最後にお母さんの手を握って、頭を深々と下げておいとましました。まさに町の人間国宝、いつまでもお元気で頑張って欲しいものです。

※残念ながら「P」は代替わりしてしまった。同じ建物ではあると思うが、もう当時の店とは別物であるだろう。

東京出張3

2000年11月10日 22時08分04秒 | 飲み歩き・東京
今日の朝食はベーグルターキーサンドとアイスコーヒー。昼食はカレー丼、おにぎり1個、ジャワティ。

今日で仕事も全て終わり。銀座の蕎麦屋「Y」へ行く。はしらわさ、ニシン棒煮、酒2本、もりを注文。ここのもりそばは私の好みにかなり近い。しかし、多分小柱のおかげだと思うが、結構いい値段するなあ。

※ここは店内は割と庶民的なので、一人で行っても浮かずに酒が飲める。その後も行ったことあり。

続いて、創業昭和28年開業のバー「T」へ。ギムレット、マティーニ、おまかせで作ってもらったデンプシーを飲む。非常にクラシックな店の作りで、70代だろうか年配のバーマンがカクテルを作ってくれる。話し相手になってくれたのは若い人。実家が北海道とのことで、話しも盛りあがる。

※現在も続いているこの店だが、当時とは雰囲気がすっかり変わっているかもしれない。

続いて、前回看板だけ見かけて非常に気になっていた「スタンディングバーY」へ。酒屋の2階に立ち飲みカウンターがあり、非常に良い雰囲気。ウィスキーソーダ250円×2杯、ジンライム300円。普通に考えても安いのだが、この場所でこの値段というのは、奇蹟的な素晴らしさだ。

※ここは本当に良いね。時々ちょっとした時間の合間に行ってみることがある。

東京出張2

2000年11月09日 22時02分56秒 | 飲み歩き・東京
朝はサンドイッチと牛乳、昼はおにぎり2個とジャワティで簡潔に済ませる。

仕事が終わるやいなや、月島の居酒屋「K」へ。何とか席が空いていてラッキーだった(約30分後には満席)。ビール、牛煮込み、鰹たたきを頼む。この鰹たたきが驚くべきものだった。まず、注文してから1時間後に品物が出てきたのにも驚くが(この店、大体品物が来るのは遅い)、食べた瞬間にそのことは水に流そうと思う。

カツオの身と柑橘風味のようなタレ、大量のニンニクスライスがすばらしいマッチングだ。たまたま、同じ物を頼んだ隣のオヤジが「この甘味、何だろうね!」って興奮して(3回くらい)話しかけてきたもんなあ。

また、お店の方の謙虚な感じがいい。「うまいですね!」というと、「でもニンニク沢山使ってるから、奥さんに悪いわね」などと気さくないい感じなのである。煮込みはもちろん定番の味だし、つい酒5合も飲んでしまったが(出が遅いのも作戦か?)、値段も安い。

その後、銀座のバー「C」へ。ウィスキーソーダ、ラムとベルモットのカクテル、マティーニと3杯飲む。ご高齢のバーテンダー氏達も、もちろん健在だった。