散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

行ったことのある都道府県(5) 中国・四国

2008年11月30日 22時30分59秒 | Weblog
四国には一度も足を踏み入れていない。

中国地方は、山口-広島-岡山と夜行寝台で通り過ぎたことがある。夜中、何とYESのライブをNHK-FMでやっていて、興奮したことを思い出すなあ。

※九州にはちゃんと行ったことがあるので、真面目に書きたいと思う。

20081130ギャラリー巡り

2008年11月30日 19時21分36秒 | ART

本日はアリアンス→ivoryの2個所。

■ivory「藤谷康晴ライブドローイング-黒い祭典-」。さて今年も年末が近づき、藤谷康晴のライブドローイングが開催されることになった。入場時に小さな藤谷康晴作品が手渡される。こういう小さなサービスが良いところだ。

15時にライブスタート。まずは刷毛の形を生かした線と面が描き出される。最初のうちは超前衛書道のような感じにも見えるが、明らかに文字を書いているのではなくて塗っているようだ。この辺のさばきは上手い。

刷毛の作業が一段落したか、垂れてきた墨の上から拇印が押される。そこから細い筆にチェンジして藤谷ワールドの線描が始まる。今日の私は4列の座席の一番後ろに意図的に座ってみた。後で立ち上がりたくなるかも知れないと思ったのだが、かなり客観的に見ることのできる位置だ。

幅4メートル、高さ1.5メートルほどの紙の左右に物体が描かれた。まだ何の物体とも決めかねるが、構図としては「風神雷神図」のように見える。しかしまだ中央が空白なので、そこに現れる物体によっては「紅白梅図」になるのかもしれない。

最初は紙を全て塗りつぶすかの勢いだったが、途中から細かい作業となる。彼の執拗な線に「あまりの大音量のために静か」という例えを思いつく(←来週スタートの彼の展覧会「ウルトラサイレンス」にこじつけてみた)。それにしても会場は静かで、咳をするのもはばかられるほどだ。

次に右下から左上へ、中央部から左下へとマスキングテープが貼られる。マスキングテープの黒い線にあわせたか、太いマジックでついに中央に竹藪が出現した。竹藪はリズム感を持って上下に踊り、尾形光琳の「燕子花図」を思い出す。

竹薮が一段落すると左側の物体が黒く塗られていく。形が見えたと思っても、次の瞬間にはその形が失われていく。最終形を見ただけでは分からないものだといえる。次に右側の物体を塗りだすと、おっと、多分藤谷さんも意外に思ったようだが、下にあった支持用のテープがフロッタージュのように浮かび上がってきた。これは面白い。

今度は手の全面に墨を塗っている。手で画を描くのかと思いきや、スタンプのように竹薮の上に押し出した。おお、60年に一度咲くといわれる竹の花が咲いたかのようだ。手の形を生かすにはピッタリのアイディアであるし、ハッピーな雰囲気が急に湧き上がる。

さらにぐんぐん塗られる線(というか面)が、テープを浮かび上がらせていく。その次にはもっと黒くシャープな線。このカーブが絶妙である。中央部に謎のぐねぐねと渦巻きを出現させておいてから、最後に左側の物体に目が入った。右側の物体には顔と目が入る。

それからマスキングテープをはがすと、そこに二本の線が現れ、署名・落款を入れて作品完成。私の思い浮かんだ作品タイトルは「虫歯菌VSタツノコ号、手首草VSマンモスフラワー、二大血戦」だ(センスなく、説明的だ)。

これにて2時間のライブが終わり、作者が語る。

「”白昼”ということを考えた。当たり前で、一見全て見えているように思えるが、視覚の外で何かが起きているかも知れないし、見えない何かがいるのかもしれない。その気配を察知して、ずーっとキャッチしながら生きている。

それを見たくて画を描いているし、やるしかない。それを画に留めているので、モチーフもなければ下描きをすることもない。

今回お金を取ることに関して文句のある人もいるのかもしれないが、今日来てくれた人は本当にありがたい。2時間付き合ってくれて。昨年は途中で帰る人もいて、コミュニケーションが取れていないと思っていた。

画は面白い・気持ちいい・なんかざわざわする、など感じて楽しんでほしい。アーティストとして楽しいか楽しくないか、美しいか美しくないかを考えている。今日はやりたいことができたと思う」

以上、文章によるライブドローイング再現である。写真は一枚だけ取ったのだが、きちんと撮っていた他の人々にお任せしよう。今回見ていて思ったのは、2時間で見事な絵画作品の完成という着地を決められたことだ。途中、いろいろと日本画のイメージが浮かんだが、これはオリジナルではないという非難ではなく、何か通じる共通のものがあるということだ。

一つだけ文句を言うと、今回一度入場してしまうと、再入場できないのである。トイレも外にあり、行っても戻ってくることができないのだ。

作者の言葉でコミュニケーションを途切れさせないという意図があることが分かったが、私は昔から「試験や映画の時トイレに行きたくなると困るので、直前に何回も行ってしまう不安症候群」なのである。正直言って憂鬱になったことは否定できない。次回はぜひ考え直してほしいものだ。

帰りに琴似のバー「D」でポリアマーロ、グレンスコシア14年カスクSMWSの2杯でクールダウン。グレンスコシアのタイトルは「Mackerel on a barbeque」。確かに少し薫製臭(魚臭ではない)がするようだ。

スパイス取りすぎ

2008年11月30日 13時38分54秒 | 食べ歩き
今日は日曜日なのに珍しく街中に出ることになった。長丁場になるかもしれないので、昼飯はがっちり食べておこう。

鶏のカレーにタンドリーチキン、サラダ、ライス&ナン。タンドリーチキンにもたっぷりスパイスが使われていて、日本人の一日スパイス摂取限度を超えているような気になる。



最後のチャイでスパイス感が和らいで落ち着いた。


ワイン会

2008年11月29日 23時16分58秒 | 飲み歩き・琴似界隈




ワイン会の前に、すすきののバー「C」へ。ウィスキーソーダ、バンブー、サイドカーを飲む。

琴似に移動して、ビストロ「PE」へ。今日はワインが11本だったかな? カヴァ、シャンパンからスタートし、その後3本白ワイン。白ワインの中ではブルゴーニュのアリゴテ種の葡萄でつくったワインが面白い香りである。

その後、しばらく赤ワイン。私が持ってきたオーメドック1998はちょっと香りと味が開くまで時間がかかったが、なかなかだったと思う。後でもう一本持ってきた白ワインが登場。やや甘めなので、デザートワインの位置におかれた模様。

いろいろ面白かったが、相変わらず憶えてない。食べたものは、パテ・生ハム・ピクルス、銀杏のキッシュ、チーズフォンデュ、ワカサギのソテー、鶏のカレー風味、パスタ。ワカサギは天ぷらにしてしまうとふわっとした香りだけになってしまうが、衣がなくシンプルに調理すると白身の味がしっかり感じられる。

たっぷり飲み食いして、概ね年齢の順番に帰宅。私ももうダメだ・・・。

20081129ギャラリー巡り

2008年11月29日 17時23分51秒 | ART
本日のギャラリー巡りは、札幌市資料館→サンプラザ→テンポラリースペース→芸術の森美術館→時計台→たぴお→大同→紀伊国屋→三越→スカイホール→さいとう→ARTスペース→趣味の郷の13箇所。

■札幌市資料館「没後20年回顧展 おおば比呂司の世界」。おおば作品をたっぷり見ることができる。あの独特のデフォルメイラストはもちろんだが、原画を見ると結構心象風景に近いような独特の感覚がある。

■札幌サンプラザ「あなたと共に育てたい北区のアーティスト展」。以前はこちゃこちゃとした展示だった記憶があるのだが、今回は見やすくなっていると思う。川西勝「樹」、佐藤武「記憶」に目が行く。佐藤武の作品はかなり昔の鋭角な感じ。

■テンポラリースペース「ALGILLN'NE展「モーラ」」。地図の上にシートを重ね、線描と点描の作品が描かれている。私は点描の方が好きで、墨絵のようなもやもやとしたものがたまらない。

床の隅にある作品は”もやもや”が地図のようである。こういうのを見ると「この辺に首都があるんだろうな」とか「ここは汽水湖だから、漁業が盛んで・・・」などと考えてしまうのだ。

■芸術の森美術館「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション展」。素晴らしい作品とダメな(好みでないと言ったほうが良い?)作品の落差が激しい。ダメ作品は無視して、気に入ったものについて書こう。

西尾康之「巨大女為正義」:ロビーにおいてある小さなテラコッタ。女性ヒーローがビルをぶち壊している作品で、確かにヒーローモノってそういうところがある。
加藤美佳「パンジーズ」:未完成で人形的な少女の顔を描いた作品。動物の骸骨に顔を寄せている所はヴァニタス画の感じがするが、まつげ・産毛まで描き込んだ圧倒的な迫力が素晴らしい。卵型キャンバスの不安定な所も効果的だ。
池田光弘「untitled」:鋭い枝の生えた倒木に、白抜きの人が立っている場面。素晴らしい描写力だ。

池田学「領域」:キャンバス上にマイクロ水族館というか小さな生態系を再現させてしまった、濃密な大傑作。
青山悟「校庭(西)」「校庭(東)」。遠めに見ると写真のようで「近づくと”画”っていうパターンか」と思って近づいてみると刺繍なので驚く。校庭に残る足跡はパターン化されていないので、大変な作業だと思う。
山口晃「今様遊楽園」:テーマパークというかスーパー銭湯を洛中洛外図風に描いた作品。すだれオヤジが卓球をしていたり、カラオケ、風呂で一杯と細かい見所が沢山ある。

会田誠「大山椒魚」:素晴らしい大作だ。圧倒されるほどにデカイ作品で、少女を描いた線が上手い。ヌードを描いたからといって必ずしもエロくなる訳ではないが、これはかなりエロい。
天明屋尚「ネオ千手観音」:銃器を持つ千手観音は悪をなぎ倒すのかもしれないが、無表情なところが怪しい。帰依しない人もなぎ倒しそうだ。
Mr.「ドイツ人かもしれない」:思いっきりアニメ調の闇夜に立つ少女。不釣合いさに笑いがこみ上げてくる。

須田悦弘「泰山木-実」「雑草」:展示の壁部分にヘコミを作り、内側を緑色に塗ったスペースに木彫を配置しているのだ。
照屋勇賢「告知-森」:シャネルとゴディバの紙袋から樹木の形を切り出した作品。これは百聞は一見にしかずという感じ。ぜひ見てほしいものだ。
鴻池朋子「第4章 帰還-シリウスの曳航」:球状に狼が群れて海の上を飛んでいる作品。物語性が高い。
鴻池朋子「惑星はしばらく雪に覆われる」:狼の姿にガラスを貼り付けて光を照らしているもの。狼もよく作ったと思うが、乱反射する光が壁に映って美しい。よく見ると狼は6本脚だなあ。

気に入らないものは”無視”が基本的なスタンスなのだが、村上隆に対してだけ一言。「新しいものが何一つない。日本文化を知らない外国の人には珍しいと思われるのだろう」。

■ギャラリーたぴお「たぴお忌 竹田博遺作展II」。かなり抽象にせまる風景画が多いのだが、一点だけ山間の城とその周りに昆虫を描いたやけにリアルな作品があった。気になる。

■三越「ダン・ゲァハルツ絵画展」。どこかで見た様でもあり、近くで見ると荒っぽいタッチなのだが、しかに何か気になる作品だ。

衝撃の閉店76

2008年11月29日 13時31分46秒 | 写真館


北17条にあるやきとり「K」が閉店してしまった。この店は北大体育会に入った人は必ず行ったのではないかと思われる所で、私は3桁の回数は行ったと思う。

最近は去年1回行ったと思うが、やきとりの予想外な美味しさに驚いたものである。昔は激しく飲んで記憶をなくしていたので、食べ物の記憶があまりないのである。



私の思い出の店が失われた。

中華料理店のラーメン

2008年11月29日 12時25分04秒 | 食べ歩き
北24条のサンプラザから戻る途中、中華料理店「Y」を発見した。雑居ビルの2階にあるので目立たないが、店頭看板の「ラーメン&餃子」に引かれてしまった。

最近開店したのだろうか、きれいな店内である。メニューは多彩で本格的な中華料理店だ。精進料理や土鍋料理があるのも、珍しいだろう。

しかし今回は醤油ラーメン&餃子で行こう。



醤油ラーメンはいわゆる日本のラーメンとはちょっと違う。あっさりした味、上に載っているのは青菜と鶏チャーシューである。大体私は一口目から「旨い!」というラーメンはくどいと思っている。「あれ、物足りねえなあ」→最終的に「これで良かったのだ」という味付けが良いと思うのだ。そういう意味でこのラーメンはちょうど良い感じがする。

餃子は中央部がぷっくりとした手作り。皮が若干厚め、中の具はあっさりという完成された味だ。



また来店してみたい店だが、北24条で食事をする機会があまりないのが残念だ。


長く大変な日々

2008年11月28日 21時35分40秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今週はハードだったが、今日は20時位に仕事を終えてすすきのへ。バー「n」の1周年記念に顔出しだけしておこう。

予想通り店は込んでいたが、端の席に座ることができた。1杯目は店のおごりでグレープフルーツ+スターフルーツのリキュール+スパークリングワインのカクテル。さっぱりと飲みやすい。

1杯目を御馳走してもらったときには、ちょっと贅沢したくなる。2杯目にグレングラント33年ハートブラザーを飲もう。これは度数が51度あるだけあって、かなり舌を刺激するへたってないウィスキーだ。そしてその後に硬めながらも長い余韻。流石の味わいだ。

しばらくこれを楽しんだ後に、しめはマティーニ。カウンターだけでなく、テーブル席にも客が座りだしたので、この辺で退散。込んでいる時にはスマートに帰るに限る。

20081127最近読んだ本

2008年11月27日 09時02分26秒 | 読書
■「ママの狙撃銃」萩原浩
今は日本で普通の主婦に納まっている主人公だが、アメリカ在住時に銃の訓練を受け、暗殺者としての経験もある。久しぶりに暗殺の依頼があり、もう今となっては断りたいのだが・・・。痛快な部分もあるが、全体には苦い味わい。

■「きのう何たべた?」よしながふみ
とにかく料理シーンのリアリティが圧倒的なホモ・料理マンガ。セクシャルなシーンはほとんどないので、料理好きにぜひ。

■「定食バンザイ」今柊二
東京で毎晩酒を飲んで、朝きちんと食事を取らないと段々体調が崩れてくる。そんな時に朝定食でご飯・味噌汁・普通のおかずを食べると、ガッ! と体調がよくなってくるのである(再読)。

以下、図書館の4冊。
■「ひみつの植物」藤田雅矢
色や形態が変わっていて、なおかつ家で育てることの出来る植物の本。

■「園芸は愉しい」柳宗民
いろいろな園芸にまつわることわざがあるのだが、解読が難しく、間違えて解釈するとかえって枯らしてしまうものが多いようだ。もっと分かりやすく言えよ。

■「コメのすべて」有坪民雄
なぜコシヒカリが魚沼で栽培されるようになったのか。米のとぎ汁を下水に流すことの環境負荷は。など、結構面白かった。

■「盆栽」小松正夫
時々盆栽の展覧会に行くのだが、根本的な思想が不健康としか思えないのである。ということで入門書を読んでみたが、基本的に「盆栽が好き」という人向けらしく、盆栽の何が愉しいのかは一切書いていない。

酒場巡る

2008年11月26日 22時28分22秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
本日1軒目は大通近くの立ち飲み「S」。1杯目はビール、今日はつまみに鶏レバーパテを注文してみよう。



ちょっと写真がぶれたが、結構柔らかめの形状のパテが到着。早速パンに乗せて食べる。むーん、これはワインだな、と赤ワインを注文。この組み合わせがピタリとあったが、先がいろいろあるので、今日はここまで。

2軒目は古本とビールの「A」。ルイネーションIPAという、非常に硬質なビール。香りのすっきり感と強靭な苦味は、「ビールなんて軟(やわ)すぎるぜ」というハードリカーファンにもお勧めしたい。お供はイノシシの生ハム。



3軒目はビルの地下「C」へ。今日はスペインのバールスタイルにチェンジしているということで、シェリー酒(ドライ)を注文。そして何よりも、私は本日この会場でFIX・MIX・MAX2!のスタンプラリー完全走破となる。

スタンプラリーを回ると「アーティストのオリジナルミニ作品プレゼント」なのだが、正直言って期待していなかった。しかし、プレゼント用の作品を見ると、確かにミニだがなかなか良い。

上遠野敏の版画もかなり魅力的だったが、突如として目に付いた小品、サインに「Shino」。これは池波志乃・・・、じゃなかった久野志乃のエスキース「海を渡るちょうちょ」だ。瞬時の迷いもなくこれに決定! 三岸好太郎風ということではないが、海をわたる蝶とそれを追うように泳ぐ人が描かれている。

他にも作品があったが、気もそぞろであまり憶えてない。スマン。もう一杯シェリー酒(スイート)を飲み、生ハムをつまんで終了。ちなみにもらった作品は、気分的な問題で写真公開しない。



琴似に戻りカレー「K」でスリランカ風豚ネギカレーを食べて終了。ん? 地味に食べすぎ?


休日の昼食

2008年11月24日 12時54分05秒 | 食べ歩き
来週末のワイン会のためにワインを2本購入。さっぱり分からないので、お店の人に予算を言って紹介してもらった奴で即決。どうしてワインに関しては何も頭に残らないのだろう。

で、そのワインを持って二十四軒のビストロ「PE」へ。ついでに昼食。今日はまず魚のスープ。確か今年の初めに食べたと思うが、これがほど良く濃厚で良い味が出ているのである。



メインは桜姫鶏のフリカッセとさつま芋のガレット。フリカッセとはクリーム煮込みみたいなものかな。鶏の味がしっかりしている。さつま芋のガレットは隣の席から「たこ焼きの風味がちょっとしませんか」との声あり。うーむ、そうか?



デザートはチョコレートのブリュレ、アイスクリーム、焼メレンゲ。チョコの濃厚味をコーヒーとあわせる。三連休だとゆったりとした感じがするなあ。来週も仕事は忙しいが、4日間だから何とかなるだろう。


20081124最近読んだ本

2008年11月24日 08時44分01秒 | 読書
■「ハナシにならん!」田中啓文
金髪トサカ頭の落語家が主人公。しかし師匠が輪をかけた型破りオヤジで、落語界に騒動を巻き起こす。軽妙でなかなか面白い。

■「銀の聖者5」武論尊、原哲夫、ながてゆか
外伝なのに本編と変わらない内容。

■「誰も寝てはならぬ10」サライネス
今回も揺るがぬ”ゆるさ”だ。

以下、図書館の5冊。
■「さらに経験を盗め」糸井重里
テーマに関係する二人を交えた対談だが、例えば「ラーメン」というテーマではラーメン店主とインスタントラーメン開発者という、かなり立場の違う人が出ているので、面白い。

■「うまいものつくる人々」橋本克彦
といっても飲食店ではなく、一次産業の人たちが中心。少々立派過ぎるようなお話もあるが・・・。

■「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋龍一、佐藤優
ヘンなあだ名で相手を呼び、「情報通ですなあ」と持ち上げる本。もって回った頭の悪そうな文章である(ソースの秘匿が・・・、とか言うに違いない)。

■「虫嫌いの田舎暮らし」今関知良
登場する虫・動物の多さに、「引退したら田舎で小さな菜園でもやるか」という大人の夢を砕く本。私はもちろんそのような夢を持っていない。

■「99.9%は仮説」竹内薫
「何事も疑うべし」という言葉を、新書サイズに引き伸ばした本。たとえ話がまた微妙にずれていて役に立たない。

20081123最近読んだ本

2008年11月23日 21時42分57秒 | 読書
■「凍りのくじら」辻村深月
主人公はちょっと気になる男から写真のモデルになって欲しいと頼まれる。その頃、以前に付き合っていた男性の言動がおかしくなっているという噂があり、その男から”より”を戻したいような電話がかかってくる。物語にパワーはあるが、今ひとつ驚きがない。この作者に関しては、期待大のため辛口になってしまう。

■「蓬莱洞の研究」田中啓文
「UMAハンター馬子」のようなハチャハチャ伝奇モノ。悪くはないが・・・。話は変わるが最近ミステリーをベースとしながらも、ジャンルミックスされた小説が多い。成功するケースもあるだろうが、得てしてジャンルの末期にはこういうものが生まれるものだ。

■「オイディプス症候群 上下」笠井潔
殺人三重奏ともいえる複雑な構造に加え、さらに事件中に哲学談義が行われるという、笠井節な本。

■「叔父殺人事件」折原一
謎めいたストーリーがエンディングで見事に解明。非常に分かり易い結末に持っていくことの出来た、なかなかの成功作だと思う。

■「ウルトラマン伝説展」
郡山市美術館で行われた展覧会の図録。あまり図版が載っていない。

■「ロング・グッドバイ」レイモンド・チャンドラー
本格原理主義の私はハードボイルド(しかも外国の古典)を読むのは珍しい。ところがぐっと渋い文体と、意外な探偵の饒舌さがバランスよく、決してカッコいいセリフが浮いていない。ミステリ風味もなかなかしっかり効いている。

■「定食ニッポン」今柊二
札幌の定食屋さんも何軒か載っている。小樽文学館でくつろぎながら再読。

■「死者たちの星域 上下」ティモシー・ザーン
惑星ソリテアは死人を操縦士に仕立てないと到着できないという不思議な星。その星で新たな知性生命体が発見されるが、そいつらは何か秘密を持っているらしい。ちょっとカルトな雰囲気のアイディアを作品に仕立てている(再読)。

20081123ギャラリー巡り

2008年11月23日 15時14分34秒 | ART
本日は富士フィルムフォトサロン→大同→道新→札幌市役所→丸井→さいとう→スカイホール→三越→ギャラリー門馬の9箇所。若干の二日酔いで体がだるく、ペース上がらず。

■大同ギャラリー「6人の版画展」。木戸しず子の「STAMP DIARY」シリーズが面白い。切手の切り貼りできる特性を生かした版画作品である。

■札幌市役所「ART!MEET!MART!」。札幌市は美術には冷たいと思えていたが、市役所の1階と地下を使って美術系フリーマーケット等が開催された。それはさておき、訳の分からんバンドがうるさい! 1階ロビーでは本当に「うるさい!」と言いたくなる位の音量だものな。地下シアターに行っても、映像作品の音を壊すくらいの音量なのだ。私は割と音楽には寛容なほうだが、はっきり言って大失敗だ。

■丸井今井「日本画・洋画秀選展」。森本草介の作品は8号で3600万円。確かに美しく精密な画風だが・・・。

■さいとうギャラリー「須崎祐次写真展「SPACE(アセッション)」」。暗幕の上に7人の女性(裸体)を配置し、上から撮影したシリーズが非常に興味深い。ユーモラスでもあり、ヌード写真って何? と考え込んでしまうような作品だ。

■三越「三越アートセレクション」。全然お話にならないような作品から、ピンキリだ。瀬戸照の「唐辛子」「朴の実」は細密版画で好きなタイプ。河内良介の作品は平原に顕微鏡や時計、天秤を配置した少しシュールな鉛筆画。

隣の会場の「辰沼滋子メルヘンエッグ展」も面白い。メルヘンにも小物にも興味のない私だが、材料は本物の卵の殻で”ダチョウ””エミュー””ウズラ”などと書いてあるのだ。

■ギャラリー門馬「FIX・MIX・MAX!2 -現代アートのフロントライン」。上遠野敏はデュシャン「泉」「L.H.O.O.Q.」のパロディ作品と、デュシャンのイコンを木彫りで作成しているのが目立つ。もう一人木彫りの人がいるのだが、誰だ? BEUYSってヨーゼフボイス?

ギャラリー2階は齋藤周の展示。キャンバスに私的なイメージを描いたものを、2階全体に配置し、ギャラリーとパーソナルな部屋の中間的な世界を作り出している。この人の描く女性の後姿は、妙にリアルで面白い。

少々くたびれて、図書館閉館の時間が迫っていることもあり、珍しくバスで円山公園まで行く。