散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

今週も何とか終了

2007年11月30日 23時15分47秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
今日は会社の忘年会。昨日の今日でやや辛い。本日は最近札幌でもこの手の店が増えているが、九州風料理が中心の居酒屋である。

もつ鍋、明太子入り手羽先、地鶏叩き、とりわさ等の料理は結構いける。飲み物はビール2、白ワイン1、赤ワイン5くらいだったかな。翌日になってみると、結構飲める自分が嫌になる。

まあ、無事に忘年会を終えて、席が遠くて話ができなかった同僚T氏と2軒目へ。いつも行くバー「N」へ勝手に連れて行く。残念ながらというか予想通りというか店は込んでいた。

私は自分のペースでジンフィズ、ギムレット、サイドカー。オーソドックスなカクテルにしたつもりだが、最初にジンフィズはやめた方がよかったかな。結構手間のかかるカクテルなのである。

まあ何だかんだとグダグダになりながら話をして終了。今週も何とか生き延びた。

カクテルの会 第11回

2007年11月29日 10時09分28秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
会議でややムッとして、私が開始時間に遅れること10分。カクテルの会11回目は何とか無事にスタートした。

1杯目:ジントニック
2杯目:ギブソン
3杯目:ジプシー
4杯目:アラスカ
5杯目:ネグローニ
6杯目:11月29日のカクテル
7杯目:ノックアウト
8杯目:ホワイトレディ
9杯目:ギムレット
10杯目:ニコラシカ

あーあ、10杯飲んじゃってるよ。飲んでいるうちに仕事のイライラは忘れて楽しく飲んでいたはずだが、ピッチは早かったようだ。11月29日のカクテルというのは、ウォッカ+リモンチェッロ+ライムシトロン+レモンジュースで、さっぱり目で当たりだった。

食べ物のテーマはチーズで、チーズとサーモンのロール寿司、ビーフンをボンゴレ風に仕立てたものなど、相変わらず美味しい。

いいだけ酔っ払って帰宅。次回は年末だなあ。

新規開店

2007年11月27日 23時38分06秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日は1軒目で飲んだ後、バー「n」に行ってみた。某店のチーフ(?)だったT氏が独立して開店した店なのだ。

今日は開店二日目なので、かなりの混雑。まず1杯目に店のおごりのシャンパンをありがたく頂いた。2杯目はカクテル作りの名手T氏のサイドカー。

私のメモにはそれしか残されていないのだが、もう1杯飲んだのかなあ? 1軒目でワイン大量に飲んだからなあ。お祝いに行って記憶がないというの悪質な話である。お店が落ち着いたら、あらためてうかがうことにしよう。

画の値段って

2007年11月25日 12時28分48秒 | 食べ歩き
今日は体が何となくだるくて(飲みすぎだ)、ギャラリー巡りを断念。琴似の喫茶展「H」に昼食を取りにいく。今日はシーフードドリアにしてみた。非常に熱々、ちょっとボリュームが少なめだったかな?

それはさておき、今日は「出会いふれ合い絵画展PartⅠ」が開催されているのだ。中で興味を引いたのは、厳しい冬山を描いた中村哲泰「ヒマラヤ」、雪の中に一筋の水路が印象的な赤羽八重子「雪原の水路」だ。

もう一点山谷美由紀の「巡礼0717」についても触れておきたい。7月17日に自分の頭に浮かんだ空想と、瞑想するように目を閉じた自画像を描いた作品だ。今展覧会の作品は基本的に値段が付いているのだが、この作品はなんと6千円である(額抜き)。

学生さんなので売画というよりは、材料費が出れば良いということらしいが(私はキャンバスの値段も知らないので、材料費が出るのかも判らない)、非常にお得な作品だと思う。画を買う趣味の方はぜひ(29日まで)。

20071125最近読んだ本

2007年11月25日 08時49分13秒 | 読書
「堕天使殺人事件」
複数作家によるリレー推理小説。さすがに無理があって、かろうじてストーリーをつないでトリックとしては成立か。しかし殺人の動機はメチャクチャ(再読)。

「中小企業の経営革新ノウハウ」高島利尚、若槻直

「魔術王事件 上下」二階堂黎人
函館を舞台に魔術王がとんでもない残虐事件を起こす(ちょっとやりすぎでは)。トリックは二階堂麗子によって解明されるものの、魔術王自身は脱出。

以下、図書館の5冊。
「元華族たちの戦後史」酒井美意子
まあ、良く知らない世界だから。

「居酒屋の流儀」太田和彦
「居酒屋大全」と内容的にはほぼ同じ。新店発見も重要だが、既存のいい店をきちんと回ることも重要である。

「よみもの無目的」赤瀬川原平
再読。

「散歩で発見! 風景の博物誌」竹内均
特に新味のない雑学本。

「あっぱれ! 日本のスローフード」飯田辰彦
私が食べてみたいものは、長野・おたぐり、山梨・煮貝(高いらしい)、滋賀・ふな寿司(高いらしい)かな。かなり上の世代から昔ながらの食べ物への知識が失われているので、「食育」という底の浅い教育では郷土色の本当の姿は次世代へつながらないと作者。せいぜい、興味をもって食べてみるくらいしかできることもないのだが。

後志!(8) 小樽

2007年11月24日 21時33分06秒 | 飲み歩き・北海道内
さて夕方5時を過ぎた。飲みに繰り出すことにしよう。今日は3連休の中日で、個人店では意外と休んでしまっている店もあるようだ。ふらついた後、結局おでんが評判の「H」へ。過去2回ほど来たことのある店だ。



通しは豆腐にこもちメカブをかけたもの。飲み物は最初っから燗酒にした。そしておでんは、団子(魚すり身)、じゃがいも、コンニャク、豆腐、がんも、玉子、竹の子と食べる。じゃがいもはほっくりねっとりした味わい。豆腐・がんもは出汁がよくなじんでいる。この店、おでんに醤油を使わず塩で味をつけているそうなのだが、それが信じられないような味わいになっている。

一通り食べ、最後に気になっていたメニュー「とりめん」を注文。



到着したのを見ると、醤油味のつゆにそうめん+ネギ+鶏肉である。美唄焼鳥の店には鶏で出汁を取ったかけ蕎麦がある。これはそうめんを使ったいるので脂分を少なめにしたのだろう、やさしい味わいだ。おでん出汁ではなく、専用に鶏から取ったものを使っているようだ。またちょっとだけ乗っている鶏肉が柔らかい。締めにピッタリのメニューを食べて、どうもご馳走様でした。

さあ、カクテルハウス「A」へ行こう。店に入ると先客が3名、いずれも女性の方ばかりで、この店の入りやすさ、居やすさを証明している。この日飲んだものは5杯。やや調子付いていたようだ。

1杯目:ジンフィズ(この店仕様・・・すなわちかなり強い)
2杯目:シャンゼリゼ
3杯目:ブランデー+ベルモット+アロマティックビタース
4杯目:ジン+イタリアンベルモット+フレンチベルモット+アンゴスチュラビタース+オレンジキュラソー+レモン=ジャーナリストカクテル。最近マンガで見たので(安易だ)、頼んでみたが複雑な味だ。
5杯目:カルヴァドス+ジン+レモン+グレナディン=ローヤル・スマイル・カクテル。これはカルヴァドスに目が行き頼んでみた。多少甘さはあるが、予想以上にドライ。これに結局やられたのか。

下の写真はこの店のトイレのドアノブ(イルカの形)。古い店なのだが、こういう所にちょっとしたお洒落な味わいがあるのだ。



ということで後志の旅も終了。JR小樽駅ではクリスマスっぽくガラス作品の展示がされていた。電車ではなくバスで帰宅したが、いつもの通りの出来上がりっぷりだった(すっかり酔っ払い)。


後志!(7) 小樽

2007年11月24日 17時04分56秒 | ART
岩内から小樽は結構遠い。途中うとうとしながら小樽に到着。



札幌から小樽に行くと、何となく昔懐かしいひなびた感じがするのだが、余市・倶知安・岩内と回ってきた目には、小樽が大都会に見える。だって、大勢の人が街に出ているのだ。

時間も残り少ない。早速、小樽市美術館へ。今日はまず1階で「中村善策と小樽洋画研究所の仲間たち」。今回展示作の中では日没後のわずかな逆光にうかぶ岬を描いた工藤三郎の「神威之岬」、遠目に見ても光って見える大月源二「風景」「初夏」が良い。中村善策作品では彼らしくない枯れた上手さの「林檎園の一隅」、描かれた樹木が南洋植物のようなエネルギーを発している「風景」が良かった。

2階では「小樽・版画の10人展」。小樽に関係のある作家の版画を集めたもの。斉藤清の「只見川・会津柳津・上藤」は大胆に白く抜いた川と、パッチワークのような畑がセンスの良さを感じさせる。雪の中、老舗の暖簾の藍だけに色を押さえた「会津の冬(71)若松」もカッコよさ抜群である。

その他、夏の一瞬の風景を切り取った森ヒロコ「水まく人」、魔術的シンボルを多用し、画面の隅々まで見飽きないだまし画のような小林大の作品も面白かった。

しかし、私の好みからすると一人だけ別世界の天才、一原有徳の作品はいつ見ても素晴らしい。実際の形を意識しているのではないそうだが、宇宙を行く探査船にも見える「TOY」、ビフィズス菌vs悪玉菌「LLC(A)」等、今回も堪能。

展覧会を見終わると、次は文学館だ。以前にも書いたが、世にも珍しい「面白い文学館」がこの小樽文学館である。楽しみにしていた展示が「町旅のすすめ 小樽探検日和」である。

まずは小樽の銭湯に関するものを集めた「銭湯は地球を救う」。懐かしい銭湯グッズが展示ケースの中に並ぶ。



この他にも「歴史町には蕎麦屋でしょ」「町の本屋はネットの原点」等の展示が並ぶ。中で特筆すべきは札幌篠路高校の研究発表誌がメチャクチャ面白いことだ。「大衆食堂のちから」は狸小路の「U月食堂」等に行き、実際に店の人にインタビューを行って作成した記事である。これが出版されていたら、すぐ買うね。



もう一つ「餅屋の町を食べあるく」という研究も面白い。不思議と餅屋さんが多い小樽の謎に迫った研究なのだが、かつて経済的に栄えていたため本州からもち米を買うことができた小樽は、ある意味北海道の「米どころ」であったのだという、斬新な視点があるのだ。小樽文学館のよもやま日記によると、このレポートの作者はレポート作成時18歳であったそうだ。



文学館の閉館までコーヒーを飲みながら、雑誌を読んですごす。

後志!(6) 岩内

2007年11月24日 14時27分09秒 | 食べ歩き
木田金次郎美術館を出て、食事処「N」へ。



外見は立派な感じだが、中は割と庶民的な食堂の雰囲気。やはり海産物をということで、生ちらしを食べることにした。私はかつて生ちらしが大好きだったのだが、寿司屋のカウンターに座る大人になってしまってからはあまり食べた記憶がない。



到着した生ちらしはネタてんこ盛り。イクラ、サーモン、マグロ、しめ鯖、数の子、甘エビ、イカ、タコ、玉子、とびっ子、ホタテ、カニの12品、さらに岩のりの味噌汁つきである。

いわゆる高級ネタはないものの、十分な素材と新鮮さのちらしを満喫。ボリュームもそこそこあって、普通の寿司より満足感はあったと思う。

食後、岩内の町を歩く。今の岩内にはJRの駅がないためバスターミナルと木田金次郎美術館がランドマークだ。

【ターミナル前通り】


【銀座通り】


岩内の商店のシャッターには、海産物を扱っているかどうかに関わらず「たら丸」の画が多く描かれている。たら丸とはいわずと知れたTVチャンピオンゆるキャラ選手権準優勝の、たらをモチーフにした観光キャラクターである。足の部分を自在に動かせるデザインのため、動作が大きくコミカルな所が愛されるキャラクターなのだ。

【これはマンホール】


さらに、歩道部分には海産物のタイルが埋め込まれている。





岩内には東京以北最大といわれる高さ6.8m木造総金箔塗りの大仏があるのだが、迷ったあげくやっと寺の前に付いた時に時間切れ。バスターミナルに戻らなくてはならない時間となった。まあ、荒井記念美術館にもいけなかったし、いつか再訪する日もあるだろう。

道の駅でスケトウダラの半のし(柔らかめに干したものらしい)、乾燥岩のりを購入し、バスに乗って、小樽を目指す。

後志!(5) 岩内

2007年11月24日 12時10分52秒 | ART
かなり飲んだが、ニセコの目覚めは爽快。コンビニ弁当を食べて倶知安駅へと向う。途中寄り道して、大仏寺の天井画を見に行く。大正3年から7年にかけて初代住職が画を描き、それを天井に掲げたものである。

中心の大きな画は竜虎相打つ図(竜の頭に坊さんが座禅を組んでいる)。その周辺にも山水画、花鳥画などが描かれており、中々の大作・力作だ。あまり時間がないため慌しく鑑賞終了。忘れ物のデジカメを回収してから駅に移動し、駅前から岩内行きのバスに乗り込む。

バスの乗客は年配の方が数人。倶知安峠を越え共和町を過ぎ(いつか西村計雄記念美術館にも行こう)、岩内町へ。岩内マリンパークを歩き、目指すは何といっても木田金次郎美術館である。





美術館の建物は実に立派である(三岸好太郎美術館より施設は充実しているな。)展示はもちろん個人美術館であるから、画業全体を見ることができる。これまで断片的にしか見たことがなかった時点の印象から、今回私が木田に抱いた印象はかなりの変化を遂げた。

もちろん岩内大火で彼の作品が大部分焼けてしまったのは知っていたが、実際に一覧すると、その前後で作風は間違いなく大きく変わっている。実は私は好き嫌いで言うと彼の作品はあまり好きではない。なぜかというと、良く言えばダイナミックな筆遣いであるが、悪く言うと速書き、乱雑にも見える作風があわないのだ。

しかし、岩内大火の前の彼の作品からは油彩の丁寧で穏やかな雰囲気が伝わってくる。優しい森の風景「晩秋」、彼の個性も見え出している「風景」などは非常に好きなタイプの作品だ。しかし「大火直後の岩内港」では太陽が緑色になり、作風が激変。以降、いわゆる木田スタイルになっているようだ。

その反面、岩内大火以降こそ、木田のスタイルが確立し評価が明確になったのもうなづける。それ以前は木田金次郎の作品であるという主張が少ない作品だと言われてもやむを得ないと思うのだ。

晩年の作品まで見て勉強になった。昨日の小川原脩もそうだが、作家の生涯にわたって作品を見ることで見えてくるものもあるなあという感想を持った。これからもなるべく個人美術館というのをマメに回ってみたいものだ。

後志!(4) 倶知安

2007年11月23日 21時20分34秒 | 飲み歩き・北海道内
ニセコのレストラン「M」にて、夕食&飲み会。



ビールが簡易サーバーで到着したので、交互にグラスに注いでみる。一通り試した結果、手際のよいS氏にやってもらうのが一番だということが判明し、皆で「ビアマイスター」とおだてておく。

食事はまず刺身、ホタテ等の煮物、長芋とびっこ和え。次に鶏の照り焼きとジャガイモ。味のコッテリした柔らかい鶏もうまいのだが、あらためて味わうジャガイモの旨さが格別。土臭いがこれがイモの味だなあ。



それからスモークサーモン&タラ(多分)。スモークしたルイベのような感じ。



次がこの店の名物「豚天」である。薄切りの豚肉に天ぷらの衣をつけ、キャベツ千切りの上に盛って甘いタレをかけたものだ。くどそうだが、揚がり具合が軽めでキャベツもあってさっぱりした味。これは名物と呼んでしかるべきだと思う。



生ハムとチーズのサラダを食べ、しめに揚げたて海老天が添えられた蕎麦。蕎麦ツユはあっさり目で蕎麦の風味が感じられ、これは良いものだと思う。飲み物を途中から日本酒燗に切り替えて結構飲んでしまった。





レストランの人に送ってもらい、宿へ。この際、店にデジカメを忘れ翌日取りに行くことになった。タクシー代が結構かかる。不覚・・・。

後志!(3) 倶知安

2007年11月23日 17時00分33秒 | ART


久々の「小川原脩記念美術館」。今日は常設展示と「田丸公記展」をやっている模様。「田丸公記展」を先に見ると、静物画と女性裸像で色彩が原色に近い強い色。全然知らない人だが、印象的な画ではある。

続いて、常設展示を見る。1931年から1999年にかけて、作風の遷移が良く分かる展示だ。正直に言うと、彼の晩年の温かみのある作風というのが私には全く興味がもてない(純粋に好みの問題)。今回は初期作品「波濤A、B」「納屋」の陰鬱なリアリズム、「断層」「造園地帯」のシュールレアリスム作品が興味深かった。

受付後ろのテーブルでコーヒーをご馳走になりながら、小川原脩の画集を見る。美術館をでると、空が晴れて羊蹄山が姿をあらわした。



続いて美術館向かいの倶知安風土館へ。館内に入ると最初に見えるのがスバル360。懐かしい車というより、私の心に思い浮かぶのはトリプルファイターである。



その他、古い学校を模した部屋、零戦の翼、倶知安周辺の危険な動植物(毒草、蝮など)の展示と、航空写真を床一面に貼り付けた「くっちゃん空中散歩」というのも見所だ。



この写真は羊蹄山を上空から見たところだが、妙に立体的に見える。という所で徒歩で倶知安駅に戻り、先に来ていた知人達に合流。ニセコ方面のレストラン「M」へと移動する。

後志!(2) 倶知安

2007年11月23日 13時23分41秒 | 食べ歩き
倶知安駅に到着。駅前はさらに雪が多い。



倶知安には蕎麦屋も多いのだが、冬の旅にあうのはラーメンだ。駅前から徒歩数分のラーメン「N」へ。



随分メニューが多い店だが、シンプルな塩ラーメンにしてみた。炒め野菜も乗ったあっさり味。手作り餃子は野菜多目のあっさり味。これをそのまま食べたり、ラーメンに投入して食べる。ラーメンの湯気でレンズが曇り、写真はなし。

そこから小川原脩記念美術館方面へ。途中、豪快なつらら、すでに身長より高く積み上げられた雪山がある。




後志!(1) 余市

2007年11月23日 13時08分01秒 | 旅日記
「後志」と書いて「しりべし」。北海道以外の方にはなかなか読めないであろう。1泊2日で余市-倶知安-岩内-小樽と回ってきたので、その様子を書こう。

まず、JRで小樽へ。乗り継いで余市に到着。駅前はすでに雪景色。



さて、私の余市における目的と言えば殆ど一つ、ニッカの余市工場である。ここは見学ガイドがついて工場見学をすることができるのだが、すでに見たことがある私はフリー見学の形をとった。フリー見学=試飲会場へまっしぐら、と言う意味である。

【工場内も一面の雪】


そう言いつつ、途中で旧竹鶴邸へ。ここには上野山清貢の油彩小品があるのだが、壁にかかっている画が中村善策の風景画であることに気がついた。その後、ウィスキー博物館へ。

ここも見たことはあるので展示物は飛ばして、中ほどにある有料試飲カウンターへ。ここはスタンディングバー形式で、安価にウィスキーを飲ませてくれるのである。まずは、タイプ違いのモルト原酒の中から、ウッディ&バニリック(シングルカスク12年)を飲んでみることにした。

アルコール度数は64度、ガツンと来る味だ。またその中でも「木」っぽさがひときわ感じられる。そしてもう一杯はシングルカスク15年。こちらは貯蔵していたシェリー樽由来の色の濃さ、甘い味わいと多少の酸味が感じられる。



続いて、無料試飲会場へ。こちらは現在3種類のウィスキーを味わうことができる(林檎ジュースなどもあるはずだが、目に入らない)。



まずは非常に珍しい「鶴17年」を試飲。なるほど、これは凄いわ。アルコール度数が43度でブレンデッドタイプ。ハードなモルトを飲んできた私には味が弱く感じられるかと思ったが、意外や意外、相当なコクがあるせいか全然見劣りがしない。味のバランスの良さ、原酒の風味がほど良く香り、適度な刺激が感じられるのである。

【鶴17年】


その後、原酒10年を飲んだ後、再度、鶴17年。やっぱり感心。とはいえ、ボトルで買うと9千円はする酒だからなあ。私も試飲だけでなく、原酒20年を購入。これ180mLで5100円もするんだよね。

目的を果たし、余市を出て倶知安に向う。