安倍総理は不退転の覚悟で憲法改正に取り組む決意を表明した。去る31日の横浜市で開かれた自民党の会合で、自民党総裁選で三選された場合には、改憲論議を加速させることを明言し、憲法改正について「発議しないというのは、国会議員の怠慢ではないか」とまで言い切った。朝日新聞が伝えたもので、いよいよやる気なのである▼特定野党やオールメディアは反発するだろうが、そんなことを恐れてはならない。いかに平和ボケをした日本人であっても、東シナ海や南シナ海での中共による軍事的挑発、北朝鮮による核ミサイルの恫喝を前にしては、国家として身構えることに賛同するはずだ。普通であれば、憲法9条の2項を削除して交戦権を容認すべきではあるが、それでは公明党などの賛成を得るのは難しい。自衛隊を日本国憲法に明記して、実質上骨抜きにするのが手っ取り早いのである▼戦後の日本は自らの国を守るという覚悟を怠ってきた。全体主義国家に侵略され、むざむざ殺されるようなことがあってはならない。日本が憲法9条を厳守していれば、それで世界が平和になるのだろうか。国家たりえなかったことで、北朝鮮による日本人拉致が防げなかったのではないか。私たち戦争にならないようにするためにも、自衛隊を書き込み、彼らに名誉ある地位を与えることで、我が国の抑止力を高めるべきなのである。
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