小泉進次郎氏が今日、自民党総裁選への正式表明をしたが、そのなかで「選択的夫婦別姓を認める法案を国会に提出し1年で実現したい」と述べました。断じて許せない暴論です。死者との絆を大事にしてきた日本人は、今は亡き父母や祖父母、さらには一族の先祖を身近に存在するごとく考え、その眼差しを意識して生きてきたのです。
その根本にあるのは家を守り、一族の死者を祀ることでした。夫婦が一つの苗字になるというのが普及したのは、そうした背景があったからなのです。
グローバリストの小泉氏には、安倍さんが言った「日本を取り戻す」という意味が分からないようです。そんな人間に日本の舵取りを任せるわけにはいきません。
戦後民主主義を絶対視してきた左翼リベラルは、自分たちを批判することを許しませんでした。大半のマスコミも同じでした。そんななかで育った小泉氏は、日本の国柄についてあまりにも無知です。柳田国男の『先祖の話』も読んだことがないはずです。
江藤淳の「新しい墓を建てているところなので、祖父母の骨も、一族の死者たちの骨をすべて掘り出して、私の住居の仮の祭壇に安置してある。私は、血肉を分けた者として、これらの死者を祀り、辱めから守らなければならなかった。絶対的なものは、現世ではなく、これらの死者たちのあいだにしか存在しないのであった」(『落ち葉の掃き寄せ』)という文章を思い出して、私は小泉氏の無国籍的な主張に無性に腹が立ってなりませんでした。
その根本にあるのは家を守り、一族の死者を祀ることでした。夫婦が一つの苗字になるというのが普及したのは、そうした背景があったからなのです。
グローバリストの小泉氏には、安倍さんが言った「日本を取り戻す」という意味が分からないようです。そんな人間に日本の舵取りを任せるわけにはいきません。
戦後民主主義を絶対視してきた左翼リベラルは、自分たちを批判することを許しませんでした。大半のマスコミも同じでした。そんななかで育った小泉氏は、日本の国柄についてあまりにも無知です。柳田国男の『先祖の話』も読んだことがないはずです。
江藤淳の「新しい墓を建てているところなので、祖父母の骨も、一族の死者たちの骨をすべて掘り出して、私の住居の仮の祭壇に安置してある。私は、血肉を分けた者として、これらの死者を祀り、辱めから守らなければならなかった。絶対的なものは、現世ではなく、これらの死者たちのあいだにしか存在しないのであった」(『落ち葉の掃き寄せ』)という文章を思い出して、私は小泉氏の無国籍的な主張に無性に腹が立ってなりませんでした。