多勢に無勢であるのに、どうして石破茂が居直るのか理解できない。門田隆将氏によると、いくら安倍派を排除しようとしても、衆参合わせと58人で最大勢力である。そこに麻生派の45人、茂木派の48人を加えると、それだけで151人を超えるのである。その全てが反石破でないにせよ、岸田派39人、二階派30人、菅グループ17人では、せいぜい86人程度である。
それでも中央突破を図ろうとするのは、何か策略があるのだろうか。それとも石破自身が暴走しているだけなのだろうか。産経や読売ばかりでなく、朝日までも退陣を迫っているのに、ここで反石破の勢力が現状を追認するようでは、日本の政治は大混乱してしまう。何としてでも11月7日の衆参両院総会では、石破を終わらせる方向を打ち出すべきだろう。このまま放置することは、まさしく憲政の常道に反するからである。