今昔物語・福永武彦訳 2014-01-30 16:54:53 | 読書 読み終えて、平安時代末期の世界を俯瞰したような気がしました。「今昔物語」から題材を取った芥川龍之介の作品と読み比べるのも興味深いですね。一言で言うと芥川龍之介の作品は理屈っぽい。「今昔物語」は単純です。「こんな話がある」だから「こうしなければならない」。こんな話が抜群に面白い。また、「なぬ? これの何が面白いのだろう」と戸惑うのも又面白い。どっぷりとつかりました。