創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

小川洋子の陶酔短篇箱・小川洋子[編著]

2014-03-02 16:26:41 | 読書
小川洋子の陶酔短篇箱・小川洋子[編著]16人の著名な作家の16の短篇。図書館で借りました。新刊です。丸まった栞紐が嬉しい。
新刊の栞紐伸ばす春うらら 私の俳句修行はここ
それぞれに編者の解説エッセイがつきます。最初は「河童玉」・川上弘美。彼女らしい幻想の世界を楽しみました。次は、「遊動円木」・葛西善蔵。若い頃(40年ぐらい前)、「子を連れて」を読んだことがあります。陶酔短篇箱に興味を引かれたのは、葛西善蔵の作品があったからです。デカダンスとやるせなさ。私小説という人生の切り売り。その頃の自分。様々な思いが去来します。さて、小説ですが、最初に躓いた。「遊動円木」が見当はつくが正確に分からない。最後の「禅骨! 禅骨!」が意味不明。ネットで調べても分かりませんでした。解説エッセイに書いてあるかと期待しましたが、なし。誰か教えて! 小説ですか? 「遊動円木」という語感。それを操る女の印象が鮮明です。