「流山寺」・小池真理子
小池さんの小説を初めて読んだ。怖い小説らしい。アンソロジーで楽しいのは、自分からは多分読まないだろう作家も読めることである。この小説も怖い。短篇だから読めたと思う。結構楽しめた。幽霊になってもマイホームに帰ってくる夫が悲しい。
解説エッセイは誰にでも経験のあることですね。私は、今でもあります。弟は、間違って燻っている方に手を入れてやけどをしました。私は、床の一点を睨んで笑いをこらえました。
焼香の長い列。やっと、焼香の番になった少女を、遺影の男(初めて見る顔である)が、「定められた手順を間違えないかどうか、見張っていた」。小川さんらしい感性ですね。「葬られようとしているのはお前の方なのだ」。少女期の死に対する恐怖が伝わってきます。
小池さんの小説を初めて読んだ。怖い小説らしい。アンソロジーで楽しいのは、自分からは多分読まないだろう作家も読めることである。この小説も怖い。短篇だから読めたと思う。結構楽しめた。幽霊になってもマイホームに帰ってくる夫が悲しい。
解説エッセイは誰にでも経験のあることですね。私は、今でもあります。弟は、間違って燻っている方に手を入れてやけどをしました。私は、床の一点を睨んで笑いをこらえました。
焼香の長い列。やっと、焼香の番になった少女を、遺影の男(初めて見る顔である)が、「定められた手順を間違えないかどうか、見張っていた」。小川さんらしい感性ですね。「葬られようとしているのはお前の方なのだ」。少女期の死に対する恐怖が伝わってきます。