創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

青梅雨(あおつゆ)・永井龍男著

2010-05-24 08:17:32 | 読書
昨日はほとんど眠れなかった。眠れなかった理由がもう一つあります。
昨夜は蒸し暑くて寝苦しかった。人間の建設 岡潔・小林秀雄対談で「青梅雨(あおつゆ)・永井龍男著のことが出てきたのですぐにアマゾンで取り寄せました。岡潔・小林秀雄が驚嘆する小説です。迷わずに注文しました。永井龍男の名前は知っていましたが、作品は初めてです。すぐに引き込まれ、朝までに読み切ってしまいました。とにかく無駄な言葉は一つもない。このキリッとした緊迫感は極上のものです。
人間の建設8 岡潔・小林秀雄対談に下のような会話があります。
小林 岡さんの文章は確信だけが書いてあるのですよ。
岡 確信しない間は複雑で書けない。

青梅雨も確信だけが書いてあると思います。小説の裏に明確な作者がいます。

連載小説「フーテン」第七回

2010-05-20 09:37:16 | 創作日記
連載小説は終了しました。小説「フーテン」(全)をUPしました。左のリンクをクリックして下さい。右クリックで対象をファイルに保存の選択でダウンロードも出来ます。
もし見られないならアクロバットリーダーの最新版をダウンロードしてください。75%表示が見やすいと思います。



人間の建設10 岡潔・小林秀雄対談

2010-05-18 11:16:23 | 読書
○近代数学と情緒
岡 仏教に光明主義というのがありますが、それは中心に如来があって自分があるというのがはじまりで、、私はそれが本当だろうと思っています。しかし全知全能なものは無知無能な者に、知においても意においても関心を持たない。情において関心を持っているのです。情が納得して、なるほどそうだとその人自身が動き出さなければ、前頭葉も働かない。

昔習った数学を思い出しました。でもこの整然とした解説は見事です。昔、このような授業を受けていれば数学に興味を持ったかもしれません。学問として数学も、数学者の感情の満足があった。感情という情が満足しなければ数学は成り立たないということでしょう。だからコンピューターに数学はできないと思います。高校で公文という先生に数学を習ったことがあります。小学生に微積分を教えていると言ってました。数学が解答を得る手段かもしれませんが、今も疑問に思います。公文先生は後に公文式を始める創始者です。

人間の建設9 岡潔・小林秀雄対談

2010-05-17 15:22:08 | 読書
○はじめに言葉
岡  自分には書いておかないと、何を考えたのかわからなくなるようなものです。やはり次々書いていかないと考え進むということはできません。
小林 そうするとやはり言葉が基ですね。
岡 言葉なんです。思索は言葉なんです。言語中枢なしに思索ということはできないでしょう。
小林 着想というものはやはり言葉ですか。
岡 ええ。方程式が最初に浮かぶことは決してありません。方程式を立てておくと、頭がそのように動いて言葉が出てくるのでは決してありません。ところどころ文字を使うように方程式を使うだけです。
小林 考えるというより言葉を探していると言った方がいいのです。ある言葉がヒョッと浮かぶでしょう。そうすると言葉には力がありまして、それがまた言葉を生むのです。私はイディがあって、イディに合う言葉を拾うわけではないのです。ヒョッと言葉が出てきて、その言葉が子供を生むんです。そうすると文章になっていく。

この章はよくわかります。不肖私もそういうふうに書いています。そのようにしか書けないのです。創作だけではなく今書いている文章もそうです。イディ(仏) 考え、着想、観念などの意。(注釈より)。

連載小説「フーテン」第六回

2010-05-17 10:37:39 | 創作日記
連載小説は終了しました。小説「フーテン」(全)をUPしました。左のリンクをクリックして下さい。右クリックで対象をファイルに保存の選択でダウンロードも出来ます。
もし見られないならアクロバットリーダーの最新版をダウンロードしてください。75%表示が見やすいと思います。



人間の建設8 岡潔・小林秀雄対談&1Q84

2010-05-16 13:38:29 | 読書
○数学と詩の相似
小林 岡さんのお考えは、理論とは言えない。一つのヴィジョンですね。私は大変おもしろいと思います。

{ヴィジョンvision(英)ここでは、想像力、洞察力によって思い描かれた像、イメージの意。との注釈がついています。これも読解を助けます。この本の一つの魅力になっています。

小林 岡さんの文章は確信だけが書いてあるのですよ。
岡 確信しない間は複雑で書けない。

1Q84book1を読み返しながら、「アフターダーク」以降村上作品は少し変わったような気がします。地下鉄サリン事件にこちらがハラハラするほどコミットメント(責任をもって関わること)していた。近年の卵の比喩もその延長上にあると思います。そして、1Q84は確信だけが書いてあるように私は思うのです。イメージについても、流れるイメージではなく確信したイメージだけが書いてある。すなわち「確信しない間は複雑で書けない」。こういうかたちで村上文学が社会とコミットメントしていることが強く感じられる作品です。

岡 無いところへはじめて論文を書くのを認める。だから木にたとえると、種から杉を育てることになって、杉からとった材木を組み合わせてものをつくるということをやりません。
小林 そうですか。そうすると詩に似ていますな。
岡 言葉が五十音に基づいてあるとすれば、それに相当するものは数ですね。それからつくられたものが言葉ですね。
小林 新しい数をつくっていくわけですね。
岡 数というものがあるから、数学のことばというものがつくれるわけですね。

確かに今は「杉からとった材木を組み合わせてものをつくる」ようなことばかりやっているように思います。この章は思索する人々にとって今までの方向を変えるぐらい重要な要素を含んでいると思います。私も、確信したことを書こう。「材木を組み合わせてものをつくる」ようなことはしないでおこう。

連載小説「フーテン」第五回

2010-05-16 08:38:47 | 創作日記
連載小説は終了しました。小説「フーテン」(全)をUPしました。左のリンクをクリックして下さい。右クリックで対象をファイルに保存の選択でダウンロードも出来ます。
もし見られないならアクロバットリーダーの最新版をダウンロードしてください。75%表示が見やすいと思います。



インターネットでラジオを聞く

2010-05-15 19:06:33 | 身辺雑記
つい最近インターネットでラジオを聞くことができるようになりました。で阪神ー楽天戦を聞きながら、ウィスキーを飲んでいます。ガジェットをダウンロードすればいちいちネットにつながなくても聞けます。あいまに1Q84フック1を読んでいます。2回目だから大丈夫です。至福の時間。

連載小説「フーテン」第四回

2010-05-15 08:55:20 | 創作日記
連載小説は終了しました。小説「フーテン」(全)をUPしました。左のリンクをクリックして下さい。右クリックで対象をファイルに保存の選択でダウンロードも出来ます。
もし見られないならアクロバットリーダーの最新版をダウンロードしてください。75%表示が見やすいと思います。



小説を縦書きで

2010-05-15 08:51:11 | 創作日記
二年ほど前は縦書きで小説をUPするのは非常にむつかしかった。フリーソフトなどを使って細々とやっていました。でもいまは簡単です。URLの埋め込みも画像ももとの文章に作成しておけば簡単にPDFファイルが作成できます。私のやり方を紹介します。
一太郎で文章を作成→PDF作成のアイコンをクリック(JUST PDF をインストールすると自動的にできます)→PDFファイルの名前をつけて保存→FFFTPでホームページに転送→ブログを書いて転送先のURLを貼り付けます。