サンプレイの宮畑豊会長は、4月3日に肺がんのために逝去されたとのこと。享年81歳。
19才の時、脊髄分離症で1年間の寝たきり生活を経験。医者から「運動は無理」と診断を受ける。「自分で何とかするしかない」と決意し様々な試みの中でボディビルと出会う。
全日本ボディビルコンテストで25回の連続入賞、1981年 NABAロンドン大会・ミスターユニバース ミドル級4位、その他輝かしい記録を打ち立てています。
その後指導者となってからも、その独自のウェイトトレーニング理論は、プロ、アマを通じて信仰者が多い。サンプレイには、大相撲の力士やプロ野球の選手、スポーツアスリートがトレーニングに通ってきて、宮畑豊会長の指導を受けておりました。
宮畑会長には、西武百貨店スポーツ館のトレーニングショップに関わっていた時には、アドバイザーとして公私にわたりお世話になりました。サンプレイではトレーニング方法を細かく指導をしてくれました。誰に対しても公平に接するので皆から尊敬をされておりました。
一時TAMC(東京アマチュア・マジ、シャンズ・クラブ)の会員として登録をしておりました。発表会後の懇親会の時には、キングレコードから発売されたオリジナル曲「ふたり連れ」と「おやじの拳骨」を披露してくれたこともありました。
サンプレイの入口には、2021年に開催された東京オリンピックの柔道で金メダルを獲得したウルフ・アロン選手、ベイカー茉秋選手や大相撲三月場所に初優勝した霧馬山(現大関霧島)のお祝いの吊し幕が掲示されております。
また、長年慶應義塾高校の野球部監督から依頼されて部員たちのトレーニングを担当していたこともあり、今年の夏の甲子園大会で107年ぶりに優勝をしたお祝いの吊し幕も飾られてありました。優勝した時の模様が見られなかったことは残念であったことでしょう。
葬儀はコロナ禍のこともあり家族や親しい人たちで行われたようですが、その後、お別れの会が上野精養軒で開催されたときには800名の人が弔問に訪れたとのこと。宮畑豊会長の人柄が多くの人を集めたお別れの会であったようです。
ご冥福をお祈り申し上げます。
霧馬山と慶應義塾高校野球部優勝祝い幕
東京五輪2021で柔道で優勝した二選手
サンプレイの関係者たち