島田正吾ひとり芝居の案内パンフレット
島田正吾氏は、新国劇を解散した後は、芝居に、テレビに出演をしていた。
晩年は、自分本来のできるものとして新国劇の財産演目を採り出してひとり芝居を演じていました。
ひとり芝居「白野弁十郎」を演じたことが基礎となっている。
この島田正吾の「白野弁十郎」は、早稲田大学の大隈講堂、池袋芸術劇場、新橋演舞場、そしてテレビ放映で何回も観劇した。
その後、島田正吾氏は新橋演舞場で毎年演目を変えて5月29日と30日の二日間ひとり芝居を公演してきました。
このチケットは貴重であり、芸能関係者でもなかなか手に入れることは困難であると聞いていました。
自分は運よく毎年チケットを手に入れてひとり芝居を観劇してきました。
観劇者には、小渕恵三首相や美智子皇后陛下なども来場していた。
演劇関係者や大俳優などの姿も多く見かけた。
また、会場内からは往年の新国劇ファンが芝居のいいところで「島田!」「新国劇!」「大島田!」などの声掛けが出てくるから芝居はさらに盛り上がっていきます。
島田正吾氏は、公演が終了すると舞台から観客へ感謝のスピーチをする。
「私は99歳までひとり芝居を演じていく。100歳になったら新作に挑戦をしたい。いつまでも青年の志を持ち続けたい」と語ると会場内からは万雷の拍手が沸き起こっていました。
◆島田正吾ひとり芝居公演記録
平成3年「白野弁十郎」(85歳)からスタート。
平成4年「白野弁十郎」(86歳)
平成5年「人生劇場」(87歳)
平成6年「伊豆の夜叉王」(88歳)
平成6年「番場の忠太郎」(88歳)
平成7年「一本刀土俵入り」(89歳)
平成8年「殺陣師段平」(90歳)
平成9年「霧の音」(91歳)
平成10年「沓掛時次郎」(92歳)
平成11年「王将」(93歳)
平成12年「荒川の佐吉」(94歳)
平成13年「司法権」(95歳)
平成14年「夜もすがら検校」(96歳)
96歳までひとり芝居を公演してきたことは凄いことです。