ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.9.12 書いて良いことと悪いこと

2011-09-12 21:21:41 | 日記
 ほぼ毎日ブログを書き、コメントを頂き、それにお返事をし、ということを続けながら別の方のブログもいくつか拝読している。

 土曜日の朝、何気なく開いたページに驚くべきコメントを見つけて息が止まりそうになった。
 先月末に脳転移が分かって手術することになった、と書いておられた“ひよこさん”のブログに対して、金曜日の夜遅くに書かれた「お亡くなりになったのですね・・・」というもの。

 まさか・・・、と思ったけれど、確かめようがない。多数の方たちが見ている中、書いて良いことと悪いことの区別がつかない人がいる、とはとても思えないし。こと人の生き死にについて、軽々しく書いたり、不確かなことをさも本当のように書けるものなのだろうか・・・と自問した。
 そんなことはありえないとすれば、それではこのコメントの信ぴょう性は高いものなのか、という疑問も湧いてきて悲痛な思いに駆られてしまう。そんなこんなで複雑な気持ちで、息を殺してその後の様子を見守っていた。

 「本当ですか?」「信じられません」「ショックです・・・」、というコメントが続く中、ある方が「お亡くなりになってないですよ!」と書かれたものが目に飛び込んできた。そしてその日の午後、ご本人が、「今、入院してます。来週、手術です。もう少し、がんばります。」と記事を更新されたのを見て、本当に胸をなでおろした。

 こうした闘病ブログの読者は同じ病気で同じように闘病している人、あるいはその家族等が多いのは当然のことだ。
 同じように辛い治療を頑張っている姿から元気をもらい、沢山の方たちから寄せられるコメントに自分も励まされ、同時に、それが他人事ではなく、将来まさに自分の身に降りかかってくるかもしれないこととして、受け止めるものなのではないだろうか。

 一体どういうつもりで確認もせずに・・・と心底、憤った。
 けれど、とにかく今はひよこさんの手術の成功を陰ながら心から祈りたい。

 と同時に、私もブログを綴るにあたって、書いて良いことと悪いことの区別をもう一度きちんと心していかなくては、と反省する。
 またしても大臣の不用意発言で引責辞任があったが、言って良いことと悪いことの区別も同様だ。一度自分が解き放ってしまった言葉は、音であれ文字であれ、そう簡単には取り返しがつかないのだから・・・。

 ここのところ、また夏に逆戻りしたような青空が続いている。洗濯物がよく乾くのはとても嬉しいことだけれど、暑い中、日だけは確実に短くなっている。なんだか損をしたような気分の毎日だ。あと10日ほどで秋分の日を迎えるのだから、日没が早くなっていくのは当然なのだけれど。

 今日は十五夜。まん丸お月様が美しい。日中の暑さが嘘のように涼しくなっている。
 そして、明後日はまた通院日だ。
コメント (8)
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