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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.4.8 採血レントゲン後診察、カドサイラ(T-DM1) 3回目

2015-04-08 19:48:15 | 治療日記
 3週間ぶりの通院日である。予報通り昨夜から冷たい雨が降り出したかと思うと、今朝はなんと4月の雪になった。桜も凍えそうな最低気温3度、最高気温6度の予想である。家を出るときはかなり本降りの霙。ダウンコートと長靴の完全防備で出かける。あぁ、冬物をクリーニングしておかなくてよかった! こういう時にはズボラが功を奏する。
 そんなお天気の所為か、最寄駅では上下とも電車が遅れている。3分とアナウンスしていたが、結局5分近く。それでも乗換駅で、乗ろうと思っていた始発電車になんとか間に合い、しっかり席も確保した。
 今日のお伴は、伊東明さんの「気にしすぎ症候群」(小学館新書)。帯には「既読スルー」「あの一言」で眠れなくなってしまう人へ-とある。小心者の私は何度も頷きつつ読み進める。新書らしく実に読み易くするすると頁をめくり、あっという間に病院最寄駅に到着。
 
 病院最寄駅では雪でも霙でもなく、雨だった。いかにも田舎から出てきましたという感じの出で立ちだが、背に腹は代えられない。
 病院前の公園は、前回早咲きのおかめ桜が満開だったが、最早すっかり葉だけになっている。病院前のソメイヨシノの並木はまだ花も残しているが、半分は葉桜になっている。冷たい雨に打たれて何とも可哀想だ。
 自動再来受付機前ではそれほど待たずにIDカードを通す。今日は採血の後、3か月ぶりに胸部レントゲン撮影をして腫瘍内科へ行くスケジュール。採血では10分待ちとあるが、15分ほど待っただろうか。久しぶりに男性技師さんに当たる。「(バイアスピリンを飲んでいるけれど)血が止まりにくくなったことはありますか」と問われ、「それほどではないけれど、気付けばあちこち内出血しています」と応える。
 ちょっとチクリとして、いつものように3本採血が無事終了。止血しながらコートやストールを入れたエコバックと長傘、バックと大荷物を両肩に抱えて、エスカレーターで2階のレントゲン受付に移動する。

 レントゲン待合は大混雑で座る椅子もないほど。病棟からも続々と患者さんがやって来る。これは待つな、と覚悟する。30分ほどで1冊目を読み終わり、2冊目を準備した頃、ようやく呼ばれて撮影完了。
 1階に降りて、腫瘍内科へ移動する。3月末の退職、4月の再就職で保険証が変わったが、まだ現物が手元に届いていないので、資格証明書を提出して受付する。
 いつものように、読書に相応しい照明の明るい角の椅子を確保。2冊目は百田尚樹さんの「夢を売る男」(幻冬舎文庫)。帯には「一度でも本を出したいと思ったことがある人は読んではいけない!出版界のタブーに切り込む問題作が早くも文庫化!」とある。新聞広告で見つけて手に取ったが、いやはや面白い。トップブロガーで書籍化する人もいるが、業界から見れば、こういうことなのね、となんだか嫌な気分になる。
 今日はレントゲンで時間を食った所為か、採血からの時間が経っていたとみえて1時間待たずして「中待合へどうぞ」の番号が点滅した。自動血圧測定機で計測すると、119-70、脈拍は80。最近上が100を割ることがなく、血圧が高めに安定してきた。中待合に入ってからも読書を続け、ほぼ1時間待ったところで先生が診察室からお顔を出された。今日も病院に入ってから先生のお顔を見るまでに、たっぷり2時間半近くかかっている。

 「さて、3週間どうでしたか。」と問われ、「おかげさまであの後、胸痛が大分治まってきてコデインは飲まずに済んでいます。相変わらず日に3回ロキソニンを飲んでいましたが、胃が重い感じがするので、数日前から1日2回にし、昨日からは朝だけにしてなんとか凌げています。」と応じる。診察室での検温は6度6分。
 先生からはロキソニンを減らして胃の状況はどうか、と訊かれそれほど変化はないのだが、来週末、人間ドックで胃カメラを予約していることをお話しする。また、3月末の派遣終了に伴い一旦退職し、同じ職場で再就職出来た話もご報告。先生も「良かったですね」と言ってくださる。
 採血結果は特に異常なしとのこと。白血球も肝臓の数値も戻っているようだ。腫瘍マーカーは次回にします、とのこと。気になるレントゲンの結果だが、既に目の前のPC上に1月と今回の画像が2枚並んでいる。「右下の丸い影はあまり変化なし、今まで特に気にしてこなかったが、右上にもあるんですよね。これも特に変化なし。左下の腫瘍茎は明らかに小さく薄くなっています」とおっしゃる。「では、“効いている”ということですね?」と念押しすると、「副作用も強くなさそうだし、このまま続行しましょう」と。「さて、ランマークはどうしましょうか」と言われる。
 カドサイラ(T-DM1)投与の3週間に1度のサイクルに合わせて6週間に1度にして良いかどうか、ということだ。胸痛が落ち着いてきているなら、とりあえず次回は6週間後にして、もしまた痛みが強くなるようなら、通常通り4週間に1度にしてみましょうか、とのこと。先生もカドサイラ(T-DM1)が効いているなら、特にランマークに頼らずとも効果が出てくるのでは、と期待しておられるようだ。

 次回3週間後はちょうど祝日にあたる。先生の外来は通常月水木だが、水曜日の患者さんを全て木曜日に移動してもとてもさばけないので、今回特別に火曜日も外来をしてくださるとのこと。3週間後の火曜日にカドサイラ(T-DM1)の予約が入った。次回は腫瘍マーカー測定の採血後の診察になる。
 3週間分の漢方、整腸剤、ロキソニン、バイアスピリン、デノタスチュアブル等を処方して頂き、化学療法室へ移動する。その間にいつものように夫やお友達に報告メール。

 15分程待って、内側のリクライニングの椅子に案内される。混雑しているので窓側は既に一杯だ。
 お手洗を済ませ、体勢を整えてポートの針刺しを待つ。Kbさんが刺してくださったが、今日もあまり痛くなくてラッキーだ。さらに15分程待って、薬が届き、Okさんが点滴を開始してくださった。体調を問われるが、痛みが治まってきていることを一緒に喜んで頂いた。
 今日も点滴パックは2本。1時間強でカドサイラ(T-DM1)を投与した後、15分の生食で終了だ。終了後の血圧は114-66、脈拍は58で「安定していますね」と言われる。
 抜針もOkさん。今日はちょっと衝撃があったが、それほどではない。痛いランマーク注射もないし、針刺しが採血とポートだけで2回で済み、ストレスフリーである。

 会計に移動して採血、レントゲン、点滴の3割負担で15万円弱のお支払い。
 外は相変わらず雨がしとしと降っている。薬局へ移動するといつになく空いていてラッキー。それでも30分ほど待った。こちらでは前回同様カードが使える3,000円に達しなかったので、現金支払。相変わらず持参したエコバックが一杯になる3週間分の薬だ。

 本日の病院と薬局の滞在時間は合わせて6時間。3時になると大半のレストランではランチタイムが終わってしまう。空いている所を探し、薬を飲んで食事。遅いランチが終わればもう4時近い。

 今日も仕事に行く時と殆ど変わらない時間の帰宅になった。帰りの電車では既に読む本がなく、気付けばウトウトしてしまった。やはり1日通院すると疲れるなあと思う。雨が降っていたのと荷物が多いのとで、最寄駅からは軟弱にもタクシーに乗って帰ってきた。
 今回も熱っぽくもないし、頭も痛くない。胸痛も落ち着いている。胃は重いとはいっても食欲は十分だ。普通に夕食の支度も済ませた。このまま落ち着いて今週も乗り切りたいものだ。
コメント (6)
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