ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.4.23 とりかえしのつかないこと

2015-04-23 19:47:12 | 日記
 先日の会議で上司が言った言葉である。
 上司が若い頃にとてもお世話になった方が先週、職場の不慮の事故で亡くなったという。定年まであと2年を残しての突然の死だそうだ。
 安全確認についてはそれこそ本当に徹底した部署であったというから、一体どうしてそんなことが起きたのか納得できないのだ、と繰り返し首をかしげておられた。
 新聞記事によれば、その職場というのが、奇しくも私が新規採用の頃、同期の友人が配属された職場でもあり(実に30年前の古き良き時代だったのだが)半ドンが退けた土曜日に遊びに誘われたりして、何度か伺ったことがある部署なのだった。もちろん、これだけの歳月が流れているから当時とは様子が違っているとは思うけれど、その頃のいろいろな情景を不思議なくらいリアルに思い出したのである。

 仕事をしていれば、程度の差こそあれ、いわゆるヒヤリハットという経験は誰にでもあるだろう。それをどう捉えるか。まあ、今回セーフだったし、また大丈夫だろうから、ととりあえずそのままにしておくのか、それとも再発防止の改善策を講じ、それを徹底させるのか。
 ちょっとした痛い目で済めば、次に気をつけようでも良いかもしれないけれど、こと命にかかわることであれば、もう何をしてみたところで何を言ったところでとりかえしがつかない。亡くなった方は決して帰ってこない。
 上司の話は、今一度きちんとそういう思いを洗い出して仕事に向き合ってほしい、ということであった。

 突然命を絶たれた方のご冥福をお祈りしながら、またしても人は生身であるという厳然たる事実を突き付けられた。朝、普通に出勤して、仕事をして、そのまま無言の帰宅をするということが、実際に起きるのだ。
 病気を抱えてエンドレスの治療を続けつつも、こうしていまだ生かされている意味を考えながら、改めて日々を大切に過ごしていかなければ・・・と思う出来ごとだった。

 昨日は記事にも書いたとおり、大洗濯をして清々しい気持ちで出かけた。けれど、なんと帰宅する頃には雨がポツポツ降り出してしまった。あいにく折りたたみ傘も持っていなかったので、仕方なくストールを頭に巻いての帰還。帰宅するや否や慌ててベランダ一杯の洗濯物を取り込んだ。
 夫は「レジ袋を1枚持っていると、雨降りの時には被れるし、買い物では2円払わなくてもいいし便利だよ」などとのたまうが、たとえ雨降りであろうと、そんな奇妙な恰好はできる筈もない。だいたい妻がそんな恰好で外を歩いて貴方は平気なの?それに、夫自身がレジ袋を持っているところなど見たこともない(いつもエコバックを持たず、懲りずに2円支払っている。)。他人(ひと)事だと思ってよく言うよ、である。

 今日はお天気のまま雨にはならないという予報。とはいえ、そろそろ紫外線も気になるということで、99%遮光の晴雨兼用傘を差して出かけた。これさえ携えていれば、突然のお天気雨にも対応可能だ。
 そう、季節は足早に春から初夏に向かいつつある。
コメント
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