ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.4.11 ピラティス、大好き

2015-04-11 21:05:24 | ヨガ
 ホットヨガスタジオに通い出して8年半が過ぎた。最初は会費を払うだけの殆ど幽霊会員だったけれど、今では気持ち良い汗をかくと同時に心を穏やかにしたくて、体調と時間が許せば足繁く通うようになっている。

 ヨガやフラ、ルーシーダットン等など色々なクラスがあるが、当初からお気に入りのクラスがピラティスだ。
 ピラティスは、夫には何度も説明しているのだが、どうも「ティラミス?」とか(親父ギャグですみません。)なかなか判ってもらえない。

 Wikipediaによれば「ピラティス・メソッド(Pilates Method)は、1920年代に、ドイツ人従軍看護師ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスが開発したエクササイズである。開発者であるジョセフ氏は“コントロロジー”と名付けていたが、一般的にはピラティスと呼ばれる場合が多い。」という。
 クラスでの座学によれば、ピラティス本人も身体が弱く、自分の健康状態を改善しようとボディコンディショニングに没頭したそうだ。第一次大戦で負傷した兵士たちのリハビリに寄与したエクササイズということで、無理なくゆったりとしたペースで行え、寝たまま座ったままで行う動きも沢山揃っている。そんなところがズボラで体力のない私にフィットしている。

 ピラティスのABCはアライメント、ブレス、コアコントロールだ。
(A)正しい姿勢を意識して、本来あるべき骨や関節の位置配置を意識することで、生活習慣から来る悪い姿勢に起因する肩こりや腰痛などを軽減する。また、このエクササイズをする上で大切なより深い呼吸を行う事が出来る。バランスのとれた良い姿勢には、バランスのとれた筋肉が備わっていくということなのだ。

(B)正しい姿勢を維持することは、肋骨で囲われた左右の肺を目一杯広げやすくし、深い呼吸へと導いていく。ピラティスの呼吸法は胸式ラテラル呼吸と言い、ヨガの腹式呼吸とは異なる。吸う時はゆっくり静かに鼻から吸い、吐く時は口角の筋肉も楽にして、息を静かに吐き出すように顎をリラックスさせた状況で「はー」と長く口から吐いていく。この呼吸は吸った時に肋骨が横に大きく広がり、胸部の脇と背中側に空気が入る。吐いた時は広がった肋骨が編み込まれるように閉じていく。呼吸の改善は、より多くの酸素を取り込み、脳も活性化され、心も身体もリラックスしてくる。

(C)身体の中心を強くしっかりさせること(骨盤や坐骨を支える筋肉を鍛えること)で、身体の歪みを直してバランスを整え、安定した力を発揮できる。四肢を切り落とした身体の中心をコアと呼び、コアを力でコントロールすることをコアコントロールという。正しい姿勢と呼吸法により、腹筋群と脊柱を安定させる“コルセット”が出来てくる。このコルセットによる力のガードルが内蔵を保護し、脊柱を守り、無理なく身体を曲げたりひねったりできるようにしてくれる。

 ヨガと違って、心に効くとかリラックス出来る、というよりも頭を使って(考えながら)神経を集中させて、自分の身体を感じながら身体を動かす。正しい場所に意識を集中させることで、各々の筋肉をより良い状態で鍛えていく。身体の表面の筋肉だけに的を絞るのではなく、より深い部分にあるインナーマッスルを使い、長くすっきりしたバランスのよい筋肉を作りながら、身体全体をすっきりした体型に整えていく効果がある、という。

 と、延々と能書きを記したが、とにかく(楽で)気持ち良いのが一番!である。途中で眠くなってしまう(いつもそうなのだが・・・)くらいだ。

 先日、ピラティスでは結構ハードなインストラクターTさんのクラスに出席したところ、今迄やったことのない動きが何種類かあって新鮮だった。
 帰る時、Tさんから「○○さん、今日は頑張りましたね」と声をかけて頂いた。「今日は初めての動きが多くて・・・」と言うと、「○○さんはコントロールが上手なので、安心して見ていられます。ご自身の身体を丁寧に扱っているのがいいですね」ともったいないお言葉。
 ●●もおだてりゃ木に登る、である。この日はうきうきご機嫌で帰宅した。

 病を抱えてはいるが、ひとつしかない大切な自分の身体。無理せず丁寧にコントロールすることが出来れば、悪い細胞も一緒にうまくコントロール出来るようになるかもしれないな、と思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする