ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.4.1 心機一転、いささかトウが立っていますが・・・

2015-04-01 20:40:04 | 日記
 今日から新年度スタート。法人の新規採用者の着任式だ。
 身分は公務員から法人職員に切り替わるものの、幸いなことに引き続き同じ席で同じ仕事をさせて頂けることになった。フルタイムの正規採用である。

 昨夜は辞令を頂いた後、夫と待ち合わせて、かつてよく行った都心の高層ビルのレストランで退職記念ディナーと洒落こんだ。一番感謝すべきは夫であり、“灯台もと暗し”であってはならないだろう。

 昨年度末10年満期で派遣解消になった職員は、定年退職者以外は全て通常通りの異動で局内局外に散って行った。
 公務員の職を辞し、法人正規職員として採用されるのは私一人のようだ。なんともトウの立ったオバチャン新人ではあるけれど、心機一転、文字通り命ある限りこの職場で働き続け、ここで骨を埋めることになった。

 昨日も書いたとおり、私は昭和の時代の採用だ。
 学生時代に履歴書を書いて以来30年間、転職もせずに働き続けてきたわけだから、今回の採用選考では実にそれ以来の履歴書記入であった。
 面接についてもしかり。面接をさせて頂く側になって久しく、面接を受ける側になったのは大学事務局に転入した時以来19年ぶりのことだった。
 いまさら飾ってみても仕方がないので自然体で・・・を心がけたけれど、やはりいささか緊張した。
 「60歳定年までと言わず、継続雇用で65歳まで頑張ってほしい」というもったいないお言葉まで頂いた。励ましの言葉であるにしても、そうまで言っていただいたことがなんとも有難く、身が縮む思いだった。

 嬉しかったのは何人もの法人プロパーの若い職員たちから「残ってくださってありがとうございます」と言ってもらえたこと。
 派遣で本庁等から異動してくる職員(公務員)は今では最長5年しか仕事が出来ないルールだから、大学は数多くの異動職場の一つにすぎない。一方、法人職員として入職した彼らは、法人内での異動しかない。派遣職員はやっと仕事に慣れた頃にはまた本庁等に戻ってしまう、という状況をずっと見てきた彼らにとって、病気のためとはいえ、ずっとここでやって行くと決めた私は異質に映ったのだろう。

 いつまでこの体調をキープしながら働き続けられるかは神のみぞ知る、である。
 けれど、こうして引き続き働かせて頂けることに感謝しつつ、改めて身を引き締める新年度スタートの日である。

 昨日、突然の退職で、驚かせてしまった方々、大変失礼いたしました。また、お祝いや労いのメール、LINEを頂いた方々、どうもありがとうございました。
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする