ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.10.6 長~い1日 その3 最後のミッションは初オケ合わせ第九の練習

2019-10-06 22:58:06 | 合唱

 今日は今月初めての第九の練習である。これまで東京横断となる東の練習会場が続いていたが、今回は普段私が使っている自宅最寄り駅を走る私鉄沿線で、駅から徒歩1分という有り難い会場であった。とはいうものの実家からの出発なので、JRを2つ乗り換えてようやく目的の私鉄に乗る羽目に。自宅からなら45分ほどで行ける筈が大分遠回りになった。

 いつもより始まりが30分繰り上げられ6時スタート。前半は合唱の練習が1時間半、休憩を挟んでオケ合わせが1時間半。終了時間は9時半の予定であった。
 乗り換えも順調にこなし、予定通りコンビニでサンドイッチを調達し、会場のホールへ。それらしき人たちで溢れている。
 合唱4団体プラス一般公募の方の受付もあり、狭い入り口は大混雑。400人収容のホールを合唱団がほぼ埋め尽くす。350人ものメンバーがいるようだ。
 早速先輩や同期の姿を見つけて席を確保する。お久しぶりの同期や先輩たちの姿も見える。

 まずは定刻どおり合唱練習からスタート。今日の指導はOB・OG合唱団でもご指導頂いているプロの指揮者・Y氏である。いつもの体操と発声練習を終え、発声練習代わりに校歌やカレッジソングで喉を慣らす。続いて速攻でドイツ語指導。さすがドイツ在住7年ということで、カタカナがいきなりネイティヴなドイツ語らしくなる。身体全体を使った(まるで踊っているような)エネルギッシュな指導にどんどん引き込まれる。

 今日はちょっと様子見だけで・・・とか疲れているから口パクで、などと思っていたかもしれない参加者たち(私も当初は疲れないようにほどほどに、と思っていた。)は、あれよあれよという間に普段出ない声が出るようになる。やはり指揮者は偉大だなあと痛感する。ご本人が息切れするほどのアクション、これはもう頑張って歌うしかないでしょう、みたいになるのだから、我ながら単純というかなんというか。

 瞬く間に1時間20分が経ち、これにて合唱単独練習は終了。10分休憩後にオケの指揮者による合唱単独練習が少しだけ挟まるという。
 うーん、今日も誰も夕食を摂ろうとはしないが、薬も飲みたいし、ガス欠になっては歌えないので、一人急いでパクパクと頂く。
 オケの指揮者もまだお若い。30分弱の練習で棒の感じを掴む。ここでオケの人たちがセッティングに。私達がホールの座席を占領しているので、100人からいるオケのメンバーは舞台に譜面台も置けないほどである。バイオリンは椅子に座る奥行きもなく、皆立ったまま弾くようだ。一番後列の管楽器は少し後ろにずれたら、椅子ごと転落しそうで、見ていると怖いほど。

 今日はソリストもいらしていて、初めての全員集合練習だ。
 最初はオケのみの演奏を聴き、遠くに見える指揮者の姿が見えにくい合唱団の人々はその場で立ち始める。ずっと立って歌うのはしんどいし・・・と体力温存を考えていたが、いざ始まると、やはり気持ちが奮い立ってついつい頑張って歌ってしまう。どこにこんな力が残っているのか、と我ながら驚きつつも歌える喜びを体感して、気持ちは高揚する一方。

 気づけば1時間が過ぎ、残り30分を切ったと思いきや、本日はこれで終了とのこと。チラシが出来て、PDFでデータを送ったのでSNS等で拡散をお願いします、と幹事からの事務連絡があり、解散となった。

 同じ方向の同期RさんやSさんと下りの電車に乗り込む。ちょうど私の最寄り駅方面の電車が来たので、そのまま座ることが出来てラッキー。2人は本線に乗り換えるために途中下車してお別れ。

 終了が早かったこともあり、前回東京横断した時より1時間ほど早く帰宅することが叶った。夫に連絡をしたら最寄り駅まで迎えに来てもらえた。あれやこれやと荷物が沢山だったので有り難かった。

 明日から仕事、治療週であるというのに我ながら酔狂である。結局、やり出すとほどほどが出来ない性分である。
 今を精一杯生きること、今やれることは後悔しないようにやり切ること。やらせてもらえる環境と頑張ってくれている自分の心と身体に感謝しつつ、明日からまた新しい一週間を迎えることになる。

 長い、長い日曜日であった。
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2019.10.6 長~い1日 その2 母見舞いとショートステイ先で休息はどこへ・・・

2019-10-06 22:51:20 | 日記

 スタジオ最寄り駅から私鉄でターミナルのJR駅へ、まだお昼には早かったので、母が入院中の病院の最寄り駅までそのまま向かった。お天気はだんだん回復してきて、到着したらもうすっかり止んでいた。

 駅からそのままバスに乗らず、ぶらぶら歩いて前から気になっていたインド・ネパール料理レストランに入った。
 とても繁盛しており、沢山のお客さんで一杯。ラッキーにも2人席が空いていて、すぐに入ることが出来た。夜はどうせコンビニサンドイッチだし、ちょっと贅沢に2種類のカレー、サラダ、ドリンク、デザート付きのレディスセットを注文した。

 チョイスしたのはバターチキンカレーとミックスベジタブルカレー。プレートからはみ出すほどの大きさのアツアツのナンの美味しかったこと。すっかり満足してお腹ごなしに病院まで歩いた。不思議と足の裏も痛まなかった。午前中の学びのおかげだろうか。

 病院で面会受付を済ませ母の病室へ。一般病室に移ってから初めての来訪になる。ちょうど看護師さんがいらしているところで、廊下で暫し待つ。
 母から取り合えず不要なものを受け取ったり、ポストにあった手紙を渡したり、と事務連絡を済ませる。

 お隣の方は下半身が麻痺で、下痢が続いているとのこと。仕切りはカーテン一枚だけで臭いがきつい。母が気持ち悪いと言うので、母の手を取ってデイルームまでゆっくり歩いて移動した。
 先生からはご家族と一緒ならこの階だけでなく、下の売店まで行ってもいいと言われているそうな。今日のお昼に先生が回診に見えたというので、まだいらっしゃるかもしれないとナースステーションに出向いたが、もう捕まらず。

 ショートステイ先との関係で退院の日程調整もあるし、病理結果や退院後のこともお話したかったので、看護師さんに週末に面会させて頂くリクエストをした。

 今日はこれからまだ予定があるので、それに備えて少しでも休息したいからと、母の見舞いは早めに切り上げ、実家を目指すことにした。

 ところが、ショートステイ先からは一向に連絡がなく、電話をするより良いかもと途中に立ち寄ったのが運の尽き。
 ちょうどこの前書類を預けたNさんがいらして対応してくださった。本当は今日施設のドクターが書類を見る予定だったが、説明する事務方がいないためまだ見られていない、返事は早くて明日夕方以降になってしまうという。どんどん日程が迫っているので、本当は入所決定時に行う面談をやらせて頂けますか、とのこと。もちろんこちらもぎりぎりになってやはり受け入れはダメですということになれば、詰んでしまうので承諾するしかない。

 既に出している書類が納められている書類庫はあいにく鍵が閉まっていて今、手元にないため、何度も聞いて申し訳ないが、と事細かにあれこれインタビューされる。
 ただ挨拶していつ頃連絡が頂けるのか聞くだけで5分ほどあれば、と思っていた施設滞在が1時間に及んだ。結局、実家についたのは、次のミッションに出かける時刻まで1時間もない頃。

 父の仏壇に挨拶をし、空気の入れ換えをし、かつらを外して足を伸ばすだけで少しリラックス出来たが、ちょっとお昼寝どころではなく、こうして原稿を下書きしているのだから、我ながらクレージー。いきなり新聞の勧誘が来て、玄関でなく開け放した庭から入ってこられ、かつらの装着が間に合わず、なんだかなあ、という気分に・・・。予定した休息はどこへ、である。
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2019.10.6 長~い1日 その1 ハタフローヨガ・インテンシヴコース第3期4日目 聴講生として出席

2019-10-06 22:44:53 | ヨガ

 今日は、先月聴講生として初参加させて頂いたハタフローヨガ・インテンシヴコース第3期の4日目。もう4週間経ったのだと改めて思う。色々あった9月だったから。
 早起きをして朝食の支度を済ませ、夫とともに摂る。また朝からお腹が緩く心配だ。今朝は最寄り駅まで荷物を持って送ってくれた。
 
 Sさんのスタジオのあるビルに到着すると、もう看板が変わっていた。エレベーターを上がると設えは同じなのに、ここにも見たことない看板があり、今まであった本や張り紙などが全て剥がされていて、ああ、本当にSさんのスタジオではなくなったのだ、としんみりした。

 M先生に笑顔でお迎え頂き、着替えを済ませてスタジオに入る。前回同様3期の受講生11名が扇型に座り、私たち聴講生はその後ろ側に二手に分かれて座る。前回より聴講生の数が増えており、私を入れた2期合わせて12名と人数が逆転している。M先生が「なんだか授業参観に来ている保護者のよう」と上手い例えをされる。

 いつもはスタジオに入ると、ガネーシャ像に手を合わせていたのだけれど、その像もなくなっていて、悲しくなる(代わりにM先生がタイガーアイのミニガネーシャを持ってきてくださっていた。)。

 M先生のリードによりオームの音を3回唱える。一人一人のॐ (オーム)の音がどんどん重なっていき、素晴らしいバイブレーションだ。
 学びが折り返し地点を越えたところで、3期生の気持ちをシェアするところからスタートし、前回学んだパンチャコーシャ(5層の鞘という意味で、私達は一番外側の肉体のみ目にすることが出来る。2層目から先は呼吸、感覚、思考といった目に見えないものばかりである。目に見えないからこそ感性や微細な感覚が必要になってくる。ヨーガが精神性を高める練習といわれる所以だ。私達の学びは暗闇を進みながら光を進めて行く作業といえる。もちろん目に見える肉体も必要で、身体が整っていなければ内側を認識することは出来ない。そして純粋な本質は、全てのものに平等にある。)の復習だ。

 M先生が「ヨーガの智慧・哲学は難しくないが、本当に理解出来ているか、体感を持って暮らせているかが大切だ」と仰る。情報として分かったのではなく、体感して分かったといえてこそ本当に理解出来ているということ。だからこそ、難しいのである。けれど、私達の本質は純粋で穏やかなものであるということを素直に受け止め、それを信じて日々練習を重ねれば必ずその本質に触れることが出来る、という言葉に気持ちを強くする。

 ここから話題はナーディ(プラーナが流れる身体の管、血管リンパ管プラスアルファのもので72,000本あると言われている)やプルシャ(本質)とプラクリティ(それ以外の者全て)等にも及ぶ。

 先生が仰るには、2回聞くと良いとのこと。「この話、もう聞いたし~」とシャットアウトせずに耳を傾ければ、自分がどういう状態にいるかで毎回違うキャッチの仕方ができる。これこそヨーガ哲学の魅力である。繰り返して学ぶことで、実体が出てきたら、人に伝える練習をしましょう、アウトプットすることは自分で理解する上で大切な作業である、ということには、昨日瞑想ヨーガクラスを担当させて頂いた実体験からもとても頷ける。

 外はいつも間にか本降りの雨になっているが、スタジオ内は極めて穏やかな空気感で満ちている。

 いつも行うパタンジャリのチャンティング(サンスクリット語)をホワイトボードにローマ字読みで書いてくださる。みんな必死で書き写す。今時の“カシャッと携帯”で撮影したのはHさんだけだったかも。なぜ最初にチャンティングをするか。自分に、そしてヨーガの教えにこれから学びを始めますという挨拶するためだ。

 今までなんとなく音だけで聞いて唱えていたが、文字で書いてあり、さらにマインドのために、人生のために、肉体のために、パタンジャリ先生ありがとうございます・・・という意訳を伺うと、今までよりより一層唱えるにも熱が入った。

 皆で声を合わせて丁寧に唱えた。今回これだけは録音してOKということで、しっかと記録してきた。
 ここまでで1時間15分。聴講が許された私たちのスタジオ同席時間は終了し、休憩後は3期生が実際に練習する時間になる。

 このところ心配事も多く、色々心穏やかにいられないこともある中、今日は本当にいいタイミングでいいお話を伺うことが出来た。「来て本当に良かったです。」とM先生にお礼のご挨拶をしてはスタジオを後にした。
 
午後からのワークショップに参加する修了生たちは早めのお昼に連れ立って出かけたが、私は次なる目的地があるため、そのまま失礼した。
 外は本降りの雨だったけれど、心がほっこり温かく、不思議なくらい気にならなかった。
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