今日は今月初めての第九の練習である。これまで東京横断となる東の練習会場が続いていたが、今回は普段私が使っている自宅最寄り駅を走る私鉄沿線で、駅から徒歩1分という有り難い会場であった。とはいうものの実家からの出発なので、JRを2つ乗り換えてようやく目的の私鉄に乗る羽目に。自宅からなら45分ほどで行ける筈が大分遠回りになった。
いつもより始まりが30分繰り上げられ6時スタート。前半は合唱の練習が1時間半、休憩を挟んでオケ合わせが1時間半。終了時間は9時半の予定であった。
乗り換えも順調にこなし、予定通りコンビニでサンドイッチを調達し、会場のホールへ。それらしき人たちで溢れている。
合唱4団体プラス一般公募の方の受付もあり、狭い入り口は大混雑。400人収容のホールを合唱団がほぼ埋め尽くす。350人ものメンバーがいるようだ。
早速先輩や同期の姿を見つけて席を確保する。お久しぶりの同期や先輩たちの姿も見える。
まずは定刻どおり合唱練習からスタート。今日の指導はOB・OG合唱団でもご指導頂いているプロの指揮者・Y氏である。いつもの体操と発声練習を終え、発声練習代わりに校歌やカレッジソングで喉を慣らす。続いて速攻でドイツ語指導。さすがドイツ在住7年ということで、カタカナがいきなりネイティヴなドイツ語らしくなる。身体全体を使った(まるで踊っているような)エネルギッシュな指導にどんどん引き込まれる。
今日はちょっと様子見だけで・・・とか疲れているから口パクで、などと思っていたかもしれない参加者たち(私も当初は疲れないようにほどほどに、と思っていた。)は、あれよあれよという間に普段出ない声が出るようになる。やはり指揮者は偉大だなあと痛感する。ご本人が息切れするほどのアクション、これはもう頑張って歌うしかないでしょう、みたいになるのだから、我ながら単純というかなんというか。
瞬く間に1時間20分が経ち、これにて合唱単独練習は終了。10分休憩後にオケの指揮者による合唱単独練習が少しだけ挟まるという。
うーん、今日も誰も夕食を摂ろうとはしないが、薬も飲みたいし、ガス欠になっては歌えないので、一人急いでパクパクと頂く。
オケの指揮者もまだお若い。30分弱の練習で棒の感じを掴む。ここでオケの人たちがセッティングに。私達がホールの座席を占領しているので、100人からいるオケのメンバーは舞台に譜面台も置けないほどである。バイオリンは椅子に座る奥行きもなく、皆立ったまま弾くようだ。一番後列の管楽器は少し後ろにずれたら、椅子ごと転落しそうで、見ていると怖いほど。
今日はソリストもいらしていて、初めての全員集合練習だ。
最初はオケのみの演奏を聴き、遠くに見える指揮者の姿が見えにくい合唱団の人々はその場で立ち始める。ずっと立って歌うのはしんどいし・・・と体力温存を考えていたが、いざ始まると、やはり気持ちが奮い立ってついつい頑張って歌ってしまう。どこにこんな力が残っているのか、と我ながら驚きつつも歌える喜びを体感して、気持ちは高揚する一方。
気づけば1時間が過ぎ、残り30分を切ったと思いきや、本日はこれで終了とのこと。チラシが出来て、PDFでデータを送ったのでSNS等で拡散をお願いします、と幹事からの事務連絡があり、解散となった。
同じ方向の同期RさんやSさんと下りの電車に乗り込む。ちょうど私の最寄り駅方面の電車が来たので、そのまま座ることが出来てラッキー。2人は本線に乗り換えるために途中下車してお別れ。
終了が早かったこともあり、前回東京横断した時より1時間ほど早く帰宅することが叶った。夫に連絡をしたら最寄り駅まで迎えに来てもらえた。あれやこれやと荷物が沢山だったので有り難かった。
明日から仕事、治療週であるというのに我ながら酔狂である。結局、やり出すとほどほどが出来ない性分である。
今を精一杯生きること、今やれることは後悔しないようにやり切ること。やらせてもらえる環境と頑張ってくれている自分の心と身体に感謝しつつ、明日からまた新しい一週間を迎えることになる。
長い、長い日曜日であった。