昨日は午前中仕事に出て、午後は在宅勤務。一昨日、免許更新で出かけた折、雨に濡れながら行く先々で空調に冷やされたせいか喉が痛み、葛根湯を飲み始めた。今日は通院なので、出来れば夜のボディバランスヨガのクラスに出て、夕食は外で済ませてそのまま前泊したいと思ったいた。けれど、とても疲れてヨガに行く元気はなく、勤務を終えた後はパパっと夕食を作り、夫の帰宅を待った。夕食後は夫に駅まで送ってもらって、前泊のため病院最寄り駅に向かった。
本を一冊しか持っていなかったので、乗り換えの駅ナカで文庫を1冊購入。行きの車内は前回の移動より1時間ほど早いが、かなり人が多く、もうすっかりコロナ騒ぎ以前と同じ感じ。座席を確保して車内で中島京子さんほかの「黒い結婚 白い結婚」(講談社文庫)を読み始めた。帯には「7人の作家が描く結婚のウラとオモテ」とある。黒が4編、白が3編である。最初の1編は窪美澄さんの「水際の金魚」。最初からかなりダークである。が、面白い。これは今晩中に全部読んでしまうかもしれない、と頁を繰っているうちに病院最寄り駅に到着する。かなり多くの人たちが家路を急いでいる。
泊まるのは前回と同じホテル。ビニールカーテンがかかったチェックインカウンターで手続きを済ませたが、メディカルチェックシートはなくなっていた。部屋に入り、お茶を飲みながら本の続きを読んでしまう。裏表紙には「結婚すれば、幸せになれると思ってた。ゴールだと信じて飛び込んだ結婚。そこからスタートするのは、甘い生活?辛い毎日?一筋縄ではいかない、幸不幸表裏一体、それでもなぜ人は結婚するのか?その謎に7人の作家が迫ります。黒から読むか、白から読むか、それとも交互に読むか。後味はあなた次第です。」とあったが、私は何の工夫もなく順序通り黒4編を読んでから、そのまま白3編を読んだ。
黒ではどのお話にもうーんと唸らされたが、中島さんの「家猫」がさすがだった。白は前半と違って少し明るく救いがあり、トリの成田名璃子さんの「いつか、二人で。」が私としては一番良かった。そんなわけで後味は良かったかな・・・。
ということで、2時間ほど読書に費やしてしまい、慌ててお風呂に入って電気を消したのは、いつもよりは若干早かったけれど、結構遅い時間になっていた。明け方お手洗いに起きて二度寝して、モーニングコールで目覚めた。今朝はお腹が壊れていなくてひとまず安堵。
足湯を済ませ、身支度を整え、レストランに降りる。今朝も空いている。私以外4人しかいなかった。しーんと静まり返って、各々がもくもくと食事を摂り、終わるとマスクを着けて席を立つ。いつものように窓際に座ったが、窓が開いていて風が入ってくる。まだ雨は降っていないようだ。
朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウトした。食後はお腹が緩くなるのはいつものパターン。
朝食時は雨が降っていなかったのに、外は霧雨のような濡れる雨が横から降っている。びしょびしょと濡れる。天気予報では夜まで降らないと言っていたのに・・・。涼しいのでマスクの鬱陶しさがそれほど気にならないのがせめても、である。
IDカードを通す列で若干並ぶ。今日は採血があるので、まずは採血受付へ。5人ほど待っていて7分待ちと出ていた。態勢を整えて採血室へどうぞ、と番号が出るまで本当に7分だった。
採血室に入れる人数は待合い椅子は3人掛けが2脚、で6人のところ、真ん中の席を開けて4人だけにしている。今日は初めての男性だった。名札をつけていないので名前も分からないし、技師さんなのか看護師さんなのかも不明。ご挨拶も特になかった。今日はフルセットの5本。針刺しからちょっと痛み、ずっと違和感が残った。当然抜く時も痛い。ちょっとブルーなスタート。
止血をしたまま向かいの腫瘍内科へ向かう。受付はすんなりだ。今月初めてではないのに、なんだかぼーっとして保険証を出してしまった。問診票の追加を頂き、その場でせきや息切れ「あり」、かぜっぽいにも「あり」に〇をした。待合い椅子は間隔を置いて座っていられる。
昨日買った住野よるさんの「青くて痛くて脆い」(角川文庫)を読み始める。通路側の新刊に平積みでどーんと置いてあったのでろくに見ないでレジに進んだのだけれど、8月末に若手俳優のダブル主演で映画化だそうだ。住野さんはいわゆる「キミスイ」の作者(本は読んでいないが、WOWOWで映画は観た。)で、若い人たちに圧倒的な人気があるようだ。男性だということも今日初めて知った。
物語は主人公、楓の回想調で始まる。裏表紙には「傷つくことの痛みと青春の残酷さを描き切った」とあるが、なるほどなかなか面白い。10代の痛々しさを思い返しながら、胸が疼く。映画館にはもう4か月近く足を運んでいない。こんなに長く映画を観に行かなかったのは初めてだ。そろそろ行きたいな、と思う。
1時間ほど読んで切りのいいところで血圧測定。116-67、脈拍は84。
今日は混んでいるようだ。1時間半たっぷり待ってようやく「中待合いへどうぞ」に番号が掲示板に出た。荷物を抱えて移動。20分ほどして先生がお顔を出され、診察室へ入った。「おはようございます。」とご挨拶をして、荷物をカゴに入れながら席に着く。
席に着くといつものように「さて、いかがでしたか。」と問われ、「相変わらずの下痢です。」と答える。「うーん、やはり下痢ですか・・・」と先生。「痛みはどうですか、咳は?」と訊かれ「いつもの痛み(胸骨辺り)とは違う場所(肋骨辺り)があります。そして一度咳が出始めるとなかなか止まりません。息苦しさもあります。痺れも変わらずで・・・。」と報告。体温は6度8分。
PCの画面には採血結果の数値が並んでおり、先生の次のクリックでグラフに変わる。「腫瘍マーカーは上がっていますね。」と。ということで、治療変更である。「院内の薬事委員会の審査が終わり、レジメンも迅速申請を出しましたが、次回3週間後7月15日も間に合わないかもしれない。製薬会社の市販後調査が必要で薬剤部と詰めているのですが・・・」とのこと。「ただ○○さん以外にもエンハーツを使いたい患者さんはおられるので、7月15日に出来そうなら投与するということでいいですか」と問われ、頷く。
よって今日は普通通りにパージェタ、ハーセプチンである。前回の話だと7月1日か8日に使えるなら今日は治療なしで、とのことだったが、1、8日に使える可能性がゼロどころか15日も危ういらしい。15日は使えればエンハーツ、念のためパージェタ、ハーセプチンの予約も入れてくださったようだ。「ただ、下痢がねえ・・・」とのこと。
イリノテカンほどではないけれど、下痢が酷いようだ。(エンハーツは)ハーセプチンに搭載されているので血液中にはあまりデルクステカン(抗がん剤)の成分は入らない筈ですが。吐き気も出るので、特に○○さんは出やすいので、がっつり吐き気止めも入れて対策しましょう。」とのこと。今でさえ下痢が酷いのに、それに加えて吐き気と脱毛も。うーん、分子標的治療薬というよりも、もろに抗がん剤である・・・とちょっとテンションを下げていたら「〇〇さんは副作用も出やすいけれど、良く効きますからね」とフォローしてくださった。
採血は、マーカー上昇以外は特に大きな問題はなさそうだ。好中球減少のタイミングは、カドサイラは翌週だったけれど、エンハーツは2週間後が要注意、らしい。製薬会社からは6週から12週に1度はCT撮影をして間質性肺炎のチェックをするようにという指示もあるそうだが、毎回CTというわけにもいかないので、次回エンハーツを投与出来たらエンハーツ使用前チェックのためにレントゲン撮影をするように、そして帰りに身長・体重を測っておいてください、1キロ当たり5.4㎎が基準です、と言われた。
次回は採血ありで、処方薬は今回もぴったり21日分。ご挨拶をして席を立った。
化学療法室へ入ると、1つ置きに座ってお二人が待っていた。LINEに繋がるシステムで受付を済ませ、お手洗いへ。10分ほどして看護助手さんから「身長体重を測りましょう」と案内される。身長は165.7センチ、体重は風袋毎で45.9キロ。そして窓際奥から2番目の席に案内された。
荷物を整理し、10分ほどするとヘルプのSさんが針刺しに見えた。やはり今日もちょっと痛む。「今日も混んでいますね」と言うと、「大分お待たせしてすみません。もうお薬が届いていたようですから間もなく始められます。」とのこと。
10分ほどするとOkさんから薬が届いた。「お久しぶりです」と暫しお話し。曰くエンハーツは、カドサイラより副作用がきついようだ。「今、既に(下痢等の)副作用を抱えている〇〇さんが、更に出てくるだろう副作用とどう折り合いをつけていくのか、私たちも皆で気を付けてフォローしていきます。」との力強いコメントを頂けた。脱毛も半分程度出現ということだし、間質性肺炎も1割弱。あれこれ引き受けていたらなかなか辛いものがある。今日は途中で薬剤師さんも見えて「次回3週間後に使えるといいですね」とのこと。
2剤併用の治療は23クール目。点滴棒には2本の250mlの薬液パックと50mlの生理食塩水の小さなパック、シリンジ。パージェタで始まり、ハーセプチンを挟み、最後に生理食塩水で流すというレジメンも、いよいよこれで最後になりそうだ。
最後の生理食塩水になったところで、久しぶりにCさんが血圧測定にみえる。終了時の血圧は117-70、脈拍は65。仕事のことなどを少しお喋り。抜針はKwさん。息子さんの大学は、前期はずっとオンラインだそうだ。やはりドンっと強い衝撃で、ちょっと涙ぐむ。今日は針刺しのアンラッキーデーだった。
その後、まずはお手洗いを済ませ、荷物をまとめて会計へ移動する。それほど混んでいなくてほっとする。番号札を頂くのにも並ばず、待合い椅子の場所を確保して処方箋を薬局に送るテーブルまで移動して、問題なく送付。
10分ほどで番号が出て、自動支払機へ。お支払いはカードで10万弱。
病院を出ると、太陽燦燦。ムワッとした湿気を含んだ暑い空気だ。朝は予想外に雨傘になった日傘を差す。冷房対策のカーディガンはバッグに突っ込み、七分袖のブラウス1枚でも汗ばむ。薬局で「病院から処方箋を送りました。」と言って番号札を頂く。3,4人が待っている。
今日も30分ほどで呼んで頂けた。「タリージェはその後効いていますか。」と問われ、「あまり、実感できません。また薬が変わるので、吐き気止め等が加わりそうです。効いてくれるといいのですが。今痺れ止めで漢方2種、ビタミン剤、そしてタリージェの4種を飲んでいるので、これが減れば大分違うのですが。」と言う。「もう少しすると効いてくるかもしれませんからね・・・」と言われる。そうならよいのだけれど。
3,000円ちょっとをカード支払い。今日も大きな袋一杯の大量の薬を受け取る。荷物が重い。本日の病院と薬局の滞在時間は合計で6時間半強。さすがに草臥れているしお腹はペコペコ。
帰路、マスクの息苦しさを感じながら大荷物で駅を目指す。お腹を壊すのが心配なので、空腹を我慢してそのまま電車に乗って乗換駅でランチをすることに。蒸し暑い。マスクも鬱陶しい。左手で日傘、右手にはバッグと手提げ。足の裏は変わらずジリジリチリチリと痛む。
念のため帰りは各駅停車に乗って、無事乗換駅まで。3週間前にテイクアウトしかやっていなかった紅茶専門店は無事営業再開していてゆっくりランチが頂けた。食後、お店を出ると、向かいのかつらショップの担当のNさんの姿を見つけたので「次回から薬が変わるので、またお世話になります。」とご挨拶してきた。
生協からは今回も若干欠品連絡メールが来ていたが、玄関前に積み上げられていたものを取り込んで、冷蔵庫等に収納を終えたら、がっくり。
最低限の片づけものをしてソファで横になる。夫が帰ってきた時はウツラウツラしていた。結局2時間ほど寝てしまい、その後母にご機嫌伺いの電話。母も今日は泌尿器科の経過観察だったのだが、無事問題なしとのこと。次回は3か月後に術後1年のCT検査だそうだ。来月は外科の経過観察だそうで、病院ばかりとブツブツ言っていたが、86歳、それで済んでいるのだから立派でしょう、と。
昼食がかなり遅かったので食欲はないし、疲れているし、で夕食はまたしても夫に作らせてしまった。
明日1日出勤すれば金曜日からはお楽しみ、数か月ぶりのお出かけが待っている。もうひと踏ん張り、頑張ろう。
本を一冊しか持っていなかったので、乗り換えの駅ナカで文庫を1冊購入。行きの車内は前回の移動より1時間ほど早いが、かなり人が多く、もうすっかりコロナ騒ぎ以前と同じ感じ。座席を確保して車内で中島京子さんほかの「黒い結婚 白い結婚」(講談社文庫)を読み始めた。帯には「7人の作家が描く結婚のウラとオモテ」とある。黒が4編、白が3編である。最初の1編は窪美澄さんの「水際の金魚」。最初からかなりダークである。が、面白い。これは今晩中に全部読んでしまうかもしれない、と頁を繰っているうちに病院最寄り駅に到着する。かなり多くの人たちが家路を急いでいる。
泊まるのは前回と同じホテル。ビニールカーテンがかかったチェックインカウンターで手続きを済ませたが、メディカルチェックシートはなくなっていた。部屋に入り、お茶を飲みながら本の続きを読んでしまう。裏表紙には「結婚すれば、幸せになれると思ってた。ゴールだと信じて飛び込んだ結婚。そこからスタートするのは、甘い生活?辛い毎日?一筋縄ではいかない、幸不幸表裏一体、それでもなぜ人は結婚するのか?その謎に7人の作家が迫ります。黒から読むか、白から読むか、それとも交互に読むか。後味はあなた次第です。」とあったが、私は何の工夫もなく順序通り黒4編を読んでから、そのまま白3編を読んだ。
黒ではどのお話にもうーんと唸らされたが、中島さんの「家猫」がさすがだった。白は前半と違って少し明るく救いがあり、トリの成田名璃子さんの「いつか、二人で。」が私としては一番良かった。そんなわけで後味は良かったかな・・・。
ということで、2時間ほど読書に費やしてしまい、慌ててお風呂に入って電気を消したのは、いつもよりは若干早かったけれど、結構遅い時間になっていた。明け方お手洗いに起きて二度寝して、モーニングコールで目覚めた。今朝はお腹が壊れていなくてひとまず安堵。
足湯を済ませ、身支度を整え、レストランに降りる。今朝も空いている。私以外4人しかいなかった。しーんと静まり返って、各々がもくもくと食事を摂り、終わるとマスクを着けて席を立つ。いつものように窓際に座ったが、窓が開いていて風が入ってくる。まだ雨は降っていないようだ。
朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウトした。食後はお腹が緩くなるのはいつものパターン。
朝食時は雨が降っていなかったのに、外は霧雨のような濡れる雨が横から降っている。びしょびしょと濡れる。天気予報では夜まで降らないと言っていたのに・・・。涼しいのでマスクの鬱陶しさがそれほど気にならないのがせめても、である。
IDカードを通す列で若干並ぶ。今日は採血があるので、まずは採血受付へ。5人ほど待っていて7分待ちと出ていた。態勢を整えて採血室へどうぞ、と番号が出るまで本当に7分だった。
採血室に入れる人数は待合い椅子は3人掛けが2脚、で6人のところ、真ん中の席を開けて4人だけにしている。今日は初めての男性だった。名札をつけていないので名前も分からないし、技師さんなのか看護師さんなのかも不明。ご挨拶も特になかった。今日はフルセットの5本。針刺しからちょっと痛み、ずっと違和感が残った。当然抜く時も痛い。ちょっとブルーなスタート。
止血をしたまま向かいの腫瘍内科へ向かう。受付はすんなりだ。今月初めてではないのに、なんだかぼーっとして保険証を出してしまった。問診票の追加を頂き、その場でせきや息切れ「あり」、かぜっぽいにも「あり」に〇をした。待合い椅子は間隔を置いて座っていられる。
昨日買った住野よるさんの「青くて痛くて脆い」(角川文庫)を読み始める。通路側の新刊に平積みでどーんと置いてあったのでろくに見ないでレジに進んだのだけれど、8月末に若手俳優のダブル主演で映画化だそうだ。住野さんはいわゆる「キミスイ」の作者(本は読んでいないが、WOWOWで映画は観た。)で、若い人たちに圧倒的な人気があるようだ。男性だということも今日初めて知った。
物語は主人公、楓の回想調で始まる。裏表紙には「傷つくことの痛みと青春の残酷さを描き切った」とあるが、なるほどなかなか面白い。10代の痛々しさを思い返しながら、胸が疼く。映画館にはもう4か月近く足を運んでいない。こんなに長く映画を観に行かなかったのは初めてだ。そろそろ行きたいな、と思う。
1時間ほど読んで切りのいいところで血圧測定。116-67、脈拍は84。
今日は混んでいるようだ。1時間半たっぷり待ってようやく「中待合いへどうぞ」に番号が掲示板に出た。荷物を抱えて移動。20分ほどして先生がお顔を出され、診察室へ入った。「おはようございます。」とご挨拶をして、荷物をカゴに入れながら席に着く。
席に着くといつものように「さて、いかがでしたか。」と問われ、「相変わらずの下痢です。」と答える。「うーん、やはり下痢ですか・・・」と先生。「痛みはどうですか、咳は?」と訊かれ「いつもの痛み(胸骨辺り)とは違う場所(肋骨辺り)があります。そして一度咳が出始めるとなかなか止まりません。息苦しさもあります。痺れも変わらずで・・・。」と報告。体温は6度8分。
PCの画面には採血結果の数値が並んでおり、先生の次のクリックでグラフに変わる。「腫瘍マーカーは上がっていますね。」と。ということで、治療変更である。「院内の薬事委員会の審査が終わり、レジメンも迅速申請を出しましたが、次回3週間後7月15日も間に合わないかもしれない。製薬会社の市販後調査が必要で薬剤部と詰めているのですが・・・」とのこと。「ただ○○さん以外にもエンハーツを使いたい患者さんはおられるので、7月15日に出来そうなら投与するということでいいですか」と問われ、頷く。
よって今日は普通通りにパージェタ、ハーセプチンである。前回の話だと7月1日か8日に使えるなら今日は治療なしで、とのことだったが、1、8日に使える可能性がゼロどころか15日も危ういらしい。15日は使えればエンハーツ、念のためパージェタ、ハーセプチンの予約も入れてくださったようだ。「ただ、下痢がねえ・・・」とのこと。
イリノテカンほどではないけれど、下痢が酷いようだ。(エンハーツは)ハーセプチンに搭載されているので血液中にはあまりデルクステカン(抗がん剤)の成分は入らない筈ですが。吐き気も出るので、特に○○さんは出やすいので、がっつり吐き気止めも入れて対策しましょう。」とのこと。今でさえ下痢が酷いのに、それに加えて吐き気と脱毛も。うーん、分子標的治療薬というよりも、もろに抗がん剤である・・・とちょっとテンションを下げていたら「〇〇さんは副作用も出やすいけれど、良く効きますからね」とフォローしてくださった。
採血は、マーカー上昇以外は特に大きな問題はなさそうだ。好中球減少のタイミングは、カドサイラは翌週だったけれど、エンハーツは2週間後が要注意、らしい。製薬会社からは6週から12週に1度はCT撮影をして間質性肺炎のチェックをするようにという指示もあるそうだが、毎回CTというわけにもいかないので、次回エンハーツを投与出来たらエンハーツ使用前チェックのためにレントゲン撮影をするように、そして帰りに身長・体重を測っておいてください、1キロ当たり5.4㎎が基準です、と言われた。
次回は採血ありで、処方薬は今回もぴったり21日分。ご挨拶をして席を立った。
化学療法室へ入ると、1つ置きに座ってお二人が待っていた。LINEに繋がるシステムで受付を済ませ、お手洗いへ。10分ほどして看護助手さんから「身長体重を測りましょう」と案内される。身長は165.7センチ、体重は風袋毎で45.9キロ。そして窓際奥から2番目の席に案内された。
荷物を整理し、10分ほどするとヘルプのSさんが針刺しに見えた。やはり今日もちょっと痛む。「今日も混んでいますね」と言うと、「大分お待たせしてすみません。もうお薬が届いていたようですから間もなく始められます。」とのこと。
10分ほどするとOkさんから薬が届いた。「お久しぶりです」と暫しお話し。曰くエンハーツは、カドサイラより副作用がきついようだ。「今、既に(下痢等の)副作用を抱えている〇〇さんが、更に出てくるだろう副作用とどう折り合いをつけていくのか、私たちも皆で気を付けてフォローしていきます。」との力強いコメントを頂けた。脱毛も半分程度出現ということだし、間質性肺炎も1割弱。あれこれ引き受けていたらなかなか辛いものがある。今日は途中で薬剤師さんも見えて「次回3週間後に使えるといいですね」とのこと。
2剤併用の治療は23クール目。点滴棒には2本の250mlの薬液パックと50mlの生理食塩水の小さなパック、シリンジ。パージェタで始まり、ハーセプチンを挟み、最後に生理食塩水で流すというレジメンも、いよいよこれで最後になりそうだ。
最後の生理食塩水になったところで、久しぶりにCさんが血圧測定にみえる。終了時の血圧は117-70、脈拍は65。仕事のことなどを少しお喋り。抜針はKwさん。息子さんの大学は、前期はずっとオンラインだそうだ。やはりドンっと強い衝撃で、ちょっと涙ぐむ。今日は針刺しのアンラッキーデーだった。
その後、まずはお手洗いを済ませ、荷物をまとめて会計へ移動する。それほど混んでいなくてほっとする。番号札を頂くのにも並ばず、待合い椅子の場所を確保して処方箋を薬局に送るテーブルまで移動して、問題なく送付。
10分ほどで番号が出て、自動支払機へ。お支払いはカードで10万弱。
病院を出ると、太陽燦燦。ムワッとした湿気を含んだ暑い空気だ。朝は予想外に雨傘になった日傘を差す。冷房対策のカーディガンはバッグに突っ込み、七分袖のブラウス1枚でも汗ばむ。薬局で「病院から処方箋を送りました。」と言って番号札を頂く。3,4人が待っている。
今日も30分ほどで呼んで頂けた。「タリージェはその後効いていますか。」と問われ、「あまり、実感できません。また薬が変わるので、吐き気止め等が加わりそうです。効いてくれるといいのですが。今痺れ止めで漢方2種、ビタミン剤、そしてタリージェの4種を飲んでいるので、これが減れば大分違うのですが。」と言う。「もう少しすると効いてくるかもしれませんからね・・・」と言われる。そうならよいのだけれど。
3,000円ちょっとをカード支払い。今日も大きな袋一杯の大量の薬を受け取る。荷物が重い。本日の病院と薬局の滞在時間は合計で6時間半強。さすがに草臥れているしお腹はペコペコ。
帰路、マスクの息苦しさを感じながら大荷物で駅を目指す。お腹を壊すのが心配なので、空腹を我慢してそのまま電車に乗って乗換駅でランチをすることに。蒸し暑い。マスクも鬱陶しい。左手で日傘、右手にはバッグと手提げ。足の裏は変わらずジリジリチリチリと痛む。
念のため帰りは各駅停車に乗って、無事乗換駅まで。3週間前にテイクアウトしかやっていなかった紅茶専門店は無事営業再開していてゆっくりランチが頂けた。食後、お店を出ると、向かいのかつらショップの担当のNさんの姿を見つけたので「次回から薬が変わるので、またお世話になります。」とご挨拶してきた。
生協からは今回も若干欠品連絡メールが来ていたが、玄関前に積み上げられていたものを取り込んで、冷蔵庫等に収納を終えたら、がっくり。
最低限の片づけものをしてソファで横になる。夫が帰ってきた時はウツラウツラしていた。結局2時間ほど寝てしまい、その後母にご機嫌伺いの電話。母も今日は泌尿器科の経過観察だったのだが、無事問題なしとのこと。次回は3か月後に術後1年のCT検査だそうだ。来月は外科の経過観察だそうで、病院ばかりとブツブツ言っていたが、86歳、それで済んでいるのだから立派でしょう、と。
昼食がかなり遅かったので食欲はないし、疲れているし、で夕食はまたしても夫に作らせてしまった。
明日1日出勤すれば金曜日からはお楽しみ、数か月ぶりのお出かけが待っている。もうひと踏ん張り、頑張ろう。