前の現場打ち合わせのときから大分進みましたよとS建さんが言っていたので、見にいってみた。駐車場の突き当たりのブロックが積み終わって、階段のけこみもできていた。駐車場とアプローチがいっしょになっているので、今より車がとってもいれやすそうだ。
ところで、この基礎工事はひとりの職人さんだけで進めているのだという。急ぎの現場では3、4人を入れることもあるそうだが、この人の場合、ひとりでこつこつと妥協を許さないで作業して、いい仕事をされるのだと社長さんがおっしゃっていた。コンクリの根入れの深さなど、ちゃんとチェックしておいたほうがいいと本に書いてあったが、この方なら心配なさそうだ。
帰りに東のほうの池を見ていこうと思い、車で池の横の道へ入っていったのだが、すぐに道幅は車幅ぎりぎりにせまくなり、おまけにくねくねと曲がっていて、どちらを向いて走っているのかわからなくなってしまった。道の両側はすっかり里山に変わり、うぐいすの声まで聞こえてくる。家から数百メートル行っただけで、山の中とは! しかも、その山の中のちょっとひらけた工事現場にはなぜか「テロ防止対策実施中(正確にはちがったかも)」などという看板が…… うーむ、山の中に秘密の政府施設を建設中なのだろうか(^^;)。
それはさておき、家のそばの信号から池のほうへ続く道は、なんと各務原パークウェイという名(大げさだな)がついていて、実際はじめて走ったときは、岐阜県のもっと北のほうの山の中を走っているような気分になったものだった。
朝9時に現場へ行って、S建さんと工事について打ち合わせをした。石垣の上に積むブロックについてと、階段について。思ったより道路との高低差があったので、まっすぐの予定だった階段を玄関に向けてカーブさせるという。そのほうがしゃれた感じがしないでもない。
じつは、昨日も今朝も買い物をする時間がなかったので、職人さんたちに差し入れを持っていけなくてわるいなと思いつつ出かけていったのだが、なんと今日は工事はしていなかった。農作業をしたいので、今日は休ませてほしいと言われたそうだ。そうか、兼業なのか(笑)。
はずした石垣は、今日はもう駐車場のほうまで積んであった。あとはコンクリートで固めて、その上にブロックを積むことになる。それと、土地の高さがじゅうぶんあるので、表面の土をけずって捨てるそう。雑草が生えていた土がなくなって、きれいになります、と。地鎮祭のころ、タンポポがいっぱい咲いてたけど、来年は咲かないのね。
工事がどれくらい進んでいるか、現場をのぞいてきた。日曜だから、もちろん工事はお休み。駐車場スペースが掘り終わって、そこに積んであった岩がごろごろ転がっていた。この岩を今度は駐車場の横に積むことになる。それにしても、静かでいいところ。
今住んでいるところも、静かな住宅地ではあるが……。今の借家は、すきま風が入って寒いし、夏は西日がさして暑いし、だだっぴろいのに間取りが悪くて使い勝手がよくないが、ひとつだけいい点がある。それは、大きな音で音楽をかけられるということ。家と家との間隔が広く、土地の段差や広い庭、物置などでうまくさえぎられて、近所に気兼ねせずにかなり大きな音で音楽を聞いたり、映画を見たりできる。ここから引っ越すとすると、どこへ行っても、ここほど大きな音で音楽をかけられないだろうなというのが、音楽が好きなわたしにとって、難点だった。でも、FPの家は断熱だけでなく、防音にもすぐれているらしい。だから、引っ越しても今までどおり、大きな音で音楽が聞けそうだ。ただ家の中の音は響きやすいそうだが、一人暮らしにはあんまり関係ない。
S建さんから、明日(5月9日)から掘り方等の工事を始めますというメールが来ていた。最初は隣地との境界の擁壁を作ったり、駐車場を道路を同じ高さまで掘りさげたりという工事で、そんなにおもしろみがないかもしれないが、やっぱり気になる。次の休みに買い物に行くとき、回り道して見にいってみよう。