ここの町内では、空き地の地主は初夏と秋に草刈をすることが義務付けられている。
もさもさだったうちの斜め裏の土地も、2、3日前に草が刈られた。
そこにすずめが群れ集っているのだが、そのようすを一段低くなったうちの土地から
のら猫がじっとようすをうかがっているのに気づいた。
窓ガラスを叩いて追い払ってから、急いで猫がすわっていた場所を見にいくと、
案の定、芽を出したばかりのサニーレタスがつぶされていた。
庭のその角は、雑草がなくなると、猫が空き地からうちの土地へ下りてくる
通り道になるのだ。それで百均で買った猫の忌避剤をまいておいたのだが、
くさい臭いくらいでは通行を防ぐことはできなかったようで、
柔らかい地面には猫の足跡がいくつも残っていた。
さっと駆け抜けていくから、臭さもあまり気にならないのだろうと思っていたが、
じっとすわっていても平気な現場を目撃すると、この忌避剤、
ほんとうに効果があるのかどうか、疑わしい。(強烈なにんにく臭がするけど)
とはいえ、また芽の上にすわられても困るので、レタスの種を蒔いた場所に
とげとげのある猫よけマットを並べておいた。
もっとも、これについても、この上を平気で歩いていった猫を
以前に目撃しているので、気休めでしかないのだが。