うちの会社に事務で入ってきた人は、覚えることの多さにまず驚く。
ルーティーン業務だけでも、気を配るべきことは無数にある。
マニュアルにしたら、それこそ何ページにもなりそうだ。
それが、担当の違いにより、人によって少しずつ違っている。
しかも、すべて問題なくできて当たり前てことで、評価されない。
反対にひとつでも間違いをやらかすと叱られる。
これがもう無理だと言って、やめていく人がけっこう多い。
年末にやめた新人さんもそうだった。
また、かかってくる電話の数が半端なく多い。
内容も多岐にわたっている。
社内の他の部署や、外に出ている社員からの連絡や問い合わせ。
パートナー企業や取引先企業からも。
そして、一番気を遣う顧客からの電話。
当然、答え方もそれに応じていろいろだ。
他の仕事をしていても電話をまず優先しないといけない。
電話の内容によっては、処理にしばらく時間を取られることもある。
そのあと、電話の前にやりかけだった仕事にまた戻るのだが……
わたし、何をやってたっけ?という呟きが周りから聞こえてくることもしばしば。
もちろんメモも取るが、記憶力もフル回転。
こうした結果、この会社に入る前より、記憶力がよくなっていると最近とみに実感する。
頭は使えば使うほど働きがよくなると言われるが、ほんとにその通りだ。
やめたらこれほど頭を使うことはきっとないだろうな。
こうなったらできるだけ続けようと思う。