久々にすごいと思える映画を見た。
先日見た「スターウォーズ フォースの覚醒」も好きだが、
あれとはまったく違う意味で、こういう映画も大好きだ。
ジャンルはタイムトラベルSF。連続爆弾魔の犯行を未然に防ごうとする
時空警察のエージェントをイーサン・ホークが演じている。
でも、そんな単純な話ではぜんぜんない。
オーストラリア映画で、アメリカでは映画祭で上映されただけ、
日本でも小規模公開だったので、WOWOWでやるまで
わたしはタイトルも聞いたことがなかった。
見終わったとき、話は似ていないが、「LOOPER」と
「メメント」を合わせたようだという印象を持った。
雑談のようにして触れられる「尾を食べる蛇」やら
「鶏が先か卵が先か」というキーワードが実は
本質的な命題であったことが最後にわかる。エンドタイトルで
原作がロバート・A・ハインラインの「輪廻の蛇」と知ってなるほどと納得。
「プリデスティネーション」は予定説とか宿命という意味で、
会話の中ではよく出てくるが、これだけでは何のことかよくわからない。
前半はバーでバーテンダーがずっと客の過去語りを聞いているばかり。
え、こんな話なの?と思いつつ、その両性具有者の奇妙な半生をたどっていると、
後半はそれらの伏線ピースを怒濤の勢いでパズルにはめ込んでいく作業。
さいごに頭の中で絵が完成した瞬間、おおっ!となる。
これ以上は何を書いてもネタバレになりそう。
何の予備知識もなしで見るのが一番。
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