FPの家で暮らす

ストレスフリーなFPの家で ひとり暮らし満喫

北海道旅行2015-8 網走市

2015-07-31 13:55:13 | 北海道旅行

網走でまず訪れたのは、博物館網走監獄だ。


敷地内にはさまざまな建物が残されているが、メインはやはり五方向に
放射状に伸びた舎房だろう。博物館明治村にもこれとそっくりな造りの
金沢監獄があったが、明治村では一翼だけが廊下まで進める実物で、
残りは奥まで続いているように見える写真パネルだった。
舎房のひとつ。

ちなみに、明治村にあるのは金沢監獄だが、看視室だけは網走から移築したものだそう。

中央の看視室から見える舎房をパノラマで撮ってみた。ぐるっと半周180度。


寒さで名高い網走監獄の暖房設備が再現されていた。


雑居房のひとつには、食事中の囚人のマネキンが。


帰宅して、なにげなくこの写真をみていて、ギョギョ!となった。
右のマネキンの目に変なものが!

よーく見ると、ムカデかなにか、虫がついているのだ。
思わず、宇宙人侵略SF映画で目から侵入する寄生生物を連想してしまった。

次に行ったのは北方民族博物館。娘が網走監獄よりよかったと言っていたところ。
市街地から離れた天都山に、林に囲まれてぽつんとある。
車は数えるほどしか駐まっていなかったし、入館者も少なかった。
また、この日はまだ特別展が始まっていなくて、常設展示だけだったが、
それでも内容は充実していた。人が少ない分、ゆったりと見られた。
もっと多くの人が来てもいいと思える施設だ。
でも、北海道の博物館なのに、意外にもアイヌの収蔵品が
ほかの地域の品に比べて少ないなあと思った。
写真撮影OKなのに気づかず、ほとんど写真を撮らなかった。

このあと、道の駅女満別へ寄り、遅めの昼食。サラダクレープ。

フレッシュ野菜の下、クレープの中にはポテトサラダがたっぷり詰まっていたが、
そのポテトサラダがすっごくおいしかった。それと、地元産の飲むヨーグルトも。

そのあと、メルヘンの丘の朝日ヶ丘公園へ行って写真を撮ったが、
その写真は北海道旅行2015の最初の記事に載せている。

さて、そろそろ旅も終わりだが、最後の難関があった。
ANAからのメールによれば、飛行機は飛ぶものの、羽田か関空に下りる
かもしれない条件付き運航になっていたからだ。
そうなったら新幹線や電車を乗り継いで帰らないといけなくなり、
悪くすると帰宅は夜中になってしまうかも……と心配はつきない。

それでも、台風が近づいているにしては大して揺れることもなく飛び続け、
恐れていた「中部国際空港は風が強くて下りられません」というアナウンスもなく、
ホワイトアウト同然の雲の中から下降して視界が開け、窓から名古屋駅周辺の
ビル群が見えたときには、帰ってきた!と思った。

とはいえ、一番危ないのは着陸時。滑走路に車輪がつくまでは安心できなかった。
中部国際空港は風にとても弱いのだ。それは飛行機だけのことではない。
わたしは飛行機を下りたあと順調に電車で帰れたが、どうやらその後
しばらくのあいだ、強風で電車が止まっていたらしい。
ぎりぎりセーフだった。



にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村
コメント

北海道旅行2015-7 小清水原生花園

2015-07-30 08:54:52 | 北海道旅行

今回の旅、着いた初日こそ雨だったが、その後は車での移動中に小雨が降った程度で
まあまあのお天気だった。でも、最終日になって、遠くに暗雲が垂れこめてきた。
台風が九州・四国あたりに接近していて、中部国際空港に下りられるかどうか
あやしくなってきたのだ。それでも、ANAからその朝来たメールでは、
出発は定刻通りとなっていたので、とりあえず観光を楽しむことにした。

最初に向かったのは小清水原生花園。途中、濤沸湖でも車を止めた。


小清水原生花園には、原生花園駅という小さな駅がある。

電車が来ればいいのにと思ったが、ここにいる間にはついに来なかった。

花園のあいだには遊歩道が作られている。


黄色いエゾキスゲ。

エゾカンゾウと似ていて、最初わたしはエゾカンゾウだと思った。
でも違うんだそう。エゾキスゲの方が黄色みが強くて、エゾカンゾウはオレンジっぽい。
また、エゾキスゲは夕方に花開いて昼過ぎにはしぼむが、エゾカンゾウは昼間ずっと
咲いているとのこと。つまり、午後に来たら、この花が咲いているところは見られないのだ。

このオレンジ色はエゾスカシユリ。


ハマナスはここでもよく見かけた。風景を撮ると目立たないが、
クリーム色の小花や、繊細な花びらのナデシコのなかまも見かけた。


花園の横に広がるのはオホーツク海。オホーツクの波は夏でも暗い。


原生花園を見たあとは、一路網走市へ。



にほんブログ村 花・園芸ブログへにほんブログ村
コメント

北海道旅行2015-6 来運の水

2015-07-29 09:11:32 | 北海道旅行

連泊最後の3泊目の夜は、それまでと違ってひどく冷えた。
夕暮れどき、外の気温は14度ほどまで下がっているとオーナーさんに聞いた。
寒い、寒い、と震えていたら、ストーブをつけるといいと言われた。
これまで、美瑛などで、昼間は暑くても日が沈むと涼しくなったことは
何度もあったが、真夏にストーブをつける必要があるとは思いもよらなかった。

この夜は相部屋ではなく、ツインの部屋にひとりだった。
一人旅をしていると、相部屋になった人や、食堂で同じテーブルについた人と
いろいろな話ができるのが楽しみのひとつ。部屋こそひとりだったが、
夕食後は食堂で前日から連泊している人とずっとしゃべっていた。

次の日は最終日。朝食前に、歩いて25分ほどの来運湧水池へ出かけた。
空のペットボトルも忘れずに。ここは宿のHPを見るまで聞いたこともなかったが、
この地域の観光マップ(網走から知床・野付半島までカバーしている)には
観光ポイントのひとつとしてちゃんと載っていた。

道路に車の通りはほとんどなく、両側には麦畑やジャガイモ畑。
道端にはさまざまな野草が花を咲かせているので、写真を撮りながら歩いていく。
野鳥もたくさんいたが、近づくと逃げてしまうので、なかなか写真が撮れなかった。
これが望遠でかろうじて撮れた1枚。種類は不明。


来運湧水池のある来運神社の前は来運公園になっている。


鎮守の森と鳥居。


ここが来運の水の水汲み場。


細く水が落ちるようになっていて、ここにペットボトルを置いて汲んだ。


わたしが行ったとき、ちょうど水を汲んで帰る二人連れがいたが、
軽トラに積んだいくつものポリタンクに水を満たしていた。
そんなにたくさん汲む人がいても、ほとんどの水は飲料水になることなく
そのまま流れ落ちていく。湧水が作る細い流れ。

この水は斜里岳の伏流水だそう。

水汲み場の先にも木々のあいだを縫って細い道が続いていて
来運神社があるそうだが、すぐ近くではなさそうで
そこまで行っていたら朝食に間に合わなくなりそうだったから、
神社まで行くのはやめることにした。

その場でも水を飲んでみたが、違いは特にわからなかった。
湧水の味がはっきりとわかったのは、家に帰ってからだ。
トランクから出したペットボトルを冷蔵庫に入れておき、
あとでお風呂上りに飲んでみた。

甘い! そして、やわらかい!

砂糖の甘さとは違うが、甘いとしか言いようがない。
そして、たとえようもなくまろやかだった。

たとえば、この水を「特別なおいしい水」と言って出され、
初めて味わうとしたら、これは絶対特別な味がするはず、
という暗示にかかって、普通の水でも他と違うように感じたかもしれない。
でも、わたしは現場ですでに一度味見していたので、このときは
単にお風呂あがりの水分補給としてごくごく飲んだだけだった。
そして、飲んだ瞬間、これは違うと気づいたのだ。

思うに、現場で飲んだときは、旅行中という
日常とは違う状態にあった。食べ物はもちろん、牛乳だって、
いつもと違う味のものを取っていた。
そういう状況では、特別おいしい水を飲んでも
特別には感じられなかったのだろう。
違いは普段の環境に戻って飲んでこそ
わかるものだったのだ!

甘い水という言葉があるが、その意味がわかった瞬間だった。

今日は小清水原生花園まで書くつもりだったが、早朝の散歩だけで
長くなってしまったので、続きは明日にしようと思う。



にほんブログ村 花・園芸ブログへにほんブログ村
コメント

北海道旅行2015-5 ホタテバーガーと開陽台

2015-07-28 10:04:46 | 北海道旅行

花馬車でネイチャーセンターに戻ったら、ちょうどお昼どき。
じつはこのネイチャーセンターでは、ぜひ食べたいものがあった。
それは「別海ジャンボホタテバーガーセット」。
ネットで見て知ったのだが、宿のオーナーさんにもおすすめされた。

注文すると、こんなふうにパン・具・ソースが別々になったものが出てくる。

四角いバーガーパン、春巻き風の皮に包んで揚げたホタテ、玉ねぎなどのピクルス、
レタス、そして、3種類のソース。それとは別に、フライドポテト、デザート、
ジョッキ入りの牛乳がつく。

テーブルには、どういう順序で重ねて、どのソースをどこでのせるか
絵入りで説明された案内が置いてあるので、それに従って作る。
説明の最後にはごていねいに、できあがったら、ホタテの貝殻に載せて
写真を撮りましょうとまで書いてある(笑)

写真を撮ろうとしたら、なぜかデジイチが反応しなくなっていて、
これは急遽スマホで撮った。(その後、デジイチは回復して一安心)


このまま手で持って食べようとすると、具とパンがずれてくるし、
(写真を撮ろうとするあいだにも、上のパンがすべり落ちてきた)
ソースも垂れて大変だが、通常バーガーが入っている水分を通さない紙袋が
ついているので、それに入れて食べればうまく食べられるのだ。
味はなかなかよかった。ジョッキ入りの牛乳(500ml)も
最初見たとき、全部飲めるだろうかと思ったが、一口飲んでみたら
ふだん飲んでいる牛乳よりうんとおいしくて、ごくごく飲めてしまった。

この野付半島から国後島までは16kmしか離れていない。
この日はかすんでいたものの、ネイチャーセンター向かいの海岸からも国後島が見えた。


このあと野付半島のさらに先にある野付崎灯台まで走ってみたが、
灯台の近くへは近づけなかったので、そこから引き返し、摩周湖を目指した。
途中、開陽台展望台へ寄る。この展望台からは地平線が遮るものなく全周見渡せるのだ。

これが開陽台展望台。


駐車場からも眺めはよかったが、階段を上がり、さらに展望台に登ると
思わず感嘆の声がもれる眺望が広がっていた。


iPhoneでパノラマ写真を撮ってみた。




ふもとを見下ろすと牧場のジオラマのようだった。


世に展望台と名のつくものは数多あるが、開陽台は最高の部類だと思った。

開陽台を出て、次は摩周湖。裏摩周展望台へ向かう。
しかし、ここまではいい天気だったのが、だんだん曇ってきて、
裏摩周展望台に着くころには、今にも雨が降りだしそうだった。
それでも、車を降りて展望台へ行ってみる。


摩周湖は見えたものの、強風がビュービュー吹きつけてくるし、
一度だけだが雷鳴も聞こえたし、それに、この展望台からは
茂った木がじゃまして眺望があまりよくないしで、短時間で切り上げた。


裏摩周展望台を出てしばらくしたら、やはり雨が降ってきた。
それほど強い降りではなかったが、神の子池などには寄り道せず宿に戻った。
雨は道の駅さっつるに着くころにはやんだ。



にほんブログ村 花・園芸ブログへにほんブログ村
コメント

北海道旅行2015-4 野付半島

2015-07-27 13:35:04 | 北海道旅行

観光2日目は野付半島へ。ここは標津の東方に細長く突き出ている日本最大の砂嘴だ。
そして、半島と野付湾全体がラムサール条約登録の湿地となっている。
半島へ入ると家はまばらで、道路沿いに広大な原生花園が広がっている。
先週まではエゾカンゾウの黄色が多かったそうだが、わたしが行った週は
これに代わって紫のノハナショウブがたくさん咲いていた。


あと、ハマナスはどこでも見られた。ハマナスはバラのなかまだ。


途中、ナラワラを望む駐車場で車を止めた。

半島には江戸時代の中ごろまでは原生林があったが、地盤沈下して海水が入り
立ち枯れの森となった。このあたりは樹種にミズナラが多いので、ナラワラと呼ぶ。
しかし、地盤沈下は今も進行していて、この景観はいずれなくなってしまうという。

ふたたび車に乗って半島を進むと、野付半島ネイチャーセンターがある。
ここから、さまざまな花が咲いている草原を歩いた先にトドワラがある。


遊歩道はこんな感じ。昨日ここへ来た人は暑くて参ったと言っていたが
この日はさわやかで、気持ちのいい天気だった。


遊歩道を進んだところで、ネイチャーセンターを振り返る。

ほんとうに原野だ。影を落とす木がないから、暑い日はつらいだろう。

遊歩道を抜けた先には、干潟に木道が伸びている。


遠くから見たトドワラ。トドマツの立ち枯れが多いのでそう呼ばれている。


木道の端まで進んで眺めたトドワラ。

かつてはこうした枯れ木がもっと多かったそう。この先、もっと減っていくだろう。

遊歩道は片道30分ほど。わたしは帰途は馬車に乗って戻った。




にほんブログ村 花・園芸ブログへにほんブログ村
コメント