今年も北海道へ行ってきた。去年もおととしも宿できれいな星空が見られたので、
今年は眺めるだけではなく写真も撮ろうと、かさばるけど三脚を持参した。
最終的にはお天気次第とはいえ、旅行の日程はそのために月のない週を選んだ。
そして4泊したのだが、なんという幸運、4晩ともすばらしい晴天だった!
特に1日目の夜はシーイングが最高によかった。
ふつうはぼんやりした雲のように見える天の川が粒だって見えたほど。
それはわたしひとりの感想ではなくて、いっしょに眺めていた人も同意見で、
銀河の暗黒部分の輪郭がくっきりしてるね、と言っていた。
そのうえ、星を見るあいだ、宿のご主人が明かりを消してくれたので、
ほんとうに暗いなかで写真を撮ることができたのだった。
(宿の周囲にほかの人家はまったくない)
下の方の白いのは雲で、中央を左右に横切っているのが天の川だ。
こんなに縮小した写真でも、天の川の暗黒部分がわかる。
わたしたちが眺めているあいだにも流れ星がいくつも流れたのだが、
わたしはどれも見逃してしまった。でも、ひとつだけ、とりわけ明るい流れ星を
見ることができた。これは2秒ほどのあいだ消えずにいて、今のはすごかったねと
言い合ったものだった。しかも、ちょうどカメラをそちらに向けて撮影中だったので
ばっちり写っていた!
家へ帰ってPCで見たら、流れ星が写った写真はほかにも6枚あった。
でも、これほど明るい流れ星はなかった。
下は標高1260mにある大雪高原山荘で撮ったうちの1枚。
右方に見える線状の光は流れ星ではなく、人工衛星の光跡だ。
この日は上空の空気の流れが強かったのか、星のまたたきがすごかった。
まるでクリスマス・イルミネーションのようにピカピカまたたくのだ。
この夜は写真を撮っていた15分ほどのあいだに自分の目で4つ流れ星を見た。
9時過ぎにこれを撮って、疲れたので早めに寝る準備をしてしまったのだが、
10時近くなって窓から空を見てみたら、さらに星がきらびやかになっていて、
もう少し待てばよかったとくやしい思いをしたのだった。
今回、風景はJPEGで撮り、星空だけはJPEG+RAWにしたのだが、
RAWで撮っておいてよかった。PCで現像処理をすると、
星空の写真は見違えるほど美しくなる。これはおすすめ。