散日拾遺

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小塩先生のお人柄

2023-06-19 18:12:54 | 日記
2023年6月19日(月)

 小塩先生の記事を今日アップしたのは偶然かと、さっそく知人から質問あり。というのも、昨日のNHK『こころの時代』で同先生の追悼番組が放送されたからである。
 『神との対話 ~ ゴート語訳聖書の世界』、以下は配信サイトに付された解説:
 小塩節さんは、テレビのドイツ語講講座の名物講師だった。ドイツ語への関心は、戦争中、牧師の家庭に育った幼いころの記憶に始まる。戦後、初めてドイツで学んだ時に出会ったのが、古いゴート語訳の聖書。戦争中の蛮行への罪責が生々しかったドイツの人々の信仰のあり方と相まって、忘れられないものとなる。以来、半世紀をかけて追いかけた古い聖書に込められた「神」への思い、それを訳した人の信仰。【2004年3月初回放送】

 今日取り上げた経緯については質問者の御明察、遠方の親族がこれを見て「良かった」との感想を家人に伝えて来、食卓の話題になって思い立ったのである。そうと知って知人が伝えてくれた思い出話をそのまま転記する。

 …小塩節先生がドイツ語講座を担当しておられたとき、母が大ファンで、いつも「コシオブシ先生」と呼んで親しんでいました。母は語学が大好きで、特にロシア語とドイツ語に励んでいたのです。
 そんな母の様子を、姉が小塩先生あてに手紙で書き送ったことがありました。
そうしたら、なんと「お母様へ、コシオブシより」と書いてお返事が来たのです。
 先生は、御自身より年上の母が先生の講座で学んでいることを、申し訳ないほどの敬意をもって喜んでくださっていました。
 ブログを拝見して、そんなことを思いだしました。

***

 念のため、御尊名は小塩節(おしお たかし)と読む。ゴート語訳聖書とはどんなものか、聖書をゴート語に訳すとはどんな作業か、ひとつ配信サイトで見てみるとしよう。

Ω

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