2023年6月6日(火)
芒種 旧暦五月節気(新暦6月6日頃)
芒種とは、稲や麦など「芒(のぎ)」のある穀物をさしています。同時に、この頃が稲を植えつける好時期であることも表します。
例年、梅雨に入るか入らないかの頃合いで、昔の農家は田植えの準備に忙しい時期だったようです。
そろそろ梅の実が黄色く色づきはじめ、スーパーなどに並ぶ頃です。
(『和の暦手帖』P.54-55)
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知名度が低い、というより自分が注意を払っていなかっただけのこと。田植えの準備に忙しいのは、今の農家も同じに違いない。芒は麦にもあるのだろうが、節気としての芒種はもっぱら稲に関わっている。麦秋に続いて芒種を迎え、田野の主役が麦から稲に交代する。
七十二候
芒種初候 蟷螂生 (かまきりしょうず) 新暦6月6日~10日
芒種次候 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)新暦6月11日~15日
芒種末候 梅子黄 (うめのみきばむ) 新暦6月16日~20日
時候の花が「紫陽花」「菖蒲」と聞くと、ぐんとイメージが可視的になる。
「あじさい寺」は固有名詞ではなく、そのように呼ばれる資格のある寺が全国に無数にあるようだ。郷里松山では、空港に向かう道沿いにある黄檗宗安城寺を挙げた記事がある。高校後輩の I 医師がそのすぐ近くで地域医療にあたっていたが、惜しいかな五月八日に急逝した。
花言葉の「移り気」「浮気」「無常」などは色が移ろうことに由来するのだろうが、他方「辛抱強さ」ともある。こちらは花期が長いことに依るらしい。I 君には、是非とも辛抱強く長生きしてほしいかった。
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